2016年09月14日

英 iFi社製 ステレオプリメインアンプ retro50 その7

EPSON001
スピーカをC2(Wharfedale SFB3) にするとアンプリファイアのそれぞれの設計者の個性が見えてきます。 retro50 はクラシックでは音楽を俯瞰して捉え、その中に必要とされる音を的確に置いていきます。 これがGOODSELLでは音そのものの存在をまず示してから音楽を創り出していきます。 この違いはスピーカの鳴り方の差となって現れます。 retro50 では3ウェイであるSFB3システムをフルレインジのように鳴らしますし、GOODSELLとなると各ユニットのはたらきを如実に示させています。 つまりどのユニットがその音をだしているかを聞き手に知らせるのです。 この現象は音に対する切り込みがあるために起きることで、ある程度距離を置いて聴取すると問題にはならなくなります。 これは両者が持つ音の飛びようの違いによるものであり、7メートルほどスピーカから離れるとretro50 は左右のスピーカからの音が混然となってモノーラル的音場になりますし、GOODSELL につなぎ替えるとチャンネルセパレイションがくっきりとしてスピーカを中心とした音場が出来上がります。 GOODSELL はステレオアンプではありますが、基本的には二つのモノーラルアンプを一つに合体したもので、モノーラル的な立体音響を備えている性向があります。 これは部屋の隅々にまで空気をドライヴして響きを生き届けさせる目的があるからです。 それに対し、retro50 はステレオ音場構成により全体的な響きの構成となって音楽を示します。 ですから聴き手との距離により音の厚みと立体感が変わっていきます。 あくまでホームユースに的を絞った製品であり、SFB3ステレオ再生での立体音響を大切にする意図が感じられます。 12 inch woofer/25 inch squawker/3 inch tweeter を砂入りバッフルに取り付けたSFB3 を楽々とニュアンス豊かに鳴らすretro50 は、ヴィンテージではなく最新式アンプであることを忘れさせてくれます。 つづく
以上T氏

retro stereo50  プリメインアンプの詳細は下記HPをご参照ください
retro stereo 50 HP
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