2016年09月07日

英 iFi社製 ステレオプリメインアンプ retro50 その4

retro50 プリメインアンプがオフィスにセッティングされて以来、さまざまなプレイヤと多くのスピーカを鳴らしてきました。 その様子や印象をこれから書いてみることにします。 ステレオプリメインアンプを探しているレコード愛好家の方々には参考になるはず。 こうした実験めいた試聴は誰でも出来るわけではありませんから。
多くの試聴をこなしてきて一番感心したのはレコードプレイヤに対するretro50 の反応力です。 接続したプレイヤは英国Collaro社製フォノモータ+ffssピックアップシステム、TD124エンポリウム仕様およびMk.2 +SME3009S2,TD134,TD184, TD135Mk.1とMk.2、CONNOISSEUR Craftsman3 + James Worden のアーム、そして先週試聴したGarrard 4HF, その他数多くのプレイヤ群(使用カートリッヂはDECCA ffss, Expert社製MC、Ferranti Ribbon pick-up, Pierre Crement, TANNOY, AKG, ELAC KST110, LEAK DYNAMIC, GE VR, Garrard GC2 、そしてもちろんShure M44-7 等々です。 retro50には入力感度が背面のセレクトスイッチで4段階(MC 2種、MM, Line)で選択でき、これが結構使える水準にあります。 retro50 はレコードプレイヤの素性をはっきりと引き出すことができます。 うれしくなるほどです。 たとえば同じM44-7でもCONNOISSEURやTD124,TD184では音がずいぶんと違うのです。 その違いはダイレクトにスピーカから出てきます。 裏返せば形は立派でも、音楽再生に力を発揮しないプレイヤと接続するとそう、そこで終わりです。 すなわち、このアンプリファイアでアナログ再生を楽しみたいのならば、プレイヤからの信号のクオリティが重要であり、どんなプレイヤを使用するかはユーザが全責任を負うことになります。 
これはヴィンテージ時代は当たり前のことでした。 ベルトドライヴ時代以降になると事情は変わります。 ユーザはレコードプレイヤが持つトランスクリプション能力(音ミゾから音楽信号に書き換える能力、すなわち音楽表現力)に無関心になって、レコードプレイヤをCDプレイヤのように使用する、それは現在にまで続いています。 70年台以降のレコード自体、音楽含有量が減少してしまい、ハイファイの世界では原音再生という旗印のもとで音楽より音を優先する風潮が台頭するのと同時に、世の中はトランジスタラジオやポータブルプレイヤで音質よりももっと手軽に聴きたいという意識の渦に飲み込まれていきます。 こうしてトランスクリプションという言葉自体が消滅します。 しかし、近年ヴィンテージレコードが見直されて、多くのレコード愛好家がステレオ初期盤やモノーラル盤を聴くようになり、出力の増大でスピーカを力づくで動かすのではなく反応力でドライヴするアンプをようやく模索し始めるようになりました。 長い間おろそかにされてきたプリアンプのフォノステージをちゃんと見直すアンプが出てきたのも、そうした流れの結果です。 retro50  はヴィンテージアンプと同様入力信号に対して機敏に反応します。 このアンプで現代のレコード愛好家はアナログ再生のちゃんとした道を踏んでいくことができます。  つづく
以上T氏

retro stereo50  プリメインアンプの詳細は下記HPをご参照ください
retro stereo 50 HP
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