2013年02月17日

ケーブルのこと

以前にも言及しましたが、いまだに意味のわからない方がいるようなのでかいつまんで書きます。 まず電気が装置に到るまでの経路を想像してみましょう。 発電所から極太の高電圧ケーブルにより送り出され、さまざまな太さの電線を経由したのちトランスで交換され家屋に到ります。 線の太さは家屋に到るまで少しずつ細くなってゆきます。 それなのにコンセントに極太の電源ケーブルを繋ぐ意味がどこにあるのか。 自宅にも発電所があり、そこから持ってくるならまだしも送電の仕組みから考えて、どう見ても無理がある。 無理が通れば道理が引っ込むのは人間の世界であり、電気の世界ではあり得ないことです。 線材の太さが変わるのはその前後の間に何かしらの変圧するところがあって初めて意味を持ちます。 例えばアームのシールドケーブル等もそのさきのリード線の細さを考慮すれば極太にする意味などありません。 またアンプの配線も細い、それなのに出口に極太線を使うのはどうみても不自然極まりないのです。 スピーカーにしてもそうです。 ボイスコイル線は髪の毛くらいの細さしかない。 線材の太さを電気の流れる量で考えてはいけません。 線材には変圧効果とそれによる可変力がともなうことを忘れてはなりません。  ハイエンドはどうか知りませんが、ヴィンテージオーディオに極太ケーブルを使わなければならないとなれば、単純に機器に何らかの不具合があるか、静かに壊れているかしかないのです。 ヴィンテージオーディオにアクセサリーや極太ケーブルは不要です。
以上T氏


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