2016年09月26日

英 iFi社製 ステレオプリメインアンプ retro50 その15

A3(TD124Mk.2)とC2(SFB3)の組み合わせを聴いてみましょう。 retro50 はつややかでやや甘めの音で再生されます。 低音にしてもやわらかいけれど明快な響きの土台になっています。 一番の特長は音楽全体の見晴らしが良くなったことです。 音場の形成が左右前後均等に攪拌されて広く行きわたります。 ややつかみどころがないので聴き手を戸惑わせたりもしますが、この空気感が何とも言えずに音楽に寄与していることも確かです。 音の中心部に少しも力むところがないのですが、意外に芯というか音の核がしっかりしていて最低音域がかっちりと出ています、それなのに圧迫感がないのがうれしいのです。 RIMG0893これはGOODSELLにも共通して言えるところであり、音の密度がretro50 よりも一段濃いのはA1・A2のプレイヤとの試聴でもこの傾向が認められました。。 retro50 は3wayシステムのC2を大きなフルレインジシステムとして鳴らしているせいで、音ひとつひとつのはたらきと音色表現のゆたかさではGOODSELLに一歩譲りますが、スピーカ全体としてのソノリティに聴きこんでしまうことがしばしばあります。 
A3とC3(Super8)の組み合わせについては特別にこれという効果は得られませんでした。 理由として第一に挙げられるのはMk.2に備わっているビート感でしょう。 TD124Mk.1が8ビートだとすると、Mk.2は16ビートのDNAを持ち合わせているのです。 それがC3にはうまく合いません。 結果として音楽のノリがおざなりになり、音だけが立派に張り出してくる印象に終始してしまう結果になりました。
次はA3とB4(Jensen PM8)の組み合わせです。 GOODSELLは音を叩きだしています。 容赦なく信号を送り付けあとはどうなろうと知らないといったところ。 retro50 はもう少し親切に鳴らしますが、Mk.2の紹介で言及したように分解と構築を一瞬にやってのける力をB4が処理しきれずにオタオタしています。 こうした有様ですから、ホームユースとしての音色や音楽の雰囲気などは求めても無駄です。 これはミスマッチなのです。 つづく
以上T氏

retro stereo50  プリメインアンプの詳細は下記HPをご参照ください
retro stereo 50 HP
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