音楽

September 10, 2009

db35fb36.jpg9月1日はハンガリーの大切な祝日『ソルノクの日』。

首都ブダペストから車で約1時間の所に位置するソルノク市でバルトークのピアノ協奏曲第3番を演奏してきました。

共演はハンガリー・ソルノク市立交響楽団で、指揮はこのオーケストラの音楽監督を務める井崎正浩さん。
2月にフライハイト交響楽団とバルトークをご一緒して以来になります。

バルトークをハンガリーのオーケストラと共演するのは初めてでしたので、とても楽しみにしていました。
特徴的なリズムやアクセント、言葉の語り口などさすがマジャール民族ならではのもので、演奏していてとても説得力があり、リハーサルでの初合わせの時から皆さんの情熱がビンビンにみなぎり伝わってきて感動しました。
ソルノク響のメンバーは、音楽監督である井崎さんを非常に信頼し尊敬していて、その井崎さんが招聘した日本からのピアニストである僕を敬意を持って受け入れてくれている事も強く感じられ嬉しく思いました。

その井崎さん率いるハンガリー・ソルノク市立交響曲が11月27日に初台のオペラシティコンサートホールで来日公演をします。その時に僕もバルトークのピアノ協奏曲第3番でソリストを務めます。

後半のコダーイのミサでは、ハンガリーを代表する国際的ソプラノのロスト・アンドレアがソリストを務めるのも魅力です。ミラノ・スカラ座の帝王リッカルド・ムーティが惚れ込んで椿姫に抜擢したプリマドンナです。

今度は日本でバルトークを共演するのがとても楽しみです。
とても貴重なプログラムですので、皆さん是非聴きにいらして下さい。

※チケットの割引き可能です。


(21:06)

February 22, 2009

5cffc495.jpgだいぶんご無沙汰してしまいました。
1月から2月に掛けては病気の当たり月という感じでほとほと参りました。
生牡蠣にあたってノロウィルス、治ったかな、と思った矢先にインフルエンザA型 非常に苦しかったです。

先日その苦しみを乗り越え、フライハイト交響楽団の第26回目になる定期演奏会で、バルトークの絶筆となった傑作、ピアノ協奏曲第3番を演奏しました。指揮はハンガリー留学中に知り合い、以来親しくさせて頂いている井崎正浩さん。井崎さんとは、「いつか是非一緒に演奏したいですね」とことある毎に話していたのですが、この難曲で初の共演が実現したのです。
ハンガリーという独特な文化を持つ異国で知り合い、その国が生んだ最高の作曲家バルトークの最高傑作でご一緒する。何だか不思議な縁と素敵さを感じてしまいました。リハーサルから本番まで、客観的に、且つ情熱的に的確にサポートして下さり、ソリストとしては安心感のある演奏会になり本当に有難かったです。

オーケストラのフライハイト交響楽団は、アマチュアのオーケストラであり、メンバーの皆さんは学生さんだったり社会人として音楽以外の仕事をしている方達がメンバーです。
しかし、このフライハイト交響楽団は、数多くある大学オーケストラの中でも腕に自信のある精鋭達が集まって結成したスーパーオーケストラなので、その演奏は驚きに値します。
プロ顔負けのテクニックとアンサンブルに僕もすっかり感激してしまいました。
そして、何より素晴らしいのが音楽への純粋な情熱と取り組みです。
本当に音楽を愛しているからこその真剣な想いが、彼らの出す音に表れていて、共演していてとても楽しく幸せでした。
またご一緒する日を今からとても楽しみにしています。

今年11月に、井崎さんが音楽監督を務めるハンガリーのソルノク交響楽団が来日し、オペラシティで再びこのバルトークのピアノ協奏曲第3番を共演させて頂きます。バルトークと同じマジャール語を母国語とする彼らが、どのようなアプローチをしてくるのか、これもとても楽しみです。


(12:43)

December 01, 2008

152a03f0.jpg昨日は朝早くから表参道カワイでピアノ教育連盟のオーディションの審査と大学で試験前の合同レッスンが夜遅くまであり、ご報告が一日遅くなってしまいました。


代官山ヒルサイドプラザホールでのシューベルトの「鱒」が終わりました。
客席は200席ほどですが、とてもお洒落で温かい雰囲気を持つホールで、ピアノはベーゼンドルファのフルコンが装備。92鍵盤あります。

実は、このピアノには嫌な思い出がありました。
14歳の時に、ザルツブルクでモーツァルテウム音楽院のメインホールでのリハーサルなしのガラコンサートに出演した僕は、インペリアル97鍵のベーゼンが存在する事を知らなかったのです。
メフィストワルツの冒頭を1オクターブ低くスタートしてしまい、すぐに戻すと恥ずかしいので前奏部分を丸々そのまま弾き通した、という苦い記憶が…(笑)。


