2013年04月05日

スイス・ショッパー社製アウタープラッター

ショッパー製作によるTD124アウタープラッター絶賛好評発売中、と言いたいところですが実のところグレイでは積極的に推奨して販売してはいません。 何故ならこのアウタープラッターはオリジナルのそれのようにすべてのプログラムソースに適合するものではないからです。 特にクラシック再生で弦が少々硬くしなりが欠ける、ボウがアップするときはなんとか合格水準にありますが、ダウンするとき急に力感が不足する現象が起きることがあるからです。 またオーケストラ再生では各楽器セクション分けされ順番に演奏に参加していく構成を持つ曲になると、時間軸に基づいた楽器たちの演出力が下手な点もあげられます。 順番通りというより音の強いもの力があるものを優先して出す傾向もあります。 ジャズ再生となると若干話は違い、逆に演奏効果が上がる場合もあります。
ショッパー社製アウタープラッターがどのような経緯をたどって発売にまでこぎつけたか。 きっかけはオリジナルのそれにゆがみや反りが生じて使い物にならないものがあり、彼らがストックしていたオリジナルだけでは間に合わなくなった、というのが一番の動機でしょう。 作るのならばオリジナルよりすぐれたものを作りたいと願ったのです。 最初に試作したシリーズは音こそオリジナルに負けない良いものでしたが、プレス時の不手際のせいかクーラント時の管理の甘さか、反りが発生して販売できる水準まで達していませんでした。 次に反りが生じない材質に変えてみたところ、今度は音がはかばかしくない。 その後数年間製作を断念していましたが、有望なアルミ合金を見つけ彼が好む音質の合格水準にまで達し販売に踏み切ったのです。 6年ほどかかりました。 試みとしては3代目であり、かたちとしての出来上がりはかなりの水準に仕上がっていると思います。 たわみやゆがみがほとんどない。 非磁性体プラッターと組み合わせれば、強力なマグネットを持つカートリッヂも平気です。 このアウタープラッター、適合するTD124 はMk.1型2~3万番台であり、再生音に少し力感に欠けると感じる個体には効果が上がると思います。 Mk. 型にはあまりお勧めできるものではない、というのが正直なところです。 音質に破綻はありませんが、裸の音がでない。 アッパープラッターのゆがみや反りが嫌!!という悩み多きユーザーには文句なくお勧めしますが、やはり音質を聴いていただき、それで判断願うのが一番です。  
以上T氏

Schopper aluminium-upperplatter



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