2015年09月05日
ターフェル・アナトミア
ロンドンの友人とメールで ” mingei movement (柳 宗悦の民芸運動)” のことを話していたら、 こんな写真が送られてきた。


水性剥離剤でバッフルのシルヴァーグレイのペイントを取り除く

Wharfedale SFB3 の解体写真 彼は英国オーディオ史上に残る名システムを元の姿と音質に戻すという冒険の最中にある。
スコーカはSFBのために製造された専用ユニットで10インチ、サラウンドは空気の通りを念入りに考慮したフォーム製なので、現存しているものはほとんどが写真のように毀損している。 専用ユニット仕様のため他の10インチユニットと交換するとシステムとしては、オリジナルと違う音に変質するので、要注意。
トウィータはWharfedale Super3 が上向きに取り付けられる。 センタキャップがアルミ製板のものがオリジナルで、通常のSuper3 よりも音が飛ぶようにデザインされている。
業者に修理を依頼するそうだ。
ロイヤルフェスティヴァルホール檀上、ピアノの前に2台並んだデモンストレイション中のSFB3 に聴き入るオーディエンス。 右下手前がWharfedale社長ブリッグス。 戦前から50年代にかけて彼がこしらえたスピーカには民芸運動に通じるものがあると言う。 僕も同感だ。 そうでなければ、ロンドンの彼もこんなにまでして元に戻そうとはしないだろう。
ACOUSTICAL社製ESLが最先端技術に裏打ちされたシステム、一方SFB(Sand Filled Buffle)は1956年発売、戦前のスタイルを踏襲した暖かみがあるシステム。 側板に手を入れる穴があって、聴かないときは壁際に運べるよう考慮された普段使いのスピーカ。
グレイのオフィスに SFB3 が運ばれてきて、もう2年。
何度も何度も調整して、この頃やっと聴けるようになってきた。
まだ完璧とまではいかないが、ほぼ発売時の状態にまで近づいていると感じている。
そうして聴いていると、このスピーカがいかにユニットに空気をからませようとしているか、
肩の力が抜ける音楽が湧き出る広がり方で判ってくる。
これは平面バッフルとはまったく違う。
T氏に言わせれば平面バッフルは箱が出来ないやつが苦し紛れにするやっつけ仕事とのこと。
やれ、桜の板だ、やれ何の板だと板の自慢をするしかない。
一緒にされたらSFB3は、いい迷惑、なんだそうだ。
ロンドンのSFB3 もうまくいきますように。 近くの氏神様に祈ってきたよ。


水性剥離剤でバッフルのシルヴァーグレイのペイントを取り除く

Wharfedale SFB3 の解体写真 彼は英国オーディオ史上に残る名システムを元の姿と音質に戻すという冒険の最中にある。


業者に修理を依頼するそうだ。
ロイヤルフェスティヴァルホール檀上、ピアノの前に2台並んだデモンストレイション中のSFB3 に聴き入るオーディエンス。 右下手前がWharfedale社長ブリッグス。 戦前から50年代にかけて彼がこしらえたスピーカには民芸運動に通じるものがあると言う。 僕も同感だ。 そうでなければ、ロンドンの彼もこんなにまでして元に戻そうとはしないだろう。

グレイのオフィスに SFB3 が運ばれてきて、もう2年。
何度も何度も調整して、この頃やっと聴けるようになってきた。
まだ完璧とまではいかないが、ほぼ発売時の状態にまで近づいていると感じている。
そうして聴いていると、このスピーカがいかにユニットに空気をからませようとしているか、
肩の力が抜ける音楽が湧き出る広がり方で判ってくる。
これは平面バッフルとはまったく違う。
T氏に言わせれば平面バッフルは箱が出来ないやつが苦し紛れにするやっつけ仕事とのこと。
やれ、桜の板だ、やれ何の板だと板の自慢をするしかない。
一緒にされたらSFB3は、いい迷惑、なんだそうだ。
ロンドンのSFB3 もうまくいきますように。 近くの氏神様に祈ってきたよ。