2011年04月28日
部屋の隅にラヂオを置くと

フランスから届いたラヂオ。
まず、小気味がよい。

粋で、こころも軽く耳を撫でてゆく。
感度が良くて、何より音楽表現にかるみがあって。
いいよね。
スケールに並んだ都市のレタリングの人なつっこいこと。
マラケシュ・ナンシィ・オラン・リモージュ・ドロイトウィッチ・フイゼン・・・・

昼下がりのけだるさ
オランダのエンジニアが徹底的に修理してくれたから、
ノイズもハムも静か、チューニングの精度が素晴らしい。
クリスタルカートリッヂのプレイヤーとつなげばレコードも聞けてしまう。
さわやかでうっとり、
古いミシェル・アルノーの10インチ3枚シリーズなんか、
なんとなく聞き始めたはずなのに、いつの間にか聴き入っている。
風がそよいで、可愛い音で、室の色がやさしくなって。

日本語の放送は、耳に優しく、こころ静か
ちゃんと言葉の根がしっかりしているから、気持ち良い
夜になるとヨーロッパや南米からの短波が飛び込んでくる
ラヂオの音で、こんなに心休まるなんて
また明日もかけておきたくなる、すてきな音
置いてあるだけで、うれしい
