2021年09月08日

Grey List #27から Richard Avedon の肖像写真

上村松園というひとの展覧会に行く。人は少なく、切符売り場には誰も並んでいない。ひと通り見て出口の前のセクションには松園はんの写真のオリジナルプリントが何枚か下げられていた。木村伊兵衛による写真、四角のなかに芸術している老女の動きがあった。というより、動いていた。写真というものに、力があるのを見た。

CLP1067 ドビュッシィ ピアノのために デルフィの舞姫 亜麻色の髪の乙女 ヒースの荒地/ラヴェル 夜のギャスパール/モンポウ 庭の少女  ジーナ・バッカウアー(Pf)  録音1954年  HMVプラム・ニッパーレーベル 最初期プレス  オーストリア人を父に、イタリア人を母に、アテネに生まれパリ音楽院で学んだピアニスト。いさぎよいタッチ、音と音の間のゆたかなつながり。スカルボでの左右の手が交差するあたりで放つ妖艶な香り。一転してドビュッシィではリズムを研ぎ澄ましダダを踊る。わきまえた「遊び」です。アルバムがどんどん生気を帯びて行くのを感じます。50年代のVOGUE誌の表紙にしてもおかしくないジャケット。 盤・写真ジャケット共ほとんど美品  EP  HMVカーヴで再生 Grey List #27 (July 1997)   ¥7000

同上  ドビュッシィ 組曲『ピアノのために』 3つの前奏曲(デルフィの踊り子・亜麻色の髪の乙女・ヒースの荒地)/ラヴェル 夜のガスパール/モンポウ 庭の少女  ジーナ・バッカウアー(Pf)  録音1954年 EMI第3スタジオ  英HMVプラムニッパーレーベル(オリジナル) 最初期プレス  夜のガスパールを聴くためにあるレコード。CLP1067 (3)思い当たるのは彼女がギリシアの出ということ。ドビュッシィもいい、モンポウの細身のデリケイトな印象も。優秀録音で、演奏家と聞く人との間合いが音楽になっています。リチャード・アヴェドンが撮ったバッカウアーの肖像写真を眺めながら魅せられて。このジャケット、英LP文化の華です。  盤ほとんど美品〜きわめて良好  写真ジャケット(裏ラミネイト)良好  EP  BRIT-LPカーヴで再生 Grey List #57 (April 2004)  ¥10000


この記事へのコメント

2. Posted by グレイ   2021年09月09日 20:52
同じレコードでも、コメントで聞こえ方が違ってくるのも、聴覚の面白いところ。知識を増やすより感覚を磨くと聞こえてくるものがいろいろとある。
1. Posted by のらくろ   2021年09月09日 09:13
コメントを読むだけでいい音が聞こえるようだ。このレコード、どちらか、又は両方欲しいな。

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