2018年03月10日
普段使いに中型スピーカはどう? その3
というのも、retro50 プリメインアンプ(公称出力25Wだが実際はヴィンテージの12Wアンプと同等)はオフィスのVitavox Klipsch horn とか Westrex theatre system といった大型スピーカも楽々と鳴らしてしまう実力はあるから、8インチや10インチのフルレインジに最適と感じる。 今回複製した(というか憧れた)エンクロージャVARITONEにはGoodmans / EMI / Wharfedale / Celestion / Stentorian / Hartley 製のユニットを用意している。 簡単に用意しているといっても、ちゃんと試聴テストを実施して周波数帯域、コイルの擦れ、オフセンター、エッヂの状態などもちゃんと点検して選別したユニットだ。 装着マグネットはアルニコ, コーンエッヂはフィックスドに限定。 家庭用システムであるからこそクッキリハッキリ、鮮やか、クリアであってはならない。 家に帰ってホッとするひと時、装置の身体検査などして神経質になってはいけない。 黙ってグッド・リプロダクションでないとホームユースにはならない。 だから、かえって業務用再生装置よりもホームユースは難しい。 音のチェックをする前に、音楽に聞き手を引き込んでしまわなければならない。
音楽はエロスから生まれたのであるから。 スピーカは遊びがないと部屋の空気が緩まない。 それで、ドイツのユニットは遠慮してもらうことにした。 知らないうちに緊張してしまうから。 流れる音楽の感触を楽しみ、音楽と遊べる、ぼんやり眺められる、そういうシステムになったらというのが、僕らのたくらみだ。 そこで家庭で音楽と遊べるのを知っている人たちが製作したであろうユニットばかりを選んだ。 クッキリと鮮やかなサウンドを目指すシステムはあるけれど、本当にそれで音楽に触れていたのかしら。 音には触れたかもしれないけれど。 スピーカの真ん中に座らなくても、部屋の中を歩きまわりながらでも音楽に包まれるシステムに、したい。 つづく
音楽はエロスから生まれたのであるから。 スピーカは遊びがないと部屋の空気が緩まない。 それで、ドイツのユニットは遠慮してもらうことにした。 知らないうちに緊張してしまうから。 流れる音楽の感触を楽しみ、音楽と遊べる、ぼんやり眺められる、そういうシステムになったらというのが、僕らのたくらみだ。 そこで家庭で音楽と遊べるのを知っている人たちが製作したであろうユニットばかりを選んだ。 クッキリと鮮やかなサウンドを目指すシステムはあるけれど、本当にそれで音楽に触れていたのかしら。 音には触れたかもしれないけれど。 スピーカの真ん中に座らなくても、部屋の中を歩きまわりながらでも音楽に包まれるシステムに、したい。 つづく