2010年02月12日

オレのガマンもこれまでだ 「ステレオ・サウンドって、ナニ」の巻のつづき

お断りして置きますが、これから書くことは我が国のSTEREO SOUND誌のことではなく、
「ステレオ(定位)・サウンド(音響)って ナニ?」の巻という意味です。

もうひとつの疑問は、スピーカーの中央でしか定位しないことで、ステレオ再生時の音の空間定位力はそんなに弱いのか? これは私が常に大型スピーカーしか使ってこなかったからかもしれませんが、小口径のスピーカーでも空間定位がはっきりしたものもあり、英ラウザーのスピーカーなどはかなりの空間定位力を感じました。 強力なマグネットと軽いコーン紙を持ち、特長は再生音のスピードが早い。 スピーカーの空間定位力は音の早さと関連するように思います。 IMG_0044私が、スピーカーの中央でステレオを聴くことにアレルギー的反応を示すのは、性格的に一か所に10分と座っていられず、歩き回って音楽を聴く、すなわち動きながら聴くのであるから、音像は空間に定位して動かないで欲しいと思っているからです。 それは可能だと考えています。 かって映画の音楽再生音システムを構成した際実感したのは、映画は映像と音がシンクロしていなければならないということ。 俳優が複数並んで会話している場合、声はそれぞれ俳優のいる位置から出なければなりません。 私が動いたからといって、俳優の声も動くと不自然になります。 映画で可能な事がステレオ再生でなぜ出来ないか? サウンドトラックもレコードも写真のネガフイルムとみなせば、その再生音の空間への投影力もそれ程違いは無いはずです。 ステレオ再生を行うリスニングルームは映画館の様な広い空間ではなく、比較的狭く閉じられた空間、左右のスピーカーから放出される再生音がある一点で集点を結べば、その音像は明確な定位音響として存在するはずです。 そこにリスナーが居る、居ないは関係なくです。 それは映像における立体ホモグラフィ射影と同じく、ステレオ立体再生の最終到達点なのでしょう。P1000244 これを可能にするには、通常の3次元的な立体再生では成し得ず、何よりリアリティが必要となり、もう一つの別の次元、時間軸の明快さが必要不可欠であり、この時間の再現力こそが立体ホモグラフィ化には無くてはならない力です。 そうして求められるのは、良質のレコードと優秀なプレイヤーです。 業務用機ではなくコンシュマーユースのもの、業務用機であっても物理特性に傾いたものでなく、グッド・リプロダクションの要素を持った機種です。 ここまで述べてきたことは、ある意味理想論理的なものでレコード再生でどのようなプログラムソースでも可能というものではありません。 あくまで小編成のものに限られます。 例えばボーカルであれば、スピーカーの中央に立体定位できますし、弦楽四重奏等も4人揃って目の前に出現させる事も出来ますが、オーケストラはまず不可能です。 米RCA社が1940年代に行ったオーケストラすり替え実験を思い返すと、あれは同じステージ、同じ空気量だったからこそ可能であり、私達のリスニングルームでは何より音の量が不足するからです。 
この項おわり
以上T氏


トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