2019年02月16日

ローコスト・フォノイコライザとプリメインアンプ その4

Stereo付録Lux社 製プリメインアンプを聴いてみる
付属の真空管では音質面でかなり損をしてしまうので、今回はスウェーデンのベルンストロム氏が選別したJAN6189Wを装着し数日間エージングしてから試聴しました。RIMG0824第一印象はアナログ再生しても『何の問題もない』のです。M44-7でしたら音量は十分、超小型ブックシェルフGOODMANS MAXIMでもヴォリューム9時で問題なく再生します。クラシック音楽ではデリケイトな表現、つまり音にしなやかさがあって『音楽している』感があります。このアンプの一番の良さは聴きやすさでしょう。ある時はBGMにふさわしい音になったり、ある時は耳を傾けさせるに十分な音楽を再生してくれます。周波数帯域の両端がなだらかに落ちるために耳にきつくない。ジャズではGEバリレラカートリッヂでも本当に良くスピーカを鳴らしてくれます。特にヴォーカルやピアノが薄っぺらくならずに歌ってくれます。というか、大型スピーカより生々しく再生するところもありうれしくなります。15オーム仕様のMAXIMですから定格から言えば2W前後の出力になりましょうが、T氏も僕もまったく力不足や薄っぺらさは感じませんでした。フォノイコライザEQ11やEQ12との組み合わせにピタリ適合します。これまでのメーカー製プリメインアンプの概念を突き破った付録だからこそ到達し得た傑作アンプリファイアです。これだからオーディオは面白いのです。

RIMG0822


グレイでは『朗音 真空管アンプの愉悦』を今月末から16,200円で販売する予定です。お楽しみに
つづく






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