2013年11月02日

ささやかなことだけれど、くっつくというやっかいなこと

TD124のユーザに。
おせっかいかもしれないが、やってみて欲しいことがある。
アームボードのこと。 この作業は一銭もお金がかからないから。
シャシに固定する三本のネジを長さの半分ほどゆるめて、ボードを持ち上げてみる。
すんなり上がれば問題は無い。 
ベリベリと言って何かくっついていたものがはがれるような音を出してシャシからアームボードが離れるときは問題だ。
強力にくっついてしまって、かなり力を入れないとシャシの枠から外れない時は、それこそ問題だ。
当然はがした後、もう一度ネジ止めして聴いてみると、音の印象はずいぶんと異なる。
自由で、隈取りが消え、音の肌の肌理まで見えるようにふかぶかと再生される。
逆に、音がパキパキしてレンジが狭く、音の重心が上がったように感じる時、アームボードがくっついて悪さをしている場合が多い。
アームボードの塗装が湿気や締め付けによって圧着され、シャシの枠とくっついてしまうのだから、音に良いわけがない。
久しぶりにターンテーブルを回す時はとくに、くっついたアームボードをはがしてから、針を下ろすようにして欲しい。
この違いがわかるくらいに装置は調整されていて欲しい。
通電して装置が暖まる間にでも、この作業をしてから再生する習慣をつけるといつでも新鮮味のある再生音で演奏が始まる。
たしかにTD124はアームボードの交換が出来るから便利だ、が、それに伴なう不都合もある。
またアームボードとトーンアームの軸受け金具の接触面も時々はくっついていないか確認して欲しい。
そのあたりSME3009/12はうまくデザインされている。
敷板も同じく。

RIMG0611




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