2013年05月20日

英SOUNDSALES社スピーカシステム 3

デュアル・サスペンション・ユニットの構造

ユニットの最大の特長は14本のベークライト板でコーン紙を支持しているところにあります。 これはマグネットのセンター・ポールピースから伸びる長いボルトの先とコーン紙の間に渡されています。 横から見てボルトを中心として二等辺三角形を二つ合わせた構造になっています。 通常のスピーカユニットとは違い、布製エッジはコーン紙を支持する役目にはあらず、適当にコーン紙とフレームの間をふさいでいるだけなのです。 ボルトの先のナットを回してコーン紙のダンピングとボイスコイルのマグネットへの挿入深度をコントロールします。 

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この技術力は大したものです。 何しろベークライト製の薄い板のテンションによりコーン紙をダンプしてエッジの代わりを果たしているのですから。 仮にこのうちの一本でも狂うと再生音に歪みが発生してしまいます。 それが70年以上たった今でも狂いがなく、妙なる音色で音楽を奏でているのです。 コーン紙の基部は蝶ダンパーにより支持されています。 もうお分かりとは思いますが、この構造はGOODMANS AXIOM80型の先駆けとなったデザインであり、このユニットが存在しなければAXIOM80があの形で登場したかどうか、はなはだ疑わしいのです。 わが国ではAXIOM80を独創的なユニットと賞讃されていますが、このユニットの存在が明らかになった今、その評価は改められなければなりません。 
現在確認したコーン紙の種類は茶灰色ノンコルゲーション紙と赤茶色コルゲーション入り紙の2つがあります。 赤灰色は太く厚いハーモニクスを有しボーカルのリアルさ人間臭さ濃厚さに優れ、赤茶色の方はより爽やかに伸びていますが音の厚みという面ではそれほど強調することはありませんし細部の分解能に優れています。 他にもヴァリエイションがあると思います、何しろ英国製ですから、ないはずが無いのです。 つづく
以上T氏
 



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