2009年09月17日

レストアしていないTD124のクセ

以下T氏

TD124のレストアに当たっては、機械的な問題はほとんど解決する事が出来るのですが、音質面となるとどうしても乗り越えづらい問題があります。 それはレストア依頼されたTD124が持つある種のクセ、悪癖が付いてしまっている場合で、これだけはいかに手を尽くしても、なかなか取り去ることは困難です。 P9160100今まではこの個体それぞれが持つ悪しきクセについては、あえて言及していませんでしたが、それはこの問題が、ただレストアする側が解決すれば良いと私が考えていた為であり、レストア技術により克服できるとも思っていたからであります。 しかしながら、レストア技術をいくら高めても、この悪癖がいったんTD124に付いてしまうと、如何ともしがたい問題が出てくるのも事実であり、レストアの悩みの種でもあるのです。 一旦この悪癖がTD124に染み付いてしまうと、TD124特有の澄んだ音がどこか濁って聞こえ、何より品格が著しく欠落して、再生音の堂々たるプレゼンスに何か得体のしれない嫌な物が混入しているような感覚がよぎるのです。 一言でいえば不味な音。 なぜ悪癖が染み付いてしまうのか、はっきり言ってしまえば、レストアせずにTD124を使い続けたからです。 モーターノイズの発生や、回転が不規則である等の問題より、さらに事態は深刻で、数十年もただクリーニングするだけで、そのまま使用し続けると、その再生音はTD124本来の働きを示すとは言い難いものになります。 しかも、一般ユーザーはこの事実を知らずに、クセのついたTD124を使用し続ける訳で、こうして悪い癖はさらに数を増していくのです。 TD124、マーク気寮渋と峭罅2万番台から5万番台辺りの物が、特にこの現象が顕著です。 そのまま何のレストアを行わず使用し続けると、今後癖がしみ込んでしまうことになりかねません。 一般ユーザーの方々には、ヴィンテージ・レコード・プレイヤーは、レストアを行って後、メンテナンスによって完全に本来の再生音が楽しんでいただけるという当たり前のことを、認識して頂きたいのです。 40〜50年前の機械が例え見かけ上は動作していても、そのまま使用すべきではなく、もし使用し続ける事があれば、動作不全により、さらに深い問題を引き起すのを知ってもらいたいのです。



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