それはさておき、素晴らしい共演者に恵まれて、本当に楽しく幸せな演奏会でした。
ウ゛ァイオリンの梅津美葉さんの力強く推進力のある流れ、ウ゛ィオラの佐々木亮さんの豊かで温かい音色と的確なセンス、チェロの石川祐支さんの美しい音色と豊かな音楽性、最年少のコントラバスの遠藤祐平さんの的確で安定感のある通奏低音、それぞれ質感の高い素晴らしい演奏家でしたので、安心して作品に集中する事が出来た事が有り難かったです。
二楽章のウ゛ィオラとチェロのデュエットなど至福の瞬間で、「あぁ、室内楽っていいなぁー!!」と感銘を受けてしまいました。あっ、自分もその時一緒に弾きながらですけど(笑)。


是非また共演したい仲間ができて、とても嬉しい演奏会でした。
どうもありがとうございました。


(12:54)

October 26, 2008

bea7ade9.JPG先週土曜日の紀尾井ホールでのリサイタルが終了しました。


当日は温かいお客様のお陰で、自分で組んでおいて何ですが(笑)、我ながら超ハードなプログラムを弾き切る事が出来ました。
お忙しい中お越し下さいました皆様、心から感謝を致しております。
中には北海道や名古屋、栃木や茨城など、この演奏会の為に遠くからいらして下さった方が沢山いらっしゃいました。
本当にどうもありがとうございました。

もう何度か紀尾井ホールで弾いていますが、やはり素晴らしいコンサートホールだと改めて思いました。
響きも雰囲気も世界に誇れる会場だと思います。
当日ホールに持ち込んだニューヨークスタインウェイも喜んでくれているように感じる事が出来たのも嬉しかったです。



さて、来月17日には、また同じピアノをオペラシティ武満メモリアルホールに持ち込みリストの『死の舞踏』を演奏します(内藤彰さん指揮/東京ニューシティ管弦楽団定期演奏会)。
このホールもまた素晴らしい響きを持った会場ですし、オーケストラとの共演でF1の異名を持つこの楽器が、どのように鳴ってくれるのかとても楽しみです。

皆さん、また是非聴きに来て下さいね!
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(21:59)

October 13, 2008

8e84a5b6.JPG演奏します。
桐朋高校に入学して以来ショパンはよく弾きました。
その頃はただ純粋にショパンの作品の持つロマンティックな空気感と華やかさに惹かれていたのかもしれません。

ハンガリーに留学し、約8年間ヨーロッパに暮らすうちにいつしか自分の興味がショパンから離れ、ドイツ古典からロマン派やロシア物へ。

それらの作品を研究した結果、ショパンの音楽がドイツ物に比べて更に厳格で音楽的文法に乗っ取ったものである事に気が付き、10数年ぶりに演奏会でショパンを取り上げたくなったのです。

プログラムにはショパンの他、シューマンとリストが並びます。
実はこの三人、リストは一歳年上ですが同学年(?)なんです。
特に、ショパンとシューマンが同い年であることに驚きませんか?

今回はそんな三人の作品を、言葉遣いや表現の違いを聴き比べて頂きたいという気持ちで組んだプログラムです。
是非お越し下さい。

チケットは、チケットぴあ、e+、紀尾井チケットセンター、イマジンチケットセンターなどでもお求めになれます。

皆様に会場でお会い出来るのを楽しみにしております。


<干野宜大ピアノソロリサイタル>

日時;10/18(土)PM19時開演
場所;紀尾井ホール

<プログラム>
ショパン:ポロネーズ「幻想」、2つのノクターンop.27-1、2、スケルツォNo.2、バラードNo.4
シューマン:クライスレリアーナ
リスト:ハンガリー狂詩曲No.13(干野宜大編曲)

主催;コンサート・イマジン
協力;アウローラ・クラシカル
後援;ヤマハ銀座店、河合楽器製作所、ヤングプラハ国際音楽祭実行委員会、在日本ハンガリー共和国大使館、日本ハンガリー友好協会、ハンガリー政府観光局、株式会社WFN SEVショールーム

チケット;
S席\5000、A席\4000、学生席\3000



(11:32)

September 29, 2008

86cc1755.JPG今年も行ってきました。
仙台の尚絅短期大学附属音楽教室のマスタークラス(名称は正しいでしょうか?)

