東日本大震災発生から1ヵ月あまり。2011年4月20日18時現在で、死者が14,063人、行方不明者が13,691人。復興へ向けた動きも出始めてはいますが、今も133,454人の方が避難されている状況です。
約1ヵ月前にもお伝えしましたが、この震災の被災地にあるコミュニティFM局や臨時災害FM局が、震災発生直後から多くの時間を割いて情報を流し続けています。19日に行われた参議院総務委員会でも、これら地域のFM局の活躍が取り上げられ、片山総務大臣が「コミュニティFMは生活支援情報の発信に加えて、取材活動の段階も含めて、地域の一体感を高めることに貢献している」と述べています。
臨時災害FM局はコミュニティFM局からそのまま転じたものを中心に、岩手、宮城、福島、茨城の各県で開局して、それぞれの地域に密着した災害情報を放送しています。臨時災害FM局は開局の手続きが簡便で(最初に開局した岩手県奥州市と茨城県鹿嶋市は、震災発生翌日に電話一本で申請、即免許発行と周波数割り当てが行われた)、出力の制限が特になく(今回は最大150W)、2ヵ月の免許期間は申請すれば何度でも更新が可能で、しかも電波利用料も免除されると至れり尽くせりです。ただ、CMを流すことができず、放送に関わる費用はすべて自治体や運営団体の持ち出し、スタッフも手弁当ということで、放送すればするほど経済的な負担が大きくなるというデメリットもあります。
奮戦を続けるこれらFM局に対する支援の動きも出ています。「三国志」シリーズなどで有名なゲームメーカー、コーエーを傘下に収めるコーエーテクモグループが、被災地のコミュニティFM局を運営するボランティア、NPOの活動への支援金として、今後2年間で1億円を支援。また、日本財団も臨時災害FM局15局に資金援助を行うことを決めました。ラジオ10万台の無償配布と合わせて、支援額は2億円規模になる見込みです。災害規模もあり、長期的に災害情報を放送したいFM局にとっては、とても力強い支援になるでしょう。
この震災では、「ラジオの力」が再認識されています。各局の頑張りを、ぜひこれからも応援していきたいと思います。
▼東日本大震災の臨時災害FM局(2019.3.11現在)
○:運用中、△:コミュニティFMとして運用中、◇:後にコミュニティFMを開局、●:運用停止
【岩手県】
△宮古市 宮古地区(77.4MHz、20W、11/3/19-13/8/25廃止)※コミュニティFM移行(周波数は変更)
△宮古市 田老地区(77.4MHz、10W、11/5/31-14/3/31廃止)※上記コミュニティFM中継局で再整備(同)
●釜石市(86.0MHz/80.1MHz、30W、11/4/7-17/3/31廃止)←2014.4よりFM岩手釜石支局に委託
△花巻市(78.7MHz、100W2ヵ所、20W1ヵ所、11/3/11-4/3廃止)←FM One
△奥州市(77.8MHz、150W、11/3/12-29廃止)←奥州エフエム
△大船渡市(78.5MHz、30W、11/3/28-13/3/30廃止)※コミュニティFM移行
※陸前高田市向け80.5MHz、20W中継局は11/4/7-12/9廃止
●陸前高田市(80.5MHz、20W、11/12/10-18/3/22廃止)
●大槌町(77.6MHz、10W、12/3/31-16/3/18廃止)
【秋田県】
△横手市(77.4MHz、20W、11/1/28-3/29廃止)←横手かまくらエフエム
※当初は大雪の災害FMとして開局して休止していたが、震災で再開
【宮城県】
△気仙沼市 気仙沼地区(77.5MHz、30W、11/3/22-17/6/27廃止)※コミュニティFM移行
△気仙沼市 本吉地区(77.5MHz、20W、11/4/22-17/6/27廃止)※16/3/15周波数変更
△登米市(76.7MHz、100W、11/3/16-13/3/15廃止)←H@!FM
●南三陸町(80.7MHz、10W、11/5/17-13/3/31廃止)
◇大崎市(79.4MHz、50W、11/3/15-5/14廃止)※2013.6にコミュニティFM開局(周波数は変更)
