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2012夏の甲子園特集

第94回全国高校野球選手権大会・まとめ

2012夏の甲子園代表校マップ(クリックで拡大)
2012夏の甲子園代表校マップ(クリックで拡大)

<第94回全国高校野球選手権大会>
主催:日本高等学校野球連盟、朝日新聞社
後援:毎日新聞社 特別協力・会場:阪神甲子園球場
期日:2012年8月8日(水)〜23日(木)

出場校:49校(各府県1校。北海道は南北、東京は東西各1校ずつ)
組み合わせ抽選:8月5日(日)

地方大会:6月16日(土)沖縄から開幕
参加校数:3,985校(連合チームは1校で計算。昨年比-29)

<トピックス>
代表校 ・司会進行 ・先導&始球式 ・チケット ・観戦ガイド ・最近10年
キャッチフレーズ ・夏の高校野球応援ソング ・今年の『栄冠は君に輝く』

<関連ページ>
2012夏の甲子園特集 ・夏の甲子園名曲の殿堂
朝日新聞デジタル ・ABC朝日放送 ・NHKオンライン ・スポーツナビ
阪神甲子園球場 ・日本高等学校野球連盟
(外部へのリンク先は全てHP内高校野球特集サイト)

<アーカイブス>
・夏(2011,2010,2009,2008,2007,2006,2005
・春(2012,2011,2010,2009,2008,2007,2006,2005

<組み合わせ・結果>
■第1日(8/8)
▽開会式(選手宣誓:酒田南・下妻貴寛主将)
▽1回戦
福井工大福井4-2常葉橘、飯塚6-4広島工、仙台育英8-2佐賀北
■第2日(8/9)
作新学院9-5佐久長聖、立正大淞南5-4盛岡大付<延長12回>、
桐光学園7-0今治西、常総学院14-0杵築
■第3日(8/10)
浦添商6-4愛工大名電、滝川二5-4北大津、
天理3-1宮崎工、鳥取城北3-1香川西
■第4日(8/11)
浦和学院6-0高崎商、聖光学院2-1日大三、
宇部鴻城5x-4富山工、佐世保実5-3札幌第一
■第5日(8/12)
龍谷大平安9x-8旭川工<延長11回>、東海大甲府3-0成立学園
▽2回戦
光星学院4-0遊学館
■第6日(8/13)
神村学園3-2智弁和歌山、済々黌3-1鳴門、
大阪桐蔭8-2木更津総合、新潟明訓6-1県岐阜商
※8/14は雨で中止
■第7日(8/15)
明徳義塾3-2酒田南、倉敷商8-3松阪、
秋田商8-3福井工大福井、仙台育英6-3飯塚
■第8日(8/16)
作新学院19-3立正大淞南、桐光学園7-5常総学院、
浦添商6-1滝川二、天理6-2鳥取城北
■第9日(8/17)
浦和学院11-4聖光学院、宇部鴻城12-7佐世保実、東海大甲府4-2龍谷大平安
■第10日(8/18)
▽3回戦
光星学院9-4神村学園、大阪桐蔭6-2済々黌、
明徳義塾4-0新潟明訓、倉敷商5-1秋田商
■第11日(8/19)
作新学院3-2仙台育英、桐光学園4-1浦添商、
天理6-2浦和学院、東海大甲府3-2宇部鴻城
■第12日(8/20)
▽準々決勝
光星学院3-0桐光学園、大阪桐蔭8-1天理
■第13日(8/21)
東海大甲府8-4作新学院、明徳義塾4-1倉敷商
■準決勝(8/22)
大阪桐蔭4-0明徳義塾、光星学院9-3東海大甲府
■決勝(8/23)
大阪桐蔭3-0光星学院 【優勝】大阪桐蔭(4年ぶり3回目、春夏連覇)

第94回全国高校野球・決勝の結果

優勝を決めて抱き合う大阪桐蔭の藤浪(右)と森(2012.8.23)
2012.8.23 優勝を決めて抱き合う大阪桐蔭の藤浪(右)と森

▽決勝
光 星 学 院(青_森)000 000 000 = 0
大 阪 桐 蔭(大_阪)000 120 00X = 3
【優勝】大阪桐蔭(4年ぶり3回目)=史上7校目の春夏連覇

 雨による順延が1日ありましたが、8日に開幕した第94回全国高校野球もついに決勝。史上初めて春の決勝と同じカードとなり、平日にも関わらずほぼ満員の46,000人を集めた注目の一戦。勝つのは春夏連覇をかける大阪桐蔭か、3季連続の決勝戦進出で悲願の東北勢初優勝を目指す光星学院か!?