毎年秋にこの音楽教室で学んでいる生徒さん達のレッスンをしに仙台に行っています。
小学低学年から高校生まで在籍していて、生き生きと楽しみながら練習に取り組んでいてとても反応が良いので、毎年楽しみにしているマスタークラスなのです。

尚絅音楽教室の先生達が、今年はレッスンだけではなくて演奏もして欲しいとご提案下さり、初日の20日の午後に演奏会がありました。
客席は、いつもレッスンで会う生徒さんやその親御さん達、尚絅の先生方や一般のお客様で超満員でした。

演奏会は曲についての説明やそれにまつわるエピソードを交えてお話しながら進めさせて頂きましたが、客席の皆さんがとても熱心に耳を傾けて下さり、とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。

演奏会終了後は、お客様との歓談タイムが設けられ、楽しくお話する事が出来ました。小学生から大人の方まで皆さん沢山の質問や感想を話しに来てくれて、とても嬉しく思いました。

一つ失敗したのは、当初シューベルト=リストの「魔王」をプログラムに入れる予定でいて、お客様の持つチラシにもしっかり載っていたのにもかかわらず、僕がすっかり忘れていて最終的には演奏プログラムから抜けてしまった事。
歓談レセプションの時に、沢山の子供達から「魔王わぁ?待っていたのにぃ!」と叱られてしまい、一般のお客様からも「魔王がなかったですよね!?」と叱られてしまった(汗)。
ごめんなさい!
また、次の機会にはきっと「魔王」弾きます!

小学校の音楽の授業で「魔王」を聴くのは今も続いているんですね。
改めて「魔王」の人気について認識を新たにした日でもありました。


夕方からと翌日21日はレッスンでした。
毎年会っている子や、今年が初めての子など沢山の生徒さんの演奏を聴かせてもらいました。
それぞれの表情はとても明るく、普段から温かい指導のもとで良い勉強が出来ている事が分かります。

また尚絅の生徒さん達に会うのがとても楽しみです。


(12:12)

September 04, 2008

2302b100.JPG先月30、31日はジュニア国際音楽コンクールの本選会でした。

今回は、審査委員長の音楽評論家・百瀬喬先生をはじめ、ピアニストで国立音楽大学教授の安井耕一先生とご一緒しました。
安井先生は今回初めてお会いしましたが、とても気さくで温かい方で、ご一緒出来てとても光栄でした。
ちなみに二日間とも同じ館内でウ゛ァイオリン部門の本選会が開催されており、音楽評論家の真嶋雄大先生が審査していらっしゃいました。違う会場だったので残念ながらほとんどお話出来ませんでしたが、両部門の合同会議で久し振りにお会い出来て良かったです。

さて、本選での課題曲は予選と同じく自由曲でした。つまり、予選で演奏した曲を約2ヶ月さらに研き込み、本選でその成果を披露する事も出来るというもので、実際にかなり多くの本選進出者が同一曲を演奏しました。

残念ながら中にはあまり変化がみられない人もいましたが、ほとんどの演奏者が素晴らしい成長を聴かせてくれましたので、課題曲の意義と成果を確認する事が出来ました。

ピアノ部門、ウ゛ァイオリン部門ともに2名ずつアメリカのカーネギーホールの舞台に立つ事となりました。
惜しくも賞にもれた人達の中にも非常に才能豊かな人が数人いました。
今後もさらに良い音楽との付き合いをして、また素晴らしい演奏を聴かせてくれる事を期待しています。頑張って下さい。


(02:18)

August 23, 2008

先日20日の上野旧奏楽堂でのトウキョウ・ウ゛ィエール・アンサンブルの定期演奏会が終了しました。

弦セクションの固定メンバーに、管楽器の助っ人が加わってくれて、とても楽しい演奏会になりました。

最後のコンチェルトのリハーサルでは、旧奏楽堂のステージやシャンデリアがグラグラ揺れる位の地震がきて皆さん中腰になる場面もありましたが(一瞬ピアノの下に潜ろうかと思った笑)、本番では地震も来ず無事に終える事が出来ました。

ウ゛ィエールのメンバーは、指揮者の石川さんを含み、ほとんどが大学時代からの親しい仲間で構成されていますが、その信頼感が演奏に現れていて共演していてとても楽しく、リハーサルから本番まで心地良く臨めました。

今度は僕も石川さんも大好きな曲、KV595やベートーヴェンも出来たら良いね!と話しましたが、近い日に実現することを願っています。

ご来場の皆さん、石川さん、ウ゛ィエールの皆さん、どうもありがとうございました。


(01:31)

