2013年02月19日

ヴィンテージ・オーディオ機器ラック

ある人は大地を清浄なものとみなし、またあるときは大地を不浄なものと認識している。 どちらも正しい。 どちらも大地の性質、はたらきをあらわしているからです。 大地の性質は家屋の床につながっているから、当然相反するはたらきをオーディオ機器に及ぼすことになります。RIMG0375 多くのユーザーがアンプリファイアを床に置いているのを見ます。 大地からの影響がないはずがありません。 本来であれば床に直に置かず、オーディオラックに収納されるべきでしょう。 それも無理からぬことです。 良いラックがないのです。 また、価格がベラボーに高い。 オーディオ機器以上に高いことさえあります。 私自身も多くのラックを製作してきましたが、使い勝手の良いものはなかなか出来ませんでした。 木工が本職の私でもそうなのです。
おそらくラックに関してストレスがたまっている方もおおいはずです。 そこで、これまで犯してきた失敗経験を踏まえ、ヴィンテージオーディオ装置専用(ハイエンド用ではなく)ラックを作製してみることにしました。 それを紹介する前に、知っておいていただきたいことがあります。 それはラックの本質、本当のはたらきについてであり、次の2点をちゃんと理解しておいて下さい。 

1) オーディオラックとは家具に属さない、ただの棚です。 これが本質です。 したがって、ただの棚に大金を費やすのは馬鹿げたことです。
2) ラックで音質向上は可能なのでしょうか。 それは不可能なことです。 もっと正確に言えば、あってはならないことです。 ラックはただの棚であるからして、基本はニュートラル性を持っていなければなりません。 

しかしながら、巷で販売されているラックは音質の良さを謳っているものばかりであり、このラックに入れると音が悪くなりました、と宣伝しているものはひとつもない。 つまり、巷で販売されているラックは、すべて音が良いということになる。 そんな馬鹿なハナシはないのです。 この問題はわが国のオーディオ観に根深くはびこっている迷信によって成り立っているのも事実です しかし迷信は99% 論理によって取り去ることが出来ます。 この手のラックの問題点は、開発・デザイン・製作した人たちが普段聞いている再生音のレヴェル・ステージ性がどのくらいの高さにあるか、ユーザーには見えてこない点です。 宣伝文句を信じるしかない、しかもどれもが良い音だと宣伝している。 それを信じて購入したとして、結果が思わしくなくても、音が向上したかどうかは人それぞれの感じ方という相対論で片付けられてしまう。 曖昧この上ないのです。 
音質が向上するとラックの宣伝文句にある向上という言葉、向上があるなら下があるはずです。 何を基準に向上と称するのか、これも不自然です。 それに、音が良くなるというのも怪しい。 正確に言うならば、本来の音になったのではないでしょうか。 しかし、どの音を本来の音とみなすのでしょう。 誰にもそれは判断できません。 良くなったといえば良くなったかな、そのくらいのものです。 ラックによる音の差は、カートリッヂの針圧調整による再生音のクオリティの違いより、もっと小さな差でなければならないのが本当のところです。 ラックの実態はオーディオ機器を載せる棚にすぎないのです。 つづく
以上T氏





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