△塩釜市(78.1MHz、100W、11/3/18-13/9/26廃止)←BAY WAVE
△石巻市(76.4MHz、100W、11/3/16-14/3/25廃止)←ラジオ石巻
●女川町(79.3MHz、20W、11/4/21-16/3/29廃止)
△名取市(80.1MHz、50W、11/4/7-15/2/28廃止)※コミュニティFM移行
△岩沼市(77.9MHz、100W、11/3/20-14/3/31廃止)←エフエムいわぬま
◇亘理町(79.2MHz、30W、11/3/24-16/3/31失効)※11/4/2周波数変更
●山元町(80.7MHz、30W、11/3/21-17/3/31廃止)
【福島県】
△福島市(76.2MHz、100W、11/3/16-25休止、12/2/29廃止)←FM-POCO
●相馬市(76.6MHz、30W、11/3/29-14/3/31廃止)
●南相馬市(87.0MHz、20W、11/4/15-18/3/31廃止)※12/9/13周波数、出力変更
△いわき市(77.5MHz、100W、11/3/28-5/27廃止)←SEA WAVE
※SEA WAVEは従来の76.2MHz、10Wで放送。臨時災害FM運用中は2局同時放送
◇須賀川市(80.7MHz、30W、11/4/7-8/7廃止)
●富岡町(76.9MHz、10W、12/3/11-18/3/31廃止)※送信所、演奏所は郡山市
【茨城県】
△高萩市(76.8MHz、20W、11/6/8-13/3/31廃止)※コミュニティFM移行
△つくば市(84.2MHz、80W、11/3/14-5/13廃止)←ラヂオつくば
△鹿嶋市(76.7MHz、50W、11/3/12-7/11廃止)←FMかしま
●取手市(89.4MHz、10W、12/8/1-13/1/31廃止)
(関連ページ)
総務省−「東日本大震災」に伴う臨時災害放送局の開設状況(pdf)
東北総合通信局−「東北地方太平洋沖地震」に伴う臨時放送局の免許情報
コーエーテクモホールディングス−東日本大震災 被災地における「コミュニティFM放送局」支援についてのお知らせ(pdf)
日本財団−東日本大震災に対する支援策(2)
約1ヵ月前にもお伝えしましたが、この震災の被災地にあるコミュニティFM局や臨時災害FM局が、震災発生直後から多くの時間を割いて情報を流し続けています。19日に行われた参議院総務委員会でも、これら地域のFM局の活躍が取り上げられ、片山総務大臣が「コミュニティFMは生活支援情報の発信に加えて、取材活動の段階も含めて、地域の一体感を高めることに貢献している」と述べています。
臨時災害FM局はコミュニティFM局からそのまま転じたものを中心に、岩手、宮城、福島、茨城の各県で開局して、それぞれの地域に密着した災害情報を放送しています。臨時災害FM局は開局の手続きが簡便で(最初に開局した岩手県奥州市と茨城県鹿嶋市は、震災発生翌日に電話一本で申請、即免許発行と周波数割り当てが行われた)、出力の制限が特になく(今回は最大150W)、2ヵ月の免許期間は申請すれば何度でも更新が可能で、しかも電波利用料も免除されると至れり尽くせりです。ただ、CMを流すことができず、放送に関わる費用はすべて自治体や運営団体の持ち出し、スタッフも手弁当ということで、放送すればするほど経済的な負担が大きくなるというデメリットもあります。
奮戦を続けるこれらFM局に対する支援の動きも出ています。「三国志」シリーズなどで有名なゲームメーカー、コーエーを傘下に収めるコーエーテクモグループが、被災地のコミュニティFM局を運営するボランティア、NPOの活動への支援金として、今後2年間で1億円を支援。また、日本財団も臨時災害FM局15局に資金援助を行うことを決めました。ラジオ10万台の無償配布と合わせて、支援額は2億円規模になる見込みです。災害規模もあり、長期的に災害情報を放送したいFM局にとっては、とても力強い支援になるでしょう。
この震災では、「ラジオの力」が再認識されています。各局の頑張りを、ぜひこれからも応援していきたいと思います。
▼東日本大震災の臨時災害FM局(2019.3.11現在)
○:運用中、△:コミュニティFMとして運用中、◇:後にコミュニティFMを開局、●:運用停止
