2012年03月27日
別格Mk.2専用敷板の製作
しかしこの音を長く聴いていると、今一つこのTD124Mk.2本来の姿が出しきれていないのではと感じられてきました。 ダンピングファクターの働きが今一歩なのです。 本機は従来のTD124専用敷板を使っていたのですが、どうやらこの敷板と本機の整合に不具合があるように感じられました。 つらつらと考えていくと、このMk.2はどうやら振動の方向性が今までのものとは異なっているようです。 これまで製作してきた敷板はTD124のオリジナルキャビネットの振動を外から内側に順次可変しながら整えていく働きをしており、一方このMk2の場合は外側を回らず内側に沿って回って行くので、回り方が逆なのです。 別物のMk.2であり、当然振動パターンも別物であっても何の不思議もありません。 急遽新しい敷板を作ってみましたが、写真を見れば形自体がまったく違うのがわかると思います。 様々な工夫を施した敷板ですが、基本的な振動経路はスピーカーボックスにおける音響迷路タイプに通じるところがあります。 通常のものは原理的にはダイピングファクターを考慮したバスレフ型に例えられ、新しい敷板の目的は振動パターンを不規則にしタイムラグを発生させた後、中央のアルミ板と鉛塊で下の板にアースとして落としてしまいます。
アルミ板の4本のビスは固定のもので、これが振動を呼び込んでいます。 残りの4本は信号伝達におけるバランス、アンバランスを範にとったもので、このネジを敷板につければバランス形、浮かせればアンバランス形になり、聴きながら調整することが出来ます。 さらに四隅に4本の真鍮パイプがはめ込んであり、これにより敷板本体は設置台からほんの少し浮いています。 この状態でTD124が乗ると敷板はこのパイプを支点として、中心部の鉛のテンションを弱めることになる。 いわばシーソーの様な感じになってしまいます。 これにより中心部のアルミ板に設けられたバランス、アンバランス用のネジが効果的に働くことが出来ます。 この敷板により再生音はさらに向上したのですが、今度はオリジナルキャビネットが負けてしまったようです。 これも仕方ないことでかもしれません。 何しろ本機は今までのMk.2とはかけ離れた存在であり、仮に本機がMk.3の先駆けとなるものであるなら、キャビネットもオリジナルのものとは変える必要があります。 次の目標は、本機の性能をさらに向上させるためのまったく新しい思想を用いて新たに制作することであります。 つづく
以上T氏


別格TD124Mk.2 90000番台仕様 通常の敷板
T氏はこのモデルの性能はこんなもんではないと言っている。 これにふさわしい専用キャビネットを考案中だとか。

以上T氏


別格TD124Mk.2 90000番台仕様 通常の敷板
T氏はこのモデルの性能はこんなもんではないと言っている。 これにふさわしい専用キャビネットを考案中だとか。