2018年03月07日
普段使いに中型スピーカはどう? その2
中型スピーカを計画する前に、実は小型スピーカも考案して試作品を作ってみた。 なかなかの出来でレコードに針を入れると、共感できる音質が出る。 キャビネットの中に枠だけの函体を入れることにより補強しなくても十分な強度と響きが得られるようにT氏が考案した。
60年代英国製10インチユニットを取り付け、試聴テストも問題なくクリア、音楽がちゃんと聴こえている。 小さいスピーカのメリットである、楽々と部屋の空気を震わせる再生が可能でなり、音の伸びやかさは小型にして十分なものに仕上がっていた。 しかし、デザインがありきたり、というよりロジャーズ党っぽいし、適当な脚台が必要になるとわかると、ちょっと興ざめ感が。 モニタスピーカはスタジオや放送局で仕事に使うもので、家に置くものではない。 そうでしょう? もう少し背を高くしてみようということになり、かねてより気になっていたWHARFEDALE社製VARITONEキャビネット ( 1949 ) を参考にして製作して聴いてみるということになる。 T氏は音響木工のスペシャリスト、いとも簡単に板厚、板目、響きが最適な合板を選んで、試作品を10日程で完成させた。 つづく
