2018年07月12日
中型スピーカ第二弾 CELESTION + VARITONE はいかが?
英CELESTION 10インチ + VARITONEエンクロージャ
英国ローラ・セレッション社製ユニットと聞いて、まっさきに浮かぶのはマーシャル社ギターアンプに内蔵されたスピーカである。 オーディオ製品も多種多様なユニットを戦前から製造してきて、わが国ではDITTON 25あたりから知られるようになった。 実はそれ以前の真空管時代に製造された製品に良いものが多く、英国の家庭で愛されたユニットを聞くと、「共感」できる再生音を目指していたのがわかる。 これまで数種のCELESTION製ユニットを使用したシステムを聞いているけれど、そのどれもがインティメイトな音楽を再生してくれたので、良い印象を持っていた。
そこで以前からあった10インチユニット(1957年)をVARITONEエンクロージャに取り付けてみようということになった。 フレームは鉄板プレス、アルニコマグネット、黒色のコルゲーションコーン紙でヴォイスコイルキャップは少し小さめの口径にデザインされている。 これは高域特性を伸ばすためで、英国製ユニットでは常套手段。
試聴してまず驚いたのは、音圧レヴェルが高く、95dbを超える。 それでいて高能率ユニットにありがちなピーキーさは聴かれない。 素直に伸びる高域は澄んでいる。 サブコーンに起因する不整共振が発生しないのはシングルコーン・フルレインジユニットの長所だ。 クラシック・ジャズ・ロック・ポップスどれをかけても機敏に反応してくれるし、歪感がほとんどない。 実にくつろげる。 ワーフェデールもそうだったが、創り手の再生に対する良心が再生音に込められていてありがたい。
ヴィンテージ時代のセレッションの音をこうして聴いていると、1970年代DITTONシリーズ以降の製品の音とは全然違う切れのある音色を持っている。 ヴィンテージ時代の英国ユニットを使いこなすには少々手続きを要する。 まずユニットを布でくるむ。 次にバッフル穴に設けられた縦棒イコライザのユニット側に30度でテーパーをかけて置く。 英国ユニットを自然に振らせるのはユニット前面での音響抵抗値により音はガラリと変わってしまう。 こういう手順はヴィンテージ時代の英国では常識だったのだろうが、そうした意味をわきまえて作られたエンクロージャは現在では少ないかもしれない。 以上T氏
実に心地よい。 スピーカを聴くというより、部屋の空気を聴くという感覚。 ハイファイですべての音が聞こえなければ嫌だ、という方は別として、気持ちよく装置を気にせず耳を遊ばせたいという方に。 もちろんハイ上がりではありません。T氏も古いセレッションは大したもんだ、と連発しています。 第一弾のEMIはどちらかというと家庭用ハイファイ、こちらは家庭用くつろぎ用です。 でも、いびつな組み合わせのハイファイ装置よりも、まっとうな音楽を再生しています。 ぜひお気に入りのレコードを持って、銚子まで聴きにお越しください。
Shure M44/retro50アンプ/VARITONEスピーカは
グレイがお薦めするホームユースに適したオーディオ機器たちです。
EMI+VARITONEシステムは
T氏がノウハウを注ぎ込んで考案した、
音より音楽を優先したホームユーススピーカです。
前回のEMI同様にワンペアのみ販売します。
CELESTION ユニット + VARITONE スピーカシステムのお問い合わせはこちら greythorens@kind.ocn.ne.jp
英国ローラ・セレッション社製ユニットと聞いて、まっさきに浮かぶのはマーシャル社ギターアンプに内蔵されたスピーカである。 オーディオ製品も多種多様なユニットを戦前から製造してきて、わが国ではDITTON 25あたりから知られるようになった。 実はそれ以前の真空管時代に製造された製品に良いものが多く、英国の家庭で愛されたユニットを聞くと、「共感」できる再生音を目指していたのがわかる。 これまで数種のCELESTION製ユニットを使用したシステムを聞いているけれど、そのどれもがインティメイトな音楽を再生してくれたので、良い印象を持っていた。
そこで以前からあった10インチユニット(1957年)をVARITONEエンクロージャに取り付けてみようということになった。 フレームは鉄板プレス、アルニコマグネット、黒色のコルゲーションコーン紙でヴォイスコイルキャップは少し小さめの口径にデザインされている。 これは高域特性を伸ばすためで、英国製ユニットでは常套手段。
試聴してまず驚いたのは、音圧レヴェルが高く、95dbを超える。 それでいて高能率ユニットにありがちなピーキーさは聴かれない。 素直に伸びる高域は澄んでいる。 サブコーンに起因する不整共振が発生しないのはシングルコーン・フルレインジユニットの長所だ。 クラシック・ジャズ・ロック・ポップスどれをかけても機敏に反応してくれるし、歪感がほとんどない。 実にくつろげる。 ワーフェデールもそうだったが、創り手の再生に対する良心が再生音に込められていてありがたい。
ヴィンテージ時代のセレッションの音をこうして聴いていると、1970年代DITTONシリーズ以降の製品の音とは全然違う切れのある音色を持っている。 ヴィンテージ時代の英国ユニットを使いこなすには少々手続きを要する。 まずユニットを布でくるむ。 次にバッフル穴に設けられた縦棒イコライザのユニット側に30度でテーパーをかけて置く。 英国ユニットを自然に振らせるのはユニット前面での音響抵抗値により音はガラリと変わってしまう。 こういう手順はヴィンテージ時代の英国では常識だったのだろうが、そうした意味をわきまえて作られたエンクロージャは現在では少ないかもしれない。 以上T氏
実に心地よい。 スピーカを聴くというより、部屋の空気を聴くという感覚。 ハイファイですべての音が聞こえなければ嫌だ、という方は別として、気持ちよく装置を気にせず耳を遊ばせたいという方に。 もちろんハイ上がりではありません。T氏も古いセレッションは大したもんだ、と連発しています。 第一弾のEMIはどちらかというと家庭用ハイファイ、こちらは家庭用くつろぎ用です。 でも、いびつな組み合わせのハイファイ装置よりも、まっとうな音楽を再生しています。 ぜひお気に入りのレコードを持って、銚子まで聴きにお越しください。
Shure M44/retro50アンプ/VARITONEスピーカは
グレイがお薦めするホームユースに適したオーディオ機器たちです。
EMI+VARITONEシステムは
T氏がノウハウを注ぎ込んで考案した、
音より音楽を優先したホームユーススピーカです。
前回のEMI同様にワンペアのみ販売します。
CELESTION ユニット + VARITONE スピーカシステムのお問い合わせはこちら greythorens@kind.ocn.ne.jp