2018年03月04日
普段使いに中型スピーカはどう?
iFi社製retro50プリメインアンプに適応するスピーカシステムをとの要望が多い。 それに応えるべく、中くらい、のエンクロージャの製作を始めている。 retro50という20万円そこそこのアンプをグレイ・オフィスで使用し始めて2年になるが、プリメインアンプという小さな箱から繰り出されるフレキシブルで、楽器そのものが持つ音にふさわしい再生音をしっかりと出している。 おかげで、メインのGOODSELL MA20 で聴くことがめっきり減った。
毎日オフィスで5・6時間聴いていても聴き疲れしない、音はヘタらないし、万が一故障があっても輸入元がしっかりとサポートしてくれるので、ヴィンテージアンプに付きまとう耐久性への不安も無用。 それと50年代60年代製造のヴィンテージスピーカを何の苦もなく鳴らしてしまうのには驚く。 米国製であろうが英国製のユニットであろうが、すっと適応してユニットを生かす信号を供給してしまう。 プレイヤとスピーカの間にあって見事に機器同士を反応させてしまう適応力にはT氏も驚いている。 そんなだから、レコードのプレスの状態はもちろん、プレイヤのレストア完了後の試聴テストでは、ちゃんと音に響きに音色にダイナミクスに作業の仕上がり具合を再生音にきっちりと反映してくれる。 設計者に、あらためて敬意を払いたい。 高水準のLP再生が可能な古いヴィンテージアンプは動作が不安定で、修理や保守の面で不安がつきもの、それを現行品のretro50は見事に解消してくれた。 真空管プリメインで20万円ほど(消費税込)で、アフターサービスも手厚く、これだけの音質を出せるアンプはないと、僕は確信している。 真空管式でありながらご機嫌をうかがう必要もないし使い勝手も申し分ない。 カートリッヂのM44-7 が見直されてるように、あまたの高額なアンプを超えるプリメインにふさわしい出来栄えだとこれまで厳しい条件下で使用して改めて確認した。
こういう優れたアンプが市場に当たり前のように販売されているいまこそ、retro50に見合うスピーカをと随分質問される。 どうも新製品のスピーカをいろいろ聴いても、あの低音のゴム臭さ、中音域の表現力の欠落、要するにマーケティングという便利な消去法に起因するケミカルな音質に堕している。 奇をてらうデザインやプラスティカルなトールボーイ、こういう奇々怪々な物体を部屋に置いて音楽を聴く気に一体どれだけの人が楽しんでいるのだろう。 僕は我慢できない。 何よりそこから出てくるのは、初期盤やオリジナル盤を志向するレコード愛好家にはかすりもしない音だったし。
そこで、自分たちで作ることにした。
アトムより少し大きいコバルトのようなスピーカを。
普段の部屋でretro50とつなぐだけで耳にうれしく音楽に入っていけて、高い水準のプレイヤがあればもっと面白くなるスピーカ、エンクロージャは同じでも、中に入れるユニットは聴く人の好みで選べる、イージーオーダのスピーカシステム。 今、作っている最中なので。 小型でもなく大型でもなくていい、普段遣いの中型のスピーカシステム。 階段の下に架けてある絵のように、毎日聴いてもストレスがたまらないシステム、小さな音でも音楽が消されないような・・・ つづく

こういう優れたアンプが市場に当たり前のように販売されているいまこそ、retro50に見合うスピーカをと随分質問される。 どうも新製品のスピーカをいろいろ聴いても、あの低音のゴム臭さ、中音域の表現力の欠落、要するにマーケティングという便利な消去法に起因するケミカルな音質に堕している。 奇をてらうデザインやプラスティカルなトールボーイ、こういう奇々怪々な物体を部屋に置いて音楽を聴く気に一体どれだけの人が楽しんでいるのだろう。 僕は我慢できない。 何よりそこから出てくるのは、初期盤やオリジナル盤を志向するレコード愛好家にはかすりもしない音だったし。
そこで、自分たちで作ることにした。
アトムより少し大きいコバルトのようなスピーカを。
普段の部屋でretro50とつなぐだけで耳にうれしく音楽に入っていけて、高い水準のプレイヤがあればもっと面白くなるスピーカ、エンクロージャは同じでも、中に入れるユニットは聴く人の好みで選べる、イージーオーダのスピーカシステム。 今、作っている最中なので。 小型でもなく大型でもなくていい、普段遣いの中型のスピーカシステム。 階段の下に架けてある絵のように、毎日聴いてもストレスがたまらないシステム、小さな音でも音楽が消されないような・・・ つづく