2015年07月30日

新しいコンセプトでエンクロージャを製作する 3

3) スピーカのパワーリニアリティと許容入力および音づまり

例えば30僖Α璽侫3ウェイ大型ブックシェルフシステム。 どうしても音が伸び切らず、音量もある程度までいくと音づまりが発生する傾向があります。 不思議です。 本来スピーカユニットが入力に対するリニアリティどおりに動作すれば、聴き手が満足できるのびやかな音がヴォリュームを上げても出るはず。 でも現実にはそうはなりはしない装置があまりにも多いのです。 そもそも音づまりの原因は、エンクロージャそのものがユニットの動作に対してブレーキをかけていることです。 エンクロージャ内部の空気圧の高まりが空気そのものを個体化していきユニットの首を絞めていきます。  さらに大信号が連続して入力されると、ユニットはもっと締められて窒息状態に陥り、正常にはたらくことが不可能になります。 ヴォリュームを上げればあげるほどどんどん音がつぶれて音が伸びない。 こうした現象はバスレフ型システムに顕著に多くあらわれますが、厳密にロードをかけたバックローデッドホーンでも起りえます。 ある程度の音量以上になると密閉型に近い状態になるからです。 こうした空気の圧力を考慮して設計されたアコースティック・サスペンション型であっても、他の形式のようにエキセントリックなかたちでは出ては来ませんが、やはり音は伸びにくくなります。
こうした現象を避ける手立てはないのでしょうか。 あるにはあります。
それは入力信号のクオリティの高さに大いに関係します。 上質な電気信号を送ればスピーカにもよりますが、それなりの成果は得られるものです。 それで良質なレコードプレイヤであり、パワーに頼らない可変力を具えたプリとパワーアンプリファイアが必要となります。 残念ながらこれまで我国にはこうした工業作品的で上質な品は無いに等しく、それゆえにスピーカはパワーアンプの出力にまかせてコントロールすれば良いとしか考えざるを得なかった。 未熟の一事に尽きます。 浸透力を意識したスピーカはついぞ発売されることはありませんでした。 つづく
以上T氏


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