 先発はともに背番号1。桐蔭は藤浪、光星は金沢。試合開始は10時31分。初回の立ち上がり、藤浪は2三振を含む三者凡退。金沢は制球が定まらず2死満塁のピンチも後続を断ち、ともに無得点に抑えます。桐蔭は3回にも無死満塁、しかも打席は4番・田端という大チャンスを作りますが、サードゴロ併殺。なかなか得点を奪えません。
 しかし4回、桐蔭は先頭の白水がバックスクリーン右に飛び込むホームランを放ち、ついに先制。さらに5回、内野安打とバントヒットで無死1・2塁として、笠松がサードへ送りバント。これを光星サードの大杉がファーストへ悪送球(記録は内野安打とエラー)。ランナーがすべて還り、2点を追加。3-0とリードを広げます。
 藤浪は光星打線の核である3番・田村、4番・北條を特に警戒。この2人に対しては、ストレートもスピードアップ。変化球も駆使して、ヒットを打たせません。一方の金沢は最後まで制球に苦しみ、7回を7四死球で3失点。後を伊藤、そして城間に託します。 
 藤浪の球威は最後まで衰えず、9回には自己最速タイの153km/hを計測。田村に意地のヒットを打たれるものの、北條は全打席抑え、最後は大杉を空振り三振に仕留めて12時27分にゲームセット。藤浪は127球を投げて2安打14奪三振、2試合連続となる完封。大阪桐蔭が4年ぶり3回目の優勝、史上7校目の春夏連覇を果たしました!

 3,985校の“テッペン”には大阪桐蔭が立ちました。春の優勝で全国から目標とされながら、春から大きくレベルアップした投打のバランスが非常に良く、投げては藤浪、澤田の二枚看板が機能。打撃は今大会8ホーマーという長打力が目立つ一方で、バントなどの小技もしっかり決めて(決勝では4番田端も犠打を決めました)、甲子園では全試合危なげない勝利で頂点に輝きました。春夏連覇の快挙は素晴らしいの一言です。
 一方、光星学院は3季連続で決勝まで勝ち進みながら、春にも敗れた桐蔭の厚い壁にまた跳ね返されてしまいました。チーム力は桐蔭と遜色ないと思いますが、決勝では「3年間で最高」だった藤浪に歯が立たず、守りでも痛いエラーが出るなど、今一つ力を発揮し切れなかったのが残念でした。県外選手が多いという批判はありますが、練習環境の厳しい八戸でここまでのチームを作り上げたのは、凄いことだと思っています。光星の活躍が東北他県を刺激してレベルアップをしていますし、優勝旗の「白河の関」越えは近いのではないでしょうか。

 今大会は概ね前評判通りの展開となり、例年現れる旋風を起こすチームもほとんどなく、延長戦、サヨナラゲームとも2試合で大逆転試合や競り合いとなった試合が少なく、大会中の不祥事発覚など残念な部分もありました。一方で、桐光学園・松井の1試合22奪三振や、1時間16分の超スピーディーゲーム、4本の先頭打者アーチ(裏も入れると5本)を含め56本(歴代2位)のホームランが飛び出し、そして春夏連覇達成と記録面では派手な大会となりました。総入場者は80万9000人と、5年連続で80万人を超えたそうです。
 この夏も、ブログやツイッターへのアクセスなど本当にありがとうございました。夏の甲子園は今日で終わりましたが、引き続き高校野球情報は随時発信していきますので、今後とも「THP blog」をよろしくお願い致します。頑張った球児たちに、今年も感謝!!

▼高校野球春夏連覇達成チーム
1962年(第34回春、第44回夏)作新学院
1966年(第38回春、第48回夏)中京商(現中京大中京)
1979年(第51回春、第61回夏)箕島
1987年(第59回春、第69回夏)PL学園
1998年(第70回春、第80回夏)横浜
2010年(第82回春、第92回夏)興南
2012年(第84回春、第94回夏)大阪桐蔭

深紅の大優勝旗を授与される大阪桐蔭・水本主将(2012.8.23)
2012.8.23 深紅の大優勝旗を授与される大阪桐蔭・水本主将

第94回全国高校野球・準決勝の結果

初回、いきなり先制打を放った光星・田村(手前)と北條(奥)(2012.8.22)
2012.8.22 初回、いきなり先制打を放った光星・田村(手前)と北條(奥)

