2014年08月16日

トーンコントロールのこと 13

トーンコントロール操作によって起きる現象

トーンコントロールを動かしたことのない人、または利きもしないトーンコントロールをいぢり倒したユーザが、反応力によってハーモニクスを創造することができる本物のそれに出会うと、ある種の戸惑いを覚えます。 私自身がそうでした。 その衝撃は、利かないものをいぢり倒したユーザの方がずっと大きくて、利き方が全然違うのもさることながら、もっとショッキングなのはこれまでと全然違う音の出方をすることです。 

RIMG1312


例えば高域が不足すると感じてTREBLEを+に回すと、かえって高域は伸びずに歪が目立ってきたりしまうので、試しに−に回すと高域が素直に伸びて行ってしまったりするのです、さらにBASSを−に少し回すと中高域のニジミが消えて一層高域が伸びやかにうるおいをもって再生されたりしてうれしくなってしまうのです。 同じことは低域についても言えることで、音を聴きながら−に少しずつ回して澄んだ低音を出すようにしたほうが伸びやかで雄弁な低域になることが多いのです。 本来12時に中点があり、左右に+−が印字されているのですから、TREBLEを+に回せば高音が増え、減衰するには−に回せば果たされるはずなのに。 混乱の原因はユーザの頭にインプットされている先入観にあります。 ほとんどのユーザはトーンコントロールの+−表記をそのまま量として認識しています。 しかし本物のトーンコントロールの+−表記は量的なものさしではなく、反応力の値を示しているのです。 どこの位置で反応が起こり自然に振幅する澄んだハーモニクスが生まれるのか、ナチュラルディストーションが出現するかをユーザは耳をそばだてて回せばよいのです。 こうした反応による生き生きとしたハーモニクスを生み出すトーンコントロールのはたらきは、すべての国の製品に当てはまりはしません。 欧州、とくに英国の高級アンプリファイアに顕著な現象であり、米国製アンプではほとんど当てはまることはありません。  つづく
以上T氏



参照ページ
トーンコントロールのこと
トーンコントロールのこと 2
トーンコントロールのこと 3
トーンコントロールのこと 4


トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