2016年11月22日

英 iFi社 retro50 番外編 エレクトリック・ディストーション 1

エレクトリック・ディストーション

音響機器としてのアンプリファイアの歪にはざっくりいうと 1) 増幅歪 2)周波数歪 3)位相のズレがあり、ハーモニック・ディストーション・混変調歪・SN比やさまざなノイズに関わっていると信じられています。 表題のエレクトリック・ディストーションはたしかに音響機器から発生する電気的な歪みのことには違いありません。 ただ、今回私が書きたいエレクトリック・ディストーションとは主に聴覚から経験的に知覚するものであって、物理的特性として数値や計器で検知する歪みを書くつもりはありません。 そのような事象は製作者側の問題であって、聴き手には関係のないことだからです。
音響機器にはさまざまな種類があります。 大きくふたつに分類されるでしょう。 ひとつは音を作り出す側の機器で、ポップスやロックで使用される電気楽器です。 これらは電気的歪みがいのちであり、ひずみがなければその存在自体意味をもたないのです。 つまり歪んでナンボの世界です。
もうひとつはオーディオ機器と呼ばれる製品群です。 再生専用で、原則的に電気的な歪みは希望的に排除されるよう製造されています。 オーディオアンプがギターのヘッドアンプの音にならないのはここが違うからです。

電気(電子)楽器とオーディオ機器の間に位置するのがスタジオ録音機材やPA装置です。 楽器と同じように歪ませることも可能ですし、録音ソースをプレイバックするときにはオーディオ装置に代わる役割もこなします。 ということはどちらにも属しているし、どちらにも属してもいないという微妙な位置にあります。 ゆえに二つの分類には入れません。 スタジオ仕様PA仕様の機器を家庭で使用するときは、よくよく気を付けなければなりません。 業務用としての色合いが濃ければ濃いほど、機器が持つ二面的な性格が強くなり再生そのものが変質してしまうからです。 それでも良いというのなら、趣味の世界なのでどうぞご勝手になさっていただいて結構ですが、真のホームユースとしてまっとうに音楽再生を楽しみたいのならば、こうした業務用PA用機器の使用はその実現の障害となって立ちはだかることを覚悟しておいたほうが良いかもしれません。 つづく
以上T氏


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