November 2008

November 20, 2008

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11月17日、初台のオペラシティ武満メモリアルホールで行われた東京ニューシティ管弦楽団の定期演奏会が終了しました。


今回演奏したのはリストの傑作『死の舞踏』。
素晴らしい作品なのにもかかわらず、そのあまりに衝撃的でデモーニッシュなアクの強いたたずまいからか、プログラム的に組み合わせが難しいからなのか・・・国内はもちろん、世界的にみても協奏曲No.1に比べて演奏される、生で聴く機会が極端に少ない、作品です。

ですから、今回の演奏会で『死の舞踏』を弾ける事を本当に楽しみにしていました。
悪魔的で輝くような神々しさと究極の美しさを備えた超難曲ですので、実際にオーケストラと合わせる事に関して、期待と不安が入り混じった気持ちでした。

演奏会の二日前に指揮の内藤先生とピアノを使って二人だけで打ち合わせ。内藤先生は、ソリストの考えや感覚を最優先に的確にサポートして下さる方で、とても有り難く感謝しています。

そして、前日にはいよいよオーケストラとのリハーサルです。
東京ニューシティ管弦楽団の皆さんは、確かな技術はさることながら、音楽に対する姿勢が情熱的で、ソリストである僕をとても温かく支えて下さって、本当に嬉しい気持ちで共演する事が出来ました。リハーサルの前後にも話し掛けてくれる方が多く、演奏以外では通常孤立しがちなソリストの気持ちを温かくほぐしてくれました。
オーケストラにとっても『死の舞踏』は初めてということでしたが、合わせる面でも最初の合わせから全く問題なく進み、僕の感じ方や解釈を感覚的に汲み取ってくれ、まさに一緒に音楽を作っていく事が出来ました。
このリハーサルで、不安は一切消え、音楽、作品そのものに集中する事が出来ました。

ゲストコンサートマスターは素晴らしいウ゛ァイオリン奏者の浜野考史さんでした。
師匠のハイドシェックさんが数年前に来日し、奥様のタニアさんとモーツァルトの2台の協奏曲を演奏した時もコンサートマスターをされていた方です。
浜野さんの美しく的確な音色をすぐ後ろに聴けた事は、自由に楽しんで演奏出来た大きい理由でもありました。


本番では、先月の紀尾井ホールで使用したニューヨークスタインウェイ(通称;F1)を再び運んでもらいました。
当日はコンチェルト&大ホール用の調整が施され、そのスキルと音色はまさにモンスター。高木さんの腕前にはいつも驚かされます。
素晴らしい楽器にも支えられ、心から楽しんで演奏する事が出来、とても幸せでした。


演奏後は長く温かい拍手を頂き、(少々長かったと反省していますが、死の舞踏は少し短めの曲なのでお許し下さい。)僕自身の編曲によるリストのハンガリー狂詩曲第13番をアンコールに弾かせて頂きました。
紀尾井ホールでのリサイタルでのプログラムの最後に弾いた曲でしたが、もう一度あれを聴きたいと言って下さる方がとても多かったのでアンコールに選ばせて頂きました。

演奏会終了後にはサイン会が行われ、CDを買って下さった沢山のお客様が並んで下さいました。どうもありがとうございました!

内藤先生、オーケストラの皆さん、浜野さん、本当にどうもありがとうございました。
またご一緒させて頂くのを楽しみにしております。
そしてご来場の皆様、本当にどうもありがとうございました!


※写真はゲネプロの後のリハーサル



(11:03)