July 04, 2008

e8cf51e9.JPG7月2日にサントリーホールで僕が所属するコンサート・イマジンのアーティスト達が大集合した七夕ガラコンサートが開催された。
僕は、『名曲巌流島』以来共演させて頂いている山田武彦さんとの2台ピアノ、それにフルートの山形由美さん、ウ゛ァイオリンの磯絵里子さんを加えての共演、そしてソロで「エリーゼのために」を演奏しました。
超満員の熱気溢れるサントリーホールでの演奏はとても楽しく嬉しかったです。

2008.07.02 PM18:30開演

サントリーホール/大ホール

音楽監督;山田武彦
司会;ダニエル・カール
山形由美

出演;山田武彦(Pf.編曲)
   干野宜大(Pf.)
岡田将(Pf.)
山本貴志(Pf.)
辻井伸行(Pf.)
河合優子(Pf.)
山形由美(Fl.)
奥村愛(Vn.)
磯絵里子(Vn.)
水谷川優子(Vc.)
竹松舞(Hrp.)
須川展也(Sax)
加藤昌則(作曲、Pf.)
ヴェネツィア室内合奏団 他

主催&問い合わせ;コンサート・イマジン


総勢30組のアーティストが出演し、公演時間は3時間にも及びました。
これだけ沢山のアーティスト同士が集い、お話する機会は普段ないので、ステージはもちろんのこと、舞台裏がとても楽しかった!

出演者達は終始和やかくつろぎムードでひたすらお喋り。
音楽家同士ですから、音楽の話題はもちろんのこと、在住の国やそれぞれが留学した国の話や言語の話など、次の出番をうっかり忘れそうになり普段着に着替えちゃった人もいたくらい(笑)。ゴメン、O君!

ショパンの研究を長くやっていらっしゃる河合さんのお話を聞けたのは収穫でした。
ショパンがいかに装飾音について自由に考えていたのか…などなど改めて勉強になりました。


来年の七夕コンサートは7月7日に予定されているそう。
年に一回のコンサート・イマジン祭典。今からとても楽しみです。


※写真はコンサート終演後の打ち上げでの一枚。
チェリストの水谷川優子さんが送って下さったものです。
どうもありがとうございました!


(22:59)

June 30, 2008

21日は先日紹介したジュニア国際コンクールの予選最終日だった。

前回も車で会場まで行ったが晴天のせいかディズニーランド組が多数発生し、高速を使って一時間程のはずが予想通り浦和の辺りで大渋滞で約3時間も掛かってしまった。

その教訓から、昨日も用心して朝早く出たら雨のためか道路はガラ空き。
ナント50分で美浜に着いてしまった。これは大誤算!

「審査に備えてもっとゆっくり寝てから出るべきだったぁ!」と後悔しつつも、遅刻するよりはずっとマシだよねぇ、と自分を慰めしばらくドトールで好物のミラノサンドイッチを食しながらコーヒーをすする。


やっと集合時間になり会場に戻ると、A部門を控えた小さい子達がホールのピアノでリハーサル中。

審査員控え室のモニターで観ていると、それぞれ先生が横についていて、アドバイスをしている。
そのまま先生が熱くなってきてレッスンが始まったりしてなかなか面白かった。
リハーサルの持ち時間は一人5〜6分。
子供達にとって本番直前の6分間はなかなか長い。
普段とは異なるホールの響きと、緊張や高揚感も作用して、素晴らしい成長をこの瀬戸際の瞬間に遂げる事だって考えられる。先生も、生徒さんが本番で少しでも良い演奏をして欲しいから、自然と熱が入るのだろう。
中には同じパッセージを何度も繰り返し弾かせられて疲れてしまう子もいて、心配になったりもした。

コンクールは棄権者もなく、予定通り進んだ。先週と同じように、皆さん伸び伸びと楽しそうに演奏してくれた。

D部門に参加したある生徒さんがコンクールの後でおしえてくれたのだが、リハーサルの時からとにかくコンクールの雰囲気がとても温かく、スタッフの方々もすごく優しくとてもリラックスしてステージに臨めたのだという。
参加者が集う控え室も終始和やかで、とても居心地が良かったのだというのだ。

これも主催者やスタッフの「皆が評価され、気持ち良く演奏出来るコンクール、音楽をもっと好きになるきっかけになるコンクールを作ろう」という願いや愛情が込められているからこその空気なのだろう。


次はいよいよ本選だ。8月30〜31日の二日間に渡り開催される。ピアノ、ウ゛ァイオリン部門からそれぞれニューヨークのカーネギーホールでの演奏者が選ばれる事になる。

また彼らの伸び伸びと演奏を心から楽しんでいる姿を見られるのがとても楽しみである。


(22:57)