THP blog×2012春のセンバツ特集

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春はセンバツから!第84回選抜高校野球大会の情報を連日発信していきます

 

甲子園出場の記念品、17年越しの贈呈

開会式のリハーサル時に西宮市から贈呈される記念品(2010.3.20)
2010.3.20 開会式のリハーサル時に西宮市から贈呈される記念品
震災で「幻の記念品」、甲子園で25日に贈呈式(朝日新聞)
 阪神大震災直後の春と夏の甲子園大会で、開催地の兵庫県西宮市が渡せなかった出場記念品を、当時のメンバーに贈る式が2月25日、甲子園球場で開かれる。式には県内の報徳学園と神港、尼崎北、滝川第二、姫路工の元選手ら約100人が出席し、写真たてが手渡される。
 市は1960年から、甲子園球場である春の選抜大会と夏の選手権大会の選手らに写真アルバムなどの記念品を渡してきた。しかし、95年1月の震災直後の95年春と夏、96年春の3大会では予算に余裕がなく、記念品を渡せなかった。
 今回、震災からの復興を伝える手紙とともに、記念の写真たてを贈る。贈呈式に参加する県内5校を含む全国93校の元選手ら2077人に贈られる予定。
 久しぶりの更新になりました。今年の冬は雪と乾燥が酷く、日本海側では例年以上の積雪でそれに伴う事故が増えていて、一方でインフルエンザの感染も広がっています。その一方で、2月1日にプロ野球が一斉にキャンプイン。「球春」を徐々に実感してくる時期にもなってきました。一日も早い春が待ち遠しいです。
 今日は、甲子園出場の記念品にまつわる話題です。甲子園の地元である兵庫県西宮市では毎回春夏、出場選手全員に記念品(フォトフレーム)を贈呈しています。贈呈式は開会式のリハーサル時に行われ、その大会で選手宣誓を務める選手が代表して受け取っていることを知っている方はかなりのマニアです。この記念品は上記記事にあるように、阪神・淡路大震災で市が復興を優先したために記念品の予算を計上せず、3回分が飛んだままになっていましたが、17年越しで空白が埋まることになります。
 式には95年春に出場した報徳学園、神港学園、育英、夏に出場した尼崎北、そして96年春に出場した滝川二、姫路工の元選手が代表して出席します。甲子園での「同窓会」で、球児だったあの頃を思い出すかもしれませんね。

センバツ最近10年のデータ(2002〜2011年)

第83回(2011年)
 ▽準決勝 九州国際大付9-2日大三、東海大相模16-2履正社
 ▽決勝 東海大相模6-1九州国際大付
第82回(2010年)
 ▽準決勝 日大三14-9広陵、興南10-0大垣日大
 ▽興南10-5日大三<延長12回>
第81回(2009年)
 ▽準決勝 清峰4-1報徳学園、花巻東5-2利府
 ▽決勝 清峰1-0花巻東
第80回(2008年)
 ▽準決勝 聖望学園4-2千葉経大付、沖縄尚学4-2東洋大姫路
 ▽決勝 沖縄尚学9-0聖望学園
第79回(2007年)
 ▽準決勝 常葉菊川6-4熊本工、大垣日大5-4帝京
 ▽決勝 常葉菊川6-5大垣日大
第78回(2006年)
 ▽準決勝 横浜12-4岐阜城北、清峰6-0PL学園
 ▽決勝 横浜21-0清峰
第77回(2005年)
 ▽準決勝 愛工大名電8-6神戸国際大付、神村学園4-0羽黒
 ▽決勝 愛工大名電9-2神村学園
第76回(2004年)
 ▽準決勝 愛工大名電3-2社、済美7-6明徳義塾
 ▽決勝 済美6-5愛工大名電
第75回(2003年)
 ▽準決勝 横浜5-3徳島商、広陵5-1東洋大姫路
 ▽決勝 広陵15-3横浜
第74回(2002年)
 ▽準決勝 鳴門工3-1関西<延長10回>、報徳学園7-1福井商
 ▽決勝 報徳学園8-2鳴門工

※リンクのある回をクリックすると、その年の「春のセンバツ特集」へ飛びます

『スローカーブを、もう一球』アゲイン

スローカーブを、もう一球(山際淳司) 第84回選抜高校野球に出場するチームを紹介していますが、今回は31年ぶり2回目の出場を果たした高崎(群馬)を紹介します。

 高崎は1897年創立。県内屈指の公立進学校「タカタカ」として知られ、故・福田赳夫、中曽根康弘という2人の内閣総理大臣を輩出しています。硬式野球部も1898年創部と長い歴史を誇りますが、県内には桐生や高崎商などのライバルの厚い壁があり、なかなか甲子園には届きませんでした。
 そんな高崎が甲子園に初めて出場したのは、1981年春(第53回)。前年の秋季大会、中学時代のほんのわずかの期間しか野球の経験がない新監督のもと、自主性を重んじたのびのび野球と、エース・川端俊介投手のスローカーブが冴えに冴えて、あれよあれよと県大会を制すると、関東大会でも勢いに乗って準優勝。当時、待ちに待った甲子園行きに、卒業生などの関係者は沸きに沸いたそうです。このときのチームのことをノンフィクションで描いたのが、故・山際淳司の有名な短編『スローカーブを、もう一球』でした。

