August 03, 2006

3359d79a.jpg昨年も確か同じ頃だったと思いましたが、今年もチェリストで桐朋高校からの友人・長谷川陽子さんの後援会である『ひまわり広場』のコンサートで演奏しました。

このひまわり広場は、昨年初めてご一緒した際にも感じた事ですが、実に温かい、素敵な後援会です。心から長谷川さんの演奏を愛していて、心から応援していて、心から音楽が、チェロが大好きな方達が集っていらっしゃる。こんな素晴らしい応援団が支えてくれているなんて、長谷川さんは演奏家として本当に幸せ者だと思います。

今回は彼女が最近リリースしたアルバム『初恋』から数曲とブラジルのジスモンティという人の誠に素敵な、不思議な雰囲気を持った曲を、そしてピアソラのリベルタンゴ、というプログラム。
ひまわり広場の温かく、そして耳の肥えたお客様は実に敏感にそれぞれの曲に反応してくれているのが演奏していても、客席からの呼吸や緊張感、またはその緩和からひしひしと感じられます。そんな時は演奏家としてとても幸せだったりします。

コンサートの後は恒例のパーティータイム。美味しい料理とお酒に会話も弾んで、それは楽しい時間になるのです。ファンの方達にとっても演奏家と直にお話や質問する事が出来る素晴らしい機会でしょうし、演奏家にとってもそれはとても貴重なチャンスです。
演奏会やCDなどを通して、いつも演奏を聴いて下さっている方達が、それをどのように感じているのか、どの曲のどんな部分が好き、こんな曲をもっと演奏して欲しい・・・、などを実際にその表情を見ながらお話する事が出来るのですから。
演奏家にとって、「聴衆」というヒト括りの概念が、等身大の「人」に変化する瞬間でもあります。演奏中に、ふと「あぁ、今日聴きに来てくれている○◎さんは、この曲のこの部分が大好きだと言っていたなぁ、」とか、「アンコールで△▲さんの好きな月の光を弾いてあげよう」なんて事が演奏家の中に起きてきます。
これって、とても大切で素敵な事ですよね。

昨年、ひまわり広場にお邪魔したのをきっかけに、僕のリサイタルにお越し下さった方が何人かいらっしゃいます。それはとても嬉しい事ですし、ひまわり広場の暖かさを感じる事件でもありました。
急遽、譜めくりを引き受けてくれたMさん、どうもありがとうございました!

また、ひまわり広場の皆様にお会いするのを今から楽しみにしています。


(17:29)

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