2017年01月15日
英 iFi社 retro50 番外編 エレクトリック・ディストーション 16
ブラームスとブリティッシュロック その3
ブリティッシュロックの音の方向はブラームスと共通しています。 アメリカンロックのように外側に拡張していくばかりではなくて、ブリティッシュロックは内側に入ってもゆきます。 音の中に何か大きな穴があって、音はそこに落ちていく。 ブリティッシュロックは内的にも拡張していくのです。 人種面でディストーションを見ていくと、それぞれ固有のディストーションが存在します。 例えば黒人のB.B.キングと白人のジョニー・ウィンターが同じ曲のブルースロックを演奏すると、そのディストーションは随分と異なるのです。 白人と黒人のリズムの差異はしばしば語られることはありますが、エレクトリック・ディストーションの違いについては個人的な持ち分としてかたずけられてしまっていますが、本当はこちらの方の感覚で見るのも面白いと思うのです。
ここまで書いてきたことを再生に当てはめてみると、こういうことになります。 ブラームスがブラームスらしく鳴るオーディオ装置はブリティッシュロックも良く鳴る、ブリティッシュロックが上手く再生できればブラームスは美しく再生できるということです。 これを可能にするのがヴィンテージ時代の英国オーディオ機器なのです。 ここでいう英国オーディオ機器はTANNOYやQUADではないということは言うまでもありません。
つい先日、トーレンスTD124Mk.2(90,000番台)、シュアM44,アンプはretro50そしてスピーカWharfedale SFB3というラインアップでブラームス ピアノ協奏曲2番 とディープ・パープル・ライヴ・イン・Japan を聴きました。
SFB-3 の見事なまでに深く伸びていく低域がブリティッシュロックの闇に落ちていく響きが天晴れなくらいに再生してくれたのです。 ジョン・ロードのロック魂を存分に引き出してくれたし、ブラックモアのリフの美しさとチョーキングの絞り方が超人的なプレイなどは、このシステムで聴くブラームスのピアノ協奏曲2番に匹敵する、否上回るほどの感銘を受けました。 ブリティッシュロックにある本当の味わいを感じるには、英国のヴィンテージオーディオ機器を第一にお薦めします。 Collaro 4T200 とDecca ffss の組み合わせでも、このバンドのエレクトリック・ディストーションのみずみずしさを伝えてやまないものでした。 低音はTD124ほどは出ませんが、音場の拡がりと切れ込みはTD124とシュアM44より上にあります。
つづく
以上T氏
ブリティッシュロックの音の方向はブラームスと共通しています。 アメリカンロックのように外側に拡張していくばかりではなくて、ブリティッシュロックは内側に入ってもゆきます。 音の中に何か大きな穴があって、音はそこに落ちていく。 ブリティッシュロックは内的にも拡張していくのです。 人種面でディストーションを見ていくと、それぞれ固有のディストーションが存在します。 例えば黒人のB.B.キングと白人のジョニー・ウィンターが同じ曲のブルースロックを演奏すると、そのディストーションは随分と異なるのです。 白人と黒人のリズムの差異はしばしば語られることはありますが、エレクトリック・ディストーションの違いについては個人的な持ち分としてかたずけられてしまっていますが、本当はこちらの方の感覚で見るのも面白いと思うのです。
ここまで書いてきたことを再生に当てはめてみると、こういうことになります。 ブラームスがブラームスらしく鳴るオーディオ装置はブリティッシュロックも良く鳴る、ブリティッシュロックが上手く再生できればブラームスは美しく再生できるということです。 これを可能にするのがヴィンテージ時代の英国オーディオ機器なのです。 ここでいう英国オーディオ機器はTANNOYやQUADではないということは言うまでもありません。
つい先日、トーレンスTD124Mk.2(90,000番台)、シュアM44,アンプはretro50そしてスピーカWharfedale SFB3というラインアップでブラームス ピアノ協奏曲2番 とディープ・パープル・ライヴ・イン・Japan を聴きました。

つづく
以上T氏