 それ以降は再び甲子園から遠ざかっていましたが、81年春にセンターで出場して、2007年から同校で指揮を執る境原尚樹監督が選手たちに練習メニューを任せる、かつてのように自主性を重んじた指導が功を奏して、昨秋は県大会準優勝。関東大会でもベスト4に進み、センバツ行きを決定づけました。関東地区高野連から21世紀枠での推薦も受けていましたが、堂々一般選考での出場となりました。
 『スローカーブを、もう一球』では秋季大会決勝の場面で終わっていますが、甲子園では初戦で星稜に大敗。現エースの島田智史投手は、川端のようにスローカーブが持ち味ではありませんが、100年以上の歴史と思いを背負って悲願の1勝を目指します。
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“阪神・淡路”の年生まれが甲子園。洲本26年ぶり復活

 甲子園の地元である兵庫県勢は昨秋の近畿大会で、出場した3校すべてが初戦で敗退。そのために、今回のセンバツでは一般選考での選出はありませんでしたが、21世紀枠で洲本が選ばれ、1982年(第54回)以来の不出場は逃れました。

 洲本は淡路島の洲本市にあります。現在でこそ明石海峡大橋、大鳴門橋で淡路島は本州と陸続きになっていますが、それまでは船でしか行くことができませんでした。そんな環境の下で、53年春(第25回)に甲子園初出場で初優勝。その後、75年夏(第57回)、86年春(第58回)にも出場。今回、26年ぶりの復活ということになります。
 部員全員が島内の出身で、主力となる2年生は95年に起きた阪神・淡路大震災の前後に生まれています。選手たちは震災自体の記憶はないと思いますが、深刻な被害を受けた島の復興とともに成長してきました。昨春は部員全員が、東日本大震災の被災地へ救援物資をトラックに積み込むボランティア活動に励んだそうです。秋は県ベスト4で、21世紀枠での甲子園をつかみました。
 自身もOBで、20年以上(途中離れていた時期あり)チームを率いている野口哲司監督も、阪神・淡路大震災でいとこを亡くしています。「野球ができる環境をつくってくれた周囲のおかげ。使命感を覚える」と、意欲を燃やしています。また、大会歌『今ありて』を作詞した故・阿久悠も同校のOB。天国から後輩の甲子園出場を祝福していることでしょう。

 今回の出場に合わせて、ユニフォームも優勝時のデザインに戻すそうです。大型右腕の島垣涼太投手を中心に、まずは59年ぶりの勝利を狙います。

あの夏の準V投手、23年ぶりの涙の甲子園

 第84回選抜高校野球の出場校が昨日決まりました。その中の一つ、早鞆(はやとも・山口)は春は初出場ですが、夏は1960年代に3回出場していて、64年(第39回)は準優勝、67年(第42回)には歌手の山本譲二がベンチ入りして出場も果たしたという記録を残しています。
 長らく甲子園から遠ざかっていたチームを復活させたのは、2009年から監督を務めている大越基氏です。この名前を聞いて、ピンと来た野球ファンの方も多いと思います。あの甲子園準優勝投手で、元ダイエー(現ソフトバンク)のプレーヤーです。

 大越監督の野球人生は、栄光と挫折に満ちたものでした。仙台育英のエースとして1989年の春夏に甲子園出場。春はベスト8、夏は準優勝に輝きました。その実績を引っさげて早大に進学して、1年生の春から活躍して胴上げ投手にもなったものの、その年の秋に退部、大学も辞めました。
 大学中退後は海を渡ってアメリカで野球を続け、92年にダイエーに入団。96年に外野手に転向。脇役ながらも守備と走塁で、3度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献しましたが、2003年の日本シリーズ終了後に戦力外通告を受けてそのまま引退。シリーズではベンチ入りしていましたが、優勝旅行にも行くことなく、突然プロ野球選手としてのキャリアを終えることになりました。

 いつかリベンジを…大越監督は再び「甲子園」を目指しました。山口県の東亜大学で教員免許を取得して、07年に同じ県の早鞆に保健体育の教員として赴任し、硬式野球部にはコーチとして参加。2年間勤めたことで、元プロ選手の高校野球指導者資格を得て、09年から監督に就任しました。
 就任当初は元プロとしての自負からか、グイグイ選手を引っ張るような指導でしたがなかなか結果が残せませんでした。しかし昨年、3月の東日本大震災で故郷の宮城県七ケ浜町も津波の被害を受けて、高校時代のチームメートの母親や同級生の家族も亡くなったことを知り、またダイエー時代のチームメートだったソフトバンクの鳥越裕介コーチの助言、さらに昨夏の決勝戦を甲子園で観戦したことで、選手の目線に合わせる指導スタイルに改め、監督を慕って入部した選手たちがのびのびと力を発揮。エースの間津を中心に、秋季中国大会ベスト4に進出。センバツの選考委員会では、四国ベスト4の明徳義塾との比較になりましたが、最後の枠にすべり込みました。

