2012年02月08日

ニュー・ヴィンテージ・オーディオ 5

まずヴィンテージ時代、と言うより前ヴィンテージと呼ぶべきか、1930~1950年頃までのスピーカーユニットのコンディションの問題があります。 ここまで古いとさすがに無事な物はきわめて少数で、ほとんどは何らかの修理補修、時には分解して作り直す必要があります。 現在の製品を見なれた方には信じられないでしょうが、当時のものはユニットひとつひとつ同じものがないのです。 製品という感覚が今日の様に統一されたものではなかったのです。 同じものがないということはエンクロジャーを作る場合、まずそれぞれのユニットを良く聴き、それに基づいてユニットごとにエンクロジャーの仕様構造を変化させ、一台づつ誂えられたエンクロジャーを作らなければなりません。 ユニットの修理は芸術的な技を持つ人がいますし、エンクロジャーは私が作るので、問題はありません。 アンプリファイアーに関しては本質は理解していますが、回路の意味する所が判らないので、やはり専門の芸術技術者に完全レストアしてもらうしかありません。 
ニューヴィンテージでもヴィンテージでもウィークポイントのひとつは、当時のトーンアームでしょう。 再生音が果たしてアームの能力を完全に発揮しているかどうか判断しづらいのです。 オルトフォン等に代表されるメジャーなアームはまだしも、ヴェテランのヴィンテージマニアでさえ現実に手にしたことも聴いたこともないアームが、まだまだあるわけで、それらの能力がどのようなものであるかを理解するには困難を極めます。 これらの良否はヒアリングによって決定しますが、 これもTD124やコニサークラフツマンという名プレイヤーがあれば、ずっと判定しやすくなります。 何しろこれらのプレイヤーはアームの本質を直接聴く側に伝えてくれるからです。 レコードプレイヤーに関しては、音楽再生力に優れているTD124とコニサーがあってこそ、ニューヴィンテージが成立すると言っても過言ではありません。 レコードという音楽暗号体を解きほぐし、きちんと整えられた信号に変換してから、フォノイコライザーアンプに送ってくれる暗号翻訳機そのものであるからです。 翻訳されないレコードの暗号はそれがいかに良質な物であったとしても、再生される音はただのサウンドにしかすぎないのです。 これらのプレイヤーに匹敵するのは仏ピエール・クレマン社のレコードプレイヤーでしょうか。 仏クレマン社の製品は現在にあっては絶滅危惧種であり、その姿をほとんど見ることはありません。 また、ニューヴィンテージという視点から見ると、これらの製品に何らかの当時とは異なった力を与えることが理想です。 ですから私たちは、TD124にしろ、コニサーにしろ、大量生産品としての分止まりを取り払い、一台一台チューニングを施し、個々のモデルがもつ最高の力を発揮させる手法をとっています。 コニサーに対しては、私が考案したキャビネットで対応します。 これは本来純粋にコニサーの持つ能力の限界を見極めたいという動機から始め、結果としてニューヴィンテージ化してしまったというところです。 つづく
以上T氏

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