2013年03月10日
TD124の電源コード
グレイにレストアを依頼されて送られてくる中にはニシキヘビと見まがうほど極太の電源コードがにょろにょろと這い出ているTD124がたまにあります。 こうしたごコードをみるたび、TD124は電動工具ではないのに、と首をかしげてしまいます。 消費電力15W程度のモーターを動かすにはどう考えても太すぎるのです。 15W といえば昔、トイレに暗く点っていた小さな電球程度。 それに動力並みの太いコードを使う電気屋などどこにもいるわけがないのです。
およそ電気製品というものは電流・電圧を可変して使用するのが常識であり、エディソンにしたって、ただ電球だけ売っていたわけではありません。 彼は発電機と可変変圧システムをセットで売っていたのです。 そうしないと電球に必要以上の電流電圧が流れてしまい、すぐに電球が切れてしまいます。 電気というものの取り扱いについては、素人かんがえは禁物ということです。 加えてレコードプレイヤは電源ケーブルの太さ硬さによって受ける他の影響も考慮しなければなりません。 よくあることとして極太ケーブルはまずその剛性のためにレコードプレイヤのシャシーの自由な動きを妨げます。 のみならず外部からの振動ノイズをシャシーに伝えて、シャシーの振動をキャビネットに触れることにより二重に伝えてしまうことのなって音質に悪影響を及ぼしてしまいます。 音がどこかギクシャクしたり、伸びなかったりする、それは極太ケーブル自体がバイブレーターになっているからです。 TD124には太い電源ケーブルは百害あって一利なしです。
こうして述べてきたようにTD124 の場合、オリジナルまたはそれと同等の電源コードと比べて極太ケーブルが音質上優っていることはありません。 何故ならそれは商品だからです。 製品でも作品でもない、音が変わればよいだけなのです。 質は問わない。 購入した人に判断は委ねられています。 しかし誰が変化の質を問えるのか? オリジナルの本当の力を引き出すことが出来ないものに、変化の質がわかるはずもないのですが。
昔ならいざ知らず、現在はケーブルに関していろいろな情報が入る時代です。 それゆえに情報を正しく把握することが大切で、理にかなうかかなわないかを見極めるのが重要になってきます。 ここでは常識というセンスを持つことです。 考えてもみてください。 あのシャシーを小さく、キャビネットもギリギリまで詰めたデザインに、太い電源ケーブルが出てきてどこが似合うのでしょう?
たしかに電源コードを交換すれば再生音は変化します。 その点は正しい。 しかし、電源コードで音を変えるというのは誤りです。 むしろ変化させないという考え方のほうが重要な意味を持ちます。 何故ならTD124はレコードをプレイする能力が抜群に高い。 それゆえその高さを損なうようなことがあってはならないのです。 電源コードは必要にして十分な電気を伝えればよいだけです。 それ以外の影響力を持ってはいけないのです。 グレイにレストア依頼されて送られてくるTD124の電源コードはニシキヘビタイプだけではありません。 電子レンジ用、ビデオ・CD等の光学機器用、丸ノコや電気ドリルなどの電動工具用、これらは極太ケーブルとは違い音質の向上を考慮せずただ通電すればよいと取り付けられたものでしょう。 しかし、いずれのコードもオリジナルのようにしっくりとした音がTD124からは出てきません。
以上T氏
およそ電気製品というものは電流・電圧を可変して使用するのが常識であり、エディソンにしたって、ただ電球だけ売っていたわけではありません。 彼は発電機と可変変圧システムをセットで売っていたのです。 そうしないと電球に必要以上の電流電圧が流れてしまい、すぐに電球が切れてしまいます。 電気というものの取り扱いについては、素人かんがえは禁物ということです。 加えてレコードプレイヤは電源ケーブルの太さ硬さによって受ける他の影響も考慮しなければなりません。 よくあることとして極太ケーブルはまずその剛性のためにレコードプレイヤのシャシーの自由な動きを妨げます。 のみならず外部からの振動ノイズをシャシーに伝えて、シャシーの振動をキャビネットに触れることにより二重に伝えてしまうことのなって音質に悪影響を及ぼしてしまいます。 音がどこかギクシャクしたり、伸びなかったりする、それは極太ケーブル自体がバイブレーターになっているからです。 TD124には太い電源ケーブルは百害あって一利なしです。
こうして述べてきたようにTD124 の場合、オリジナルまたはそれと同等の電源コードと比べて極太ケーブルが音質上優っていることはありません。 何故ならそれは商品だからです。 製品でも作品でもない、音が変わればよいだけなのです。 質は問わない。 購入した人に判断は委ねられています。 しかし誰が変化の質を問えるのか? オリジナルの本当の力を引き出すことが出来ないものに、変化の質がわかるはずもないのですが。
昔ならいざ知らず、現在はケーブルに関していろいろな情報が入る時代です。 それゆえに情報を正しく把握することが大切で、理にかなうかかなわないかを見極めるのが重要になってきます。 ここでは常識というセンスを持つことです。 考えてもみてください。 あのシャシーを小さく、キャビネットもギリギリまで詰めたデザインに、太い電源ケーブルが出てきてどこが似合うのでしょう?
たしかに電源コードを交換すれば再生音は変化します。 その点は正しい。 しかし、電源コードで音を変えるというのは誤りです。 むしろ変化させないという考え方のほうが重要な意味を持ちます。 何故ならTD124はレコードをプレイする能力が抜群に高い。 それゆえその高さを損なうようなことがあってはならないのです。 電源コードは必要にして十分な電気を伝えればよいだけです。 それ以外の影響力を持ってはいけないのです。 グレイにレストア依頼されて送られてくるTD124の電源コードはニシキヘビタイプだけではありません。 電子レンジ用、ビデオ・CD等の光学機器用、丸ノコや電気ドリルなどの電動工具用、これらは極太ケーブルとは違い音質の向上を考慮せずただ通電すればよいと取り付けられたものでしょう。 しかし、いずれのコードもオリジナルのようにしっくりとした音がTD124からは出てきません。
以上T氏