 出場の知らせを受けた昨日は、「あのとき(ダイエーで戦力外通告)の悔しさがよみがえってきて。8年間頑張れたのはこの瞬間のためだったんだな、と思いました」と思わず号泣。手塩にかけて育ててきたナインから胴上げをされて、甲子園出場を喜び合いました。いわゆるプロアマ断絶以降で元プロ選手が監督として甲子園に出場するのは、3人目となります。
 大学、プロでは優勝を経験している大越監督。23年前、あと少しのところで果たせなかった甲子園での優勝に挑みます。

32校に春が来た!第84回センバツ出場校決定

 本日、第84回選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が開かれ、出場32校が決定しました。今年の21世紀枠は女満別、石巻工、洲本が選ばれました。東北勢は神宮枠と21世紀枠を合わせて4校が出場。これは8年ぶりのことです。その他のチームも話題が満載。さっそく出場校を紹介しましょう。

▽第84回選抜高校野球大会・出場校
<北海道>1
北照(北海道・2年ぶり4回目)
<東北>2+神宮大会枠1
光星学院(青森・2年連続6回目)★昨夏準優勝、神宮優勝
花巻東(岩手・3年ぶり2回目)○★
聖光学院(福島・4年ぶり3回目)★
<関東>5
作新学院(栃木・8年ぶり9回目)◎★昨夏4強
健大高崎(群馬・初出場)★
高崎(群馬・31年ぶり2回目)→詳細
浦和学院(埼玉・2年連続8回目)
横浜(神奈川・2年連続14回目)◎★
<東京>1
関東一(東京・4年ぶり4回目)○
<東海>2
愛工大名電(愛知・7年ぶり9回目)◎
三重(三重・2年ぶり11回目)◎
<北信越>2
地球環境(長野・春夏通じて初出場)
敦賀気比(福井・2年ぶり4回目)
<近畿>6
近江(滋賀・9年ぶり3回目)
鳥羽(京都・11年ぶり4回目)
履正社(大阪・2年連続4回目)昨春4強
大阪桐蔭(大阪・2年ぶり5回目)
智弁学園(奈良・11年ぶり8回目)★昨夏8強
天理(奈良・5年連続22回目)◎
<中国>3
倉敷商(岡山・22年ぶり3回目)
鳥取城北(鳥取・初出場)
早鞆(山口・初出場)→詳細
<四国>2
鳴門(徳島・32年ぶり7回目)◎
高知(高知・2年ぶり16回目)◎
<九州>4
九州学院(熊本・2年連続5回目)
別府青山(大分・初出場)
宮崎西(宮崎・春夏通じて初出場)
神村学園(鹿児島・3年ぶり3回目)○★
<21世紀枠>3
女満別(北海道・春夏通じて初出場)
石巻工(宮城・春夏通じて初出場)
洲本(兵庫・26年ぶり3回目)◎→詳細

春連続出場:6校(最長連続:天理…5年)
春再出場:18校(最長間隔:鳴門…32年)
初出場:8校(うち春夏通じて初…4校)
夏春連続出場(★印):8校
最多出場:天理(22回)
春優勝経験校(◎印):8校
春準優勝経験校(○印・優勝経験校を除く):3校

■21世紀枠
 過疎や部員不足などの困難を克服したり、地域の活性化に貢献した学校に出場の機会を与えるのが目的。原則として前年の秋季都道府県大会ベスト8(128校以上参加の同大会はベスト16)以上、春夏の甲子園出場が長期に渡って遠ざかっている高校が対象。第73回(2001年)から新設。
■神宮大会枠
 秋季大会各地区の優勝校10校が集まって、前年11月に開かれる「明治神宮大会」の優勝校が所属する地区に、1つの枠を割り当てる。今大会は光星学院が優勝したので、東北に与えられる。第75回(2003年)から新設。

 出場を決めた32校の選手のみなさん、本当におめでとうございます。本番までの2ヵ月、さらにトレーニングを重ねて甲子園に臨んで下さい。組み合わせ抽選は3月15日、開幕は21日です!
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第84回選抜高校野球大会
主催:日本高等学校野球連盟
    毎日新聞社
後援:朝日新聞社
特別協力:阪神甲子園球場

期日:2012年3月21日(水)より
    12日間(雨天順延)
会場:阪神甲子園球場

出場校:32校(一般選考29校、
21世紀枠3校)
出場校決定:1月27日(金)
組合せ抽選:3月15日(木)

<トピックス>
出場校 ・入場行進曲
・司会進行&国歌斉唱 
・始球式 ・最近10年
・チケット ・観戦ガイド

<関連ページ>
2012春のセンバツ特集
センバツ行進曲メモリー
毎日jp
MBS毎日放送
NHKオンライン
スポーツナビ
阪神甲子園球場
日本高等学校野球連盟
(外部へのリンク先は全て
 HP内の高校野球サイト)

<アーカイブス>
・春(2011,2010,2009,2008,2007,2006,2005
・夏(2011,2010,2009,2008,2007,2006,2005
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