2012年02月06日

ニュー・ヴィンテージオーディオ 3 ヤフオクに出品始めました

オーディオ史という視点からすると、1965年あたりをターニングポイントとしてそこから現在までがHi-Fiステレオの時代、それ以前がヴィンテージ時代と区別することが出来、Hi-Fiステレオでは新しいものほど良く、ヴィンテージの場合は古いものほど良いというオーディオ価値観が支配的です。 1965年のターニングポイントを境に価値観が逆転してしまうという現象。 何故こんなおかしなことになってしまうか。 オーディオ製品に対する市場の捉え方が違うからです。 Hi-Fiステレオにおいてはオーディオ製品はあくまで製品(Products)であり、物にしかすぎません。 ユーザーは物を買うという行為を行っているにすぎないのです。 ヴィンテージオーディオとなるとそうはいきません。 何しろ現時点ではほとんどガラクタ同然であり、製品(物)としての商品価値は限りなくゼロに近い。 Ebayで入手したヴィンテージ製品はそのままでは使い物にならないという現実を皆さんは既に痛いほど経験しているはずです。 ではユーザーは何に対貨を払うのか、それは働きに対してです。 ヴィンテージにおける対貨とはオーディオ機器そのものの働きを適正なものにする人達に支払うのです。 もっと現実的に言ってしまえば、手間と技術と経験そして音楽観(Art)に支払うと言っても過言ではありません。 こうした価値観の変遷は、オーディオにおける社会的な仕組みが変わりつつあることを示しています。 なにしろガラクタをきちんとしたものに仕上げ Art を再生できるようにするには、相当な労力と智力、そして感性を要し、それに対して販売店自体が責任を負うことにもなります。 たしかにこれまでは、ヴィンテージのオーディオ製品は、音が出れば良いでしょう、高価な部品で修理されています、で済まされてきた感が強かった。 しかし、これからは販売店はユーザーに対してこれらの機器の在り方と使い方を身を持って示す必要から、販売店と取引があるレストア業者もその在り方に変革を求められることになります。 いい加減な修理品を売ってしまうと自らの信用に係わってきてしまうからです。 それはレストア、修理業者の質の向上にもつながります。 単に音が出るのではなく、製品の音色、品格といった水準まで要求されることになるでしょう。 割合タフなアメリカ製品を簡単な修理で右から左へ流すというこれまでのヴィンテージ商法は通用しなくなってきます。 これはヴィンテージ業者の再編成を呼ぶことにもなるはずです。 そして、これこそ本来オーディオに限らず家電業界全体の販売システムのあるべき姿ではないでしょうか。 今の様に大型量販店がなかった頃は、馴染みの電気屋さんと相談して買ったものです。 故障があると見に来てくれ、部品を取り寄せ修理してくれました。 ヴィンテージオーディオの世界では、オーディオ評論家(批評家ではない)は不要です。 本体がガラクタ同然なのですから、評価のしようがなく、無理やり評価しようとしてもこれらの機器の新品時の音を聴いた事がないのでは言葉は空中に漂うばかりです。 ヴィンテージオーディオとは、販売店とユーザーが共に協力し合いながら作り上げていくものです。 ユーザーが参加して初めて成り立つという構図が生まれてきます。 それは同時に販売店側が相応の知識と経験によって裏打された確信自負が求められ、その知識とは単にヴィンテージオーディオ機器のみに留まりません。 何より音楽に対する理解力が重要な意味をもってくるのです。 販売店側もユーザー側も教養を深めなくしては、これからのヴィンテージは見えてきません。 勉強好きの我国の国民性に照らして見れば好ましいと言えます。 もはや新製品が出たら買ってみよう、評論家の絶賛するのだから良いに違いない、そんな考え方は過去のものです。 ユーザーが参加するオーディオが本来の在り方で、ヴィンテージにおいてこそ成立するものです。 ゆえにヴィンテージは面白いのです。 永遠の観客でいるより、みずからがプレイする方がずっと楽しいはずです。 ヴィンテージはハイ-エンドオーディオと違い、中身が見えます。 ブラックボックスではないのですから。 つづく
以上T氏

ヤフーオークションにレコードを
   出品始めました。
よろしければご覧ください。

http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/bluerose9jp


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