2016年08月09日

小型PARMECO用スタンド製作とアクセサリ類から見えること 14

スピ―カ用インシュレイタ

スピーカの下に挟み、エンクロージャの振動をコントロールするインシュレイタの類いは、ブックシェルフ型スピーカが出回った1960年代末以降飽きもせずに製作されてきました。 その効用については、それらのほとんどが結果報告に偏っていて、こうしたブロックがどのようにしてはたらいて音質の向上に効果があるのかは誰も言いません。 100個あるうち100個が『より良い結果』をもたらすと謳ってはいますが、私の耳には『これは凄く効果がある』ものは知りません。 RIMG0678都市伝説というか単なるウワサらしいササヤキの誘い文句で振り回された経験は、後味の悪いものです。 こうしたもののほとんどは必ず副作用があるからです。 初めは『変わった!』と喜んでいるうちに、『何かオカシイ』、元に戻したら『元のママで良かったじゃないか』 になるか、どんどん深みにはまってインシュレイタどころか、空中配線やへんてこりんなものがリスニングルームのそこら中にはびこってしまい、およそ音楽を聴く環境とはかけ離れた風景になっていたりします。 
インシュレイタは大体三種類に分けられます。 アイソレイト型、半アイソレイト型(ある程度の遮断性を有しながら振動を床に導く)、直線型(振動を直接床に流す) です。 アイソレイトと半アイソレイトはオーディオ用として販売されていたり、ホームセンタでも簡単に見つかるゴム類の類いであり、直性型は木材です。 これらのはたらきは、振動アースの仕組みを知っていれば簡単に理解できます。 
アイソレイト型はエンクロージャの振動を床に伝えないので、振動がどこにも流れることが出来ず、エンクロージャそのものに振動が蓄積されていきます。 蓄積がエンクロージャのキャパシティを超えると、だんだん音が濁りはじめます。 直結型はエンクロージャの振動を床にダイレクトに流しますが、床からの振動のフィードバックも大きくなります。 つまり、振動そのものがエンクロージャに回り込みやすくなり、奇妙な振動が起りやすくなる可能性があります。 
しかし、それではブックシェルフ型スピーカのセッティングはどうしたらよいのでしょう。 ブックシェルフ型は床に直置きして良い結果が得られる可能性はほとんどありません。 しかし、既製のインシュレイタ製品を購入する前に、硬くない木材を敷くか、立てたりして高さを上下して実際に普段聴く位置で試聴して、まずスピーカの高さを決めた方が効果があると思います。 この高さは部屋の空気量、壁や天井との距離、床材などにより変化しますので、ユーザーが自分で聴きやすいところを探すしかありません。 しかし、インシュレイタだけの狭い範囲の高さでは、最良の位置を探し当てるのはほとんど不可能に近いということをお知らせしておきます。 最終的にインシュレイタに頼らない解決法は、最終項で実際に私が製作した置台の説明を読んでいただき、参考にして見つけられることを願います。 つづく
以上T氏


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