【岩手県】
△宮古市 宮古地区(77.4MHz、20W、11/3/19-13/8/25廃止)※コミュニティFM移行(周波数は変更)
△宮古市 田老地区(77.4MHz、10W、11/5/31-14/3/31廃止)※上記コミュニティFM中継局で再整備(同)
●釜石市(86.0MHz/80.1MHz、30W、11/4/7-17/3/31廃止)←2014.4よりFM岩手釜石支局に委託
△花巻市(78.7MHz、100W2ヵ所、20W1ヵ所、11/3/11-4/3廃止)←FM One
△奥州市(77.8MHz、150W、11/3/12-29廃止)←奥州エフエム
△大船渡市(78.5MHz、30W、11/3/28-13/3/30廃止)※コミュニティFM移行
※陸前高田市向け80.5MHz、20W中継局は11/4/7-12/9廃止
●陸前高田市(80.5MHz、20W、11/12/10-18/3/22廃止)
●大槌町(77.6MHz、10W、12/3/31-16/3/18廃止)
【秋田県】
△横手市(77.4MHz、20W、11/1/28-3/29廃止)←横手かまくらエフエム
※当初は大雪の災害FMとして開局して休止していたが、震災で再開
【宮城県】
△気仙沼市 気仙沼地区(77.5MHz、30W、11/3/22-17/6/27廃止)※コミュニティFM移行
△気仙沼市 本吉地区(77.5MHz、20W、11/4/22-17/6/27廃止)※16/3/15周波数変更
△登米市(76.7MHz、100W、11/3/16-13/3/15廃止)←H@!FM
●南三陸町(80.7MHz、10W、11/5/17-13/3/31廃止)
◇大崎市(79.4MHz、50W、11/3/15-5/14廃止)※2013.6にコミュニティFM開局(周波数は変更)
△塩釜市(78.1MHz、100W、11/3/18-13/9/26廃止)←BAY WAVE
△石巻市(76.4MHz、100W、11/3/16-14/3/25廃止)←ラジオ石巻
●女川町(79.3MHz、20W、11/4/21-16/3/29廃止)
△名取市(80.1MHz、50W、11/4/7-15/2/28廃止)※コミュニティFM移行
△岩沼市(77.9MHz、100W、11/3/20-14/3/31廃止)←エフエムいわぬま
◇亘理町(79.2MHz、30W、11/3/24-16/3/31失効)※11/4/2周波数変更
●山元町(80.7MHz、30W、11/3/21-17/3/31廃止)
【福島県】
△福島市(76.2MHz、100W、11/3/16-25休止、12/2/29廃止)←FM-POCO
●相馬市(76.6MHz、30W、11/3/29-14/3/31廃止)
●南相馬市(87.0MHz、20W、11/4/15-18/3/31廃止)※12/9/13周波数、出力変更
△いわき市(77.5MHz、100W、11/3/28-5/27廃止)←SEA WAVE
※SEA WAVEは従来の76.2MHz、10Wで放送。臨時災害FM運用中は2局同時放送
◇須賀川市(80.7MHz、30W、11/4/7-8/7廃止)
●富岡町(76.9MHz、10W、12/3/11-18/3/31廃止)※送信所、演奏所は郡山市
【茨城県】
△高萩市(76.8MHz、20W、11/6/8-13/3/31廃止)※コミュニティFM移行
△つくば市(84.2MHz、80W、11/3/14-5/13廃止)←ラヂオつくば
△鹿嶋市(76.7MHz、50W、11/3/12-7/11廃止)←FMかしま
●取手市(89.4MHz、10W、12/8/1-13/1/31廃止)
(関連ページ)
総務省−「東日本大震災」に伴う臨時災害放送局の開設状況(pdf)
東北総合通信局−「東北地方太平洋沖地震」に伴う臨時放送局の免許情報
コーエーテクモホールディングス−東日本大震災 被災地における「コミュニティFM放送局」支援についてのお知らせ(pdf)
日本財団−東日本大震災に対する支援策(2)



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