2018年05月19日

草いきれの頃 フランスの音を聴く その4

完成後の再生音と調整

仏Schlumberger製RTF仕様プレイヤにPierre-Clement L7B カートリッヂ、プレイヤ付属フォノイクォライザにORTF製ライントランスをかませ、アンプリファイアは英BEAM-ECHO社製DL7-35型(出力管EL34PP)に接続して試聴する。 RIMG0472まず、低音が出過ぎ、音の方向性が失われてしまっていた。 エンクロージャは完成したばかりで、こういう音が出ても何の不思議もない。 そもそも最初から良い音が出ることはヴィンテージ時代のユニット用にエンクロージャを制作する場合、まずありえない。 本来の力を発揮するのは一年ほど経過してから、というのが本当のところだ。 そのままエージングを行い、音の変化具合を注意して確認したのち、低域のダマを無くすために置台を作って乗せた。 直置きでは床から反射する低音エネルギが強過ぎると判断したから。 これでだいぶ良くなってきた。 まだ低音域の抜けが足りない。 RIMG0470台の足に鉄製玉(直径11弌砲鯔笋畊んだ。 小さな鉄玉を点接点にして台は床面から3个曚鰭發。 低音域のダンゴはほとんど解消されたが、今度は中高域の突っ張りが耳につくようになり、大きめの音量を出すと音圧こそ得られるがエネルギ感が損なわれてしまっている。 この現象を解決するためエンクロージャ内部の縦構造板と曲線側部の型板を接続している木ねじを解除した。 これで双方の分割振動は自由になる。 この部位の木ネジは外形が仕上がれば必要ないもので、本来ユニットを取り付ける際に取り去ってしまってもよかったのだが、音を聴いてから判断することにしていた。 この部位は接着剤を使用していない。 それで分割振動が可能になる。 RIMG0385木ネジを解除することで、再生音はほとんど完成形に近づいた。 まず魅力ある音楽が再生され、なによりフランスの音はこういうことか、と入り込んでいけるようになった。 あとは音が安定して馴染むまで、エイジングに時間をかける。
数週間後、裏板ネジを増し締めした。 デリケイトなエンクロージャはネジ締めの強弱で音はずいぶんと変わる。 その後数日かけて本格的な試聴を開始した。 再生するレコードはもちろんすべてフランスプレスのフランス音楽である。  つづく
以上T氏



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