2015年07月29日

新しいコンセプトでエンクロージャを製作する 2

2) 再生に必要な音量はどのくらいなのだろう?
再生において満足し得る最大音量はどのくらいが必要なのか? 私なりに実験した結果フォルテッシモで成人男性が叫ぶくらいだ、ということが解りました。 不思議です。 戦前戦後の大型電蓄であれば、このくらいの音量はらくらくと出せるのです。 いやもっと大きな音が出るはずです。 昔のアメリカ映画に、レコード店の外に電蓄を出してPAにして客寄せに使っているシーンがありました。 となると、おかしなことではありませんか。 この程度の音量を出すのに、現在の装置の多くは数百ワットのアンプを使用している。 どこかで何かが間違っている。 電蓄と同じくらいの音量を出すのに、こんな大袈裟な装置を使用しなければならないなんて、電気再生の基本そのものがずれている、としか考えられません。 それに大袈裟であればあるほど、音楽が逃げていくケースがほとんどなのですから、余計に何かが変なのです。
オーケストラとエレキギターについて。 マーシャルの100Wアンプでスタックした二台のスピーカを鳴らす音とオーケストラの音、どちらが大きな音が出せるでしょう。 当然マーシャルの方です。 電気の力はオーケストラの音より図抜けて大きいのです。 以前友人宅の裏山でディストーションをかけヴォリューム全開で試してみたら、とんでもなく大音量が出るのです。 1キロ先の畑で作業していたお百姓さんが、祭りの練習か、と勘違いしたほどですから。
以上の例から判るのは、私たちが日ごろ聴いているスピーカというものが電気の魔力をいかに開放していないか、ということです。 つまり、電気信号を燃料として燃やし切ることが出来ず、いつもくすぶり続けているだけ。 スピーカユニットが本来持つ能力が引き出されていないからです。 それが分かれば、目の前にあるスピーカに対する認識も変わってくるはず。 
電気を開放してやると、30僖Α璽侫,鮗茲衂佞韻3ウェイシステムならば50畳のリスニングルームでも充分な音圧が得られますが、実際のところ、ほとんどのユーザはそういう聴き方が出来ない。 それで38僖Α璽侫,砲靴胴皸茲紡腓かりなホーンを取り付けた大掛かりなスピーカシステムを部屋に引きずり込んだりするのです。 それは本来PAであり、小ホールなどで使用すべきシステムであり、ホームユースでは圧倒的にエアヴォリュームが足りませんから、本来の性能は望むべくもありません。 つづく
以上T氏 




トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