2015年10月08日

レコード屋になる法 2

東京でカレーを連れ立ってごちそうになったとき、
たまたまペットフードの話になった。
窓からアムステルダムの運河を見下ろすフラットに
ヨーロッパ有数のヴァイオリンのレコードコレクタは棲んでいた。
あの都市にしてはすごく広い間取りで、
1920年代の家具や道具が趣味良く配置されている。
猫は焦げ茶色で偏屈。 名はヴォルフといった。
ウィーンの風変わりな作曲家にちなんでいる。
夕方近く、ガールフレンドが来てみんなで食事に出かけようという時、
彼は大きなアンティークの缶を開けて、
中身を投げた。
まるで、豆まきのようにバアーっと。
ペットフードが分厚い木の床の上に散らばった。
僕は驚いた。 こんなエサのやり方があったなんて。
すかさず、一粒取って、僕は口に放り投げた。
ヴォルフが僕を見ている。
ガールフレンドもコレクタも驚いた。
" Interesting, it is (なかなか、いけるよ)" と言った。

以来、彼は知らないヴァイオリニストのレコードをずいぶんと渡してくれたものだ。



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