2022年05月03日

本を作る楽しみ 5

次に訪れるのは上巻260頁余り続くチューリップの花束に囲まれた黄レーベル、ドイツグラモフォンの大きな森です。Grey List 下巻末レコード会社忘備録には「敗戦の瓦礫の中、ドイツ・グラモフォンはヘルリンからハノーファーへ戻ってきた。エルンスト・フォン・ジーメンスが新しいオーナーに就任。戦争犯罪に手を染めたジーメンスを親会社に持つDGGには完全無欠なプロデューサが必要だった。テレジエン収容所から解放されたエルザ・シラーはレーベル復興の役割を担い、フリッチャイを育て、ディースカウを見つけ出し、カラヤンを招き入れて無敵のクラシックレーベルに築き上げた。その後「イエローレーベル」はクラシック界の雄として長く君臨する。LPM Long Playing Microgrooveの略号(1952-66)/SLPM (1958-68)/チューリップレーベル(1952-70)/細字ステレオロゴジャケット(1958-60)/赤ステレオロゴジャケット(1960-4)/Alle Rechte…LP33(1952-3) 215g/Alle Hersteller…(1954-66) 200g/Made in Germany…(1966-8)/ランアウトエリア 例18.5.54 ラッカー盤製作年月日表示(1952-4)/例H4 7月(H)1954(4)略号表示(1955-62)  “Deutsche Grammophon Great Britain Ltd.”設立(1954)」
DGG 2番号順に編集してあるので、どのあたりの番号までフラット重量盤、細字ステレオ表示や赤ステレオ表示、ステレオシール、T/L(Tulip Lim)レーベルが存在するのか、はたまた、同じレコード番号のジャケット裏の日付を載せており、どれが一番古いジャケットか、まだ大体見当がつくのもこの本を番号順にした理由でもあります。例えばベームのブラームス1番の同じレコード番号が8枚記載してあります。盤形態はフラット重量盤が7枚とフラット厚盤が1枚。フラット厚盤とは完全にフラットではないけれどグルーヴガードより厚い盤のことです。ジャケットにはより多くのヴァリエイションがあります。まず赤ステレオシールが貼ってあるのと無いのと。それから黄額縁下のステレオ表示が細字フォントのものがあり、ジャケット裏にある(60/8)(60/5)(60/2)と異なる日付に気づきます。これで所蔵している盤がどのくらいオリジナルに近いのか判断できます。オリジナル盤は高価なものですから、盤を吟味に役立つ頁になるでしょう。(頁をクリックすると拡大します) つづく

Grey List を5月10日に発売します。
上下巻3,248頁、重量ほぼ5圈_然66,000円(消費税・送料共込)
*詳しいパンフレットご希望の方は下記まで。
greythorens@kind.ocn.ne.jp
tel 0479-25-1140 fax 0479-25-3895

下巻が上

撮影 齋藤圭吾氏


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