▽準決勝
大阪桐蔭(大阪) 4-0 明徳義塾(高知)
光星学院(青森) 9-3 東海大甲府(山梨)

 第94回全国高校野球も残りはあと2日。今日は準決勝が行われました。
 まず第1試合、先発は明徳が背番号10の福永、桐蔭は藤浪。試合は1回に桐蔭が1死1・3塁のチャンスで、4番の田端がきっちり犠牲フライを上げて先制。しかし、福永は2回以降立ち直り、強力打線の桐蔭に得点を与えません。一方、藤浪は序盤から150km/h台の直球にスライダーなどを織り交ぜた配球で、こちらも明徳打線を寄せ付けず、前半は1-0。明徳は1安打、桐蔭は2安打という投手戦で後半に入ります。
 6回、福永の球にややキレがなくなってきたのを桐蔭打線は見逃さず、2死1・2塁のチャンス。継投もありえた場面ですが、福永は続投。ここで桐蔭は5番の安井が左中間を破る2塁打を放ち、待望の追加点。明徳は1年の岸に継投しますが、続く笠松もタイムリーでこの回一挙3点。藤浪にはこの援護で楽になり、粘る明徳を抑えて2安打完封。最速は152km/hで、甲子園では初完封。桐蔭は夏は4年ぶりの決勝進出、春夏連覇まであと1勝としました。
 続く第2試合、先発は甲府は背番号10の本多、光星は背番号4の城間。光星は初回、いきなり先頭の天久が右中間フェンス直撃の2塁打で出塁。関口が送り、3番・田村のタイムリーで先制。さらに、4番・北條のバックスクリーンへのホームランで2点を追加。北條は4回の第2打席でもバックスクリーンへホームランを放ち、リードを広げます。甲府は5回に併殺崩れで1点を返し、4-1で後半へ。
 6回、光星は無死1塁で再び田村の打席。田村はショートへの緩いゴロを放ちますが、併殺を焦り2塁へ悪送球。これで1塁ランナーが還り、さらに1点を追加。甲府は7回から3番手でエースの神原が登板しますが、光星は9回に田村のとどめの3ランが飛び出し、投げては城間が3失点も完投。光星が1983年夏〜84年夏のPL学園以来となる、3季連続の決勝進出を決めました。甲府は2度の牽制死や堅守を誇った守備の乱れもあり、山梨県勢甲子園初の決勝進出はなりませんでした。

 決勝戦のカードは大阪桐蔭×光星学院となりました。春の決勝のカードが夏も再戦するのは4度目ですが、決勝で当たるのは史上初。この夏はともに7ホーマーと一発長打があり、投手陣もどちらも安定した2枚看板。消耗が比較的少なく、がっぷり四つと言っていいと思います。春は7-3で桐蔭が勝っていますが、桐蔭が史上7校目の春夏連覇なるか、それとも光星がリベンジを果たし悲願の東北勢初優勝なるのか。この夏のテッペンを決める戦い、プレーボールは朝10時半です!

<明日の予定>
▽決勝
(10:30)大阪桐蔭-光星学院
▽閉会式
司会:松井愛さん(兵庫・小野2年)、石丸典子さん(同校3年)

<明日のテレビ放送予定>
9:55-13:10 ABCテレビ(最大延長16:50)
10:25-12:55 テレビ朝日系全国ネット(最大延長15:55)
10:25-13:10 BS朝日(試合終了まで放送)

9:55-11:25 富山テレビ
10:25-11:20 宮崎放送
10:25-11:25 テレビ山梨
10:25-11:30 福井放送、山陰放送

10:15-11:54,13:05-14:00 NHK総合(延長あり)
11:54-13:05 NHKEテレ

第94回全国高校野球・第13日(準々決勝)の結果

▽準々決勝
東海大甲府(山梨) 8-4 作新学院(栃木)
明徳義塾(高知) 4-1 倉敷商(岡山)

