2009年11月09日

TD124の回転系部ストーリー1

>今回もっと単純にTD124の回転機構について述べます。 TD124のこれらの部位の働きを説明するのに良い方法として物語のストーリー展開で説明したいと思います。 まず主役は4人居ます、モーター、ステッププーリー、アイドラー、プラッターで、ベルトはAD、センタースピンドルは監督とします。 この四人の役割は、TD124の物語構成の役割を起・承・転・結、とすればこれ以上わかりやすい事は無いでしょう。 モーターは起動するので起であり、ステッププーリーはそれを受ける側であり承、アイドラーはステッププーリーで変化されたエネルギー回転トルクをプラッターに伝えるので転、プラッターはそれらのすべての結果として回転し回転エネルギーの終わりなので結となります。 TD124の独自性は、起承転結というそれぞれの役付けがしっかりしているという点が特徴で、論理的にも安定しています。 TD124はこの様な仕組みで働いていますが、ガラード301の場合ステッププーリーは見た所無く、承の部位は存在しません。 つまりモーターの起、アイドラーの転、プラッターの結の3つで形成されているのですが、本当に承が無い訳ではありません。 ガラード301ではTD124の承の部位を受け持つのが、センタースピンドルです。 ここで301のセンタースピンドルの内部の構造を思い出して頂くと、何ゆえスピンドルを受けるのに台座金具を用いているかと言う事です。 ガラード301のこのスピンドルの構造がいわば承を受け持っており、TD124のスピンドルと比較する時、その構造の意味が理解出来ると思います。 これはTD124の回転機構についてのセンタースピンドルの意味が異なっている事を示しています。 すなわち、TD124のセンタースピンドルは監督ではありますが、その力は四人の主役にのびのび演技させるのに対して、ガラード301は主役の一人であるという事です。 TD124の特殊な力は、センタースピンドルが監督として強権を振るわず、4人の役者をオブサーバー的な役割を果たしながらサポートする働きにより回転系部に対して独自の働きをしているのです。 この様にガラード301に限らずほとんどのアイドラープレイヤーは、センタースピンドルに何かしらの役を振り分けており、それゆえ構造が個性的なのです。 こうして考えれば私が常々、コニサークラフツマンは、センタースピンドルが監督ではなくプロデューサーである為、プラッターやアイドラー、モーター等の主役達が常に従わなければならず、プロデューサーの意見、つまりセンタースピンドルのギャップ調整がどうかで、3人の主役の演技の仕方が変わってくる為に、4人の意見をすべて聞いたうえで調整することになります。 以上T氏 つづく


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