 第94回全国高校野球もいよいよ佳境。今日は準々決勝の残り2試合が行われました。
 まず第1試合、先発は甲府が神原、作新が筒井。序盤に甲府が2点を先制しますが、作新が4回に追いついて、両者がっぷり四つの試合展開となります。5回、甲府は1死満塁からタイムリーなどで2点を奪い勝ち越し、6回にも追加点。7回、作新は1点差に迫り、その裏3番手として今大会初めて背番号1の大谷を投入しますが、甲府はその大谷を攻めて1点を取ると、8回にも石井のホームランなどでダメ押し。神原は作新打線に13安打を浴びるも168球で完投。両チーム合わせて31本のヒットが飛び交った打撃戦を甲府が制し、8年ぶりにベスト4に進みました。
 続く第2試合、先発は倉敷が西、明徳が福。3回、倉敷が1番・藤井のホームランで先制しますが、明徳は4回に宋がバックスクリーンへのホームランを放ち同点。中盤まで一進一退の攻防が続きますが、明徳が6回に1死満塁で福自らのタイムリーで勝ち越し、さらに8回と9回にも追加点。このリードを福が守り、最終回の1死1・2塁のピンチも併殺で切り抜け、明徳が優勝した2002年(第84回)以来のベスト4進出を決めました。また、明徳の馬淵史郎監督はこれで通算40勝に到達し、歴代5位タイとなりました。

<明日の予定>
▽準決勝
(9:00)明徳義塾-大阪桐蔭
(11:30)東海大甲府-光星学院
 ベスト4が出揃い、明日は準決勝。勝てば明徳は10年ぶり、桐蔭は4年ぶり、甲府は初の(山梨県勢としても春夏通じて初めて)、光星は3季連続の決勝進出がかかります。第1試合は投打が非常に安定している桐蔭に、明徳がどう立ち向かっていくのか、第2試合は連投が予想される神原が光星打線を抑えて勝機を見出せるかどうか。どちらも注目の試合となります。

第94回全国高校野球・第12日(準々決勝)の結果

▽準々決勝
光星学院(青森) 3-0 桐光学園(神奈川)→詳細
大阪桐蔭(大阪) 8-1 天理(奈良)

 第94回全国高校野球は今日から準々決勝。本日はまず2試合が行われました。
 第1試合、先発は桐光がここまで3試合で53奪三振の松井、光星は背番号1の金沢。いきなり初回、光星1番の天久が2塁打を放ちますが、松井は次の打者から3者連続三振に打ち取り無得点。一方の金沢も危なげない投球で桐光に得点を許さず、7回まで0-0の緊迫した投手戦となります。光星は毎回三振を喫しますが、連投となる松井の疲れを見逃さず、8回に2死1・3塁で3番の田村がレフト前タイムリー、続く4番北條も左中間を破る2点タイムリーを放ち、ついに均衡を破ります。この3点が決勝点となり、光星が3季連続で準決勝に進出。松井は15奪三振も援護に恵まれず、大会歴代3位となる68奪三振で甲子園を去ることになりました。
 続く第2試合、先発は天理が山本、桐蔭は藤浪。試合は桐蔭が森の先頭打者アーチ(今大会4本目、通算17本目)で先制すると、3回、5回と追加点を挙げて着実にリードを広げ、6回には天理2番手の中谷から藤浪自らホームラン。桐蔭は7回にも3点を取り、投げては藤浪が9回2死でホームランを打たれて完封こそ逃したものの、天理打線を4安打13奪三振に抑えて完投。桐蔭は昨秋の近畿大会で天理に敗れていましたが、リベンジを果たして、準決勝に進出。春夏連覇まであと2勝としました。

<明日の予定>
▽準々決勝
(9:00)作新学院-東海大甲府
(11:30)倉敷商-明徳義塾
 明日は準々決勝の残り2試合が行われます。そして、今日の第1試合終了後に準決勝の組み合わせ抽選が行われて、以下のように決定しました。西×西、東×東の対戦となったため、決勝は東西対決となります。

■準決勝(8/22)
(9:00)倉敷商×明徳義塾の勝者-大阪桐蔭
(11:30)作新学院×東海大甲府の勝者-光星学院

4試合連続2桁奪三振、歴代3位も敗戦に松井涙…

▽準々決勝(第12日第1試合)
光 星 学 院(青_森)000 000 030 = 3
桐 光 学 園(神奈川)000 000 000 = 0

 1回戦で大会記録を大幅に更新する1試合(9イニングス)22奪三振、10者連続奪三振で高校野球ファンの度肝を抜いた桐光学園の2年生左腕・松井裕樹投手。松井は続く2回戦は19奪三振、3回戦は12奪三振で、3試合の合計は53。徳島商・板東英二投手が1958年(第40回)に記録した大会通算83奪三振の更新も視野に入るところまで迫り、注目度がさらに上昇。準々決勝の相手は田村龍弘、北條史也両選手を中心とした強力打線の光星学院。果たして松井は光星打線を抑えられるのか? そして何個三振を奪うのでしょうか?

 いきなり1回、光星は前の試合に初球先頭打者ホームランを放った天久が、レフトへフェンス直撃の2塁打を放ちます。前の試合はここから一気に得点を重ねた光星でしたが、松井は2番から3者連続三振で後続を断ちます。松井は2回以降はノーヒットに抑え、光星打線から三振の山を築いていきます。しかし、松井を援護したい打線は光星先発・金沢の前に沈黙。6回まで0-0、光星1安打、桐光2安打と息詰まる投手戦となります。
 前日の浦添商戦を142球で完投した松井は、終盤に連投の疲れか変化球のキレがやや悪くなっていました。7回、光星はそれを見逃さず北條、大杉の連打で無死1・2塁とチャンスを作ります。松井はこの場面で城間を三振ゲッツー、武田も三振に仕留めて無失点に抑えますが、続く8回も2死1・3塁とされ、3番田村の当たりはしぶとく三遊間を抜け、さらに4番北條には左中間を破る2塁打を打たれ、ついに今大会初めてリードを許してしまいます。
 それでも松井は9回も最後のバッターを三振で抑えて、これで毎回の15奪三振。いつものように全力疾走でベンチへ戻り、味方の反撃を待ちましたが、最後まで金沢を攻略できずそのまま試合終了。松井は捕手の宇川に支えてもらわないといけないほど泣き崩れ、試合後のインタビューでも「3年生に申し訳ない」と答えていました。上下関係が比較的緩い雰囲気を好んで桐光に入学して、多少の甘えを許してくれた先輩への恩返しが果たせなかったことを悔やんでいました。

 今大会、松井が4試合で積み上げた奪三振は68。これは板東、2006年(第88回)の早稲田実・斎藤佑樹投手に次いで、歴代3位の記録となりました。2年生としての夏は終わりましたが、来年一回りも二回りも成長して、再びこのマウンドで躍動する松井裕樹を見せて欲しいと思います。

第94回全国高校野球・第11日の結果

▽3回戦
作新学院(栃木) 3-2 仙台育英(宮城)
桐光学園(神奈川) 4-1 浦添商(沖縄)
天理(奈良) 6-2 浦和学院(埼玉)
東海大甲府(山梨) 3-2 宇部鴻城(山口)

 今日も気温が上がり、非常に暑い中行われた第94回全国高校野球。今日は3回戦残りの4試合が行われました。
 まず第1試合、仙台が1回に星のタイムリーで先制、その裏作新が山下の2点タイムリーで逆転。仙台が直後の2回に渡辺のホームランで同点に追いつき、このまま点の取り合いになるかと思われましたが、それ以降は作新が筒井から水沼の継投、仙台は渡辺の各投手が踏ん張り得点が入りません。勝ち越し点を挙げたのは作新。7回、1死2塁で鶴田のタイムリー。このリードを守った作新が、昨夏に続いてベスト8に進みました。
 第2試合、桐光が鈴木拓の今大会3本目(裏を含めると4本)となる先頭打者アーチで先制。桐光は3回にも水海のホームラン、6回には再び鈴木拓の2点タイムリーと得点を重ねていきます。浦添打線は、桐光先発・松井のスライダーに食らいついていきますが得点に繋がらず、8回にようやく照屋のホームランで1点を返しますが、終盤は三振の山を築き攻略ならず。松井は12奪三振で3試合連続の2桁奪三振で、桐光が初のベスト8。
 第3試合は天理打線が、制球の定まらない浦学先発・山口を見逃さず、1回に無安打で先制。追いつかれた直後の2回に勝ち越し、浦学は小島に投手交代も3回と5回にも追加点を挙げて試合の主導権を握ります。浦学は6回からエースの佐藤が登板して無失点に抑えますが、打線が天理先発・中谷の前に5回以降沈黙。天理が快勝して、8年ぶりのベスト進出を決めました。
 そして第4試合、序盤は0-0で進みますが、5回に宇部鴻城が安田、椙田の連続タイムリーで2点を先制。その裏、甲府は2死1・2塁として1番・渡辺の3塁打で同点に追いつきます。一進一退の攻防が続きますが、甲府が7回に1死1・3塁のチャンスでランエンドヒットを仕掛け、新海のショートゴロの間に勝ち越し。このリードを堅守で守り抜き、甲府はベスト4に進んだ2004年以来、8年ぶりのベスト8。初出場校はすべて姿を消しました。

<準々決勝の予定>
 これでベスト8がすべて出揃いました。今日の第1試合終了後、グラウンド上で準々決勝の組み合わせ抽選が行われ、以下のように決定しました。明日から準々決勝、まずは2試合が行われます。また、準決勝の組み合わせ抽選は明日の第1試合終了後、同じくグラウンド上で行われます。
■第12日(明日)
(9:00)光星学院-桐光学園
(11:30)大阪桐蔭-天理
■第13日(あさって)
(9:00)作新学院-東海大甲府
(11:30)倉敷商-明徳義塾

第94回全国高校野球・第10日の結果

▽3回戦
光星学院(青森) 9-4 神村学園(鹿児島)
大阪桐蔭(大阪) 6-2 済々黌(熊本)
明徳義塾(高知) 4-0 新潟明訓(新潟)
倉敷商(岡山) 5-1 秋田商(秋田)

 49代表校によって8日から開幕した第94回全国高校野球も、残るは16校。今日からはベスト8をかけた3回戦、まずは4試合が行われました。
 まず第1試合、プレーボール後のサイレンが鳴り響く中、光星1番の天久がレフトポール際へホームラン。大会史上4本目の「サイレンアーチ」で先制した光星は、さらに北條の2ラン、3回にも田村の2ランが出て一発攻勢で試合をリード。神村も中盤2点差に詰め寄りましたが、光星は終盤にも得点を重ね、投げては金沢、城間のリレーで逃げ切り。光星が3季連続となるベスト8進出を決めました。
 第2試合、1-1の同点で迎えた4回に桐蔭が澤田、森の連続ホームランなどで3点を勝ち越し。済々黌も1点を返して食い下がりますが、桐蔭は6回にも田端の2試合連続となる2ランで突き放しました。桐蔭先発は背番号10の澤田。粘りの投球で6安打2失点の完投。大阪桐蔭も春に続いて、夏は優勝した2008年(第90回)以来のベスト8となります。
 第3試合は前半0-0で進みますが、5回に明徳が2死満塁として、合田、伊与田の連続タイムリーで4点を先制。明訓攻撃中の7回2死のところで雷雨で、2時間18分試合が中断しましたが、明徳はその影響を受けることなく福永、そして1年生の岸の継投で完封勝利。明徳は優勝した2002年(第84回)以来、10年ぶりにベスト8に駒を進めました。
 そして第4試合は、中断の影響で17:45試合開始の点灯試合。倉敷が藤井の先頭打者アーチで先制しましたが、秋田はすかさず同点。しかし、倉敷は3回に道下のタイムリーで勝ち越すと、続く4回にも2点を追加。9回には犠牲フライでダメ押し点を取りました。倉敷先発・西は初回の1失点のみで、以降は秋田に得点を許さず2試合連続2桁奪三振の完投。倉敷は23年ぶりのベスト8です。

<明日の予定>
▽3回戦
(8:00)仙台育英-作新学院
(10:30)桐光学園-浦添商
(13:00)天理-浦和学院
(15:30)宇部鴻城-東海大甲府
 明日でベスト8がすべて出揃う予定です。そして、第1試合終了後に準々決勝の組み合わせ抽選がグラウンド上で行われます。

第94回全国高校野球・第9日の結果

▽2回戦
浦和学院(埼玉) 11-4 聖光学院(福島)
宇部鴻城(山口) 12-7 佐世保実(長崎)
東海大甲府(山梨) 4-2 龍谷大平安(京都)

 第94回全国高校野球は2回戦残りの3試合が行われました。
 まず第1試合、聖光がいきなり初回に園部の3ランで先制しましたが、浦学は直後の2回にタイムリーを連ねて逆転。3回にも追加点を挙げて、聖光先発・岡野をマウンドから引きずり下ろします。浦学は聖光2番手の飯高も打ちこみ、結局18安打11得点。浦学先発・佐藤も2回以降は立ち直り快勝。夏は実に、26年ぶりに3回戦に進出しました。
 続く第2試合、前半は佐実が4-1とリードしますが、5回に宇部が2点を返し、佐実の継投の変わり端で金丸が2ランを放ち逆転。宇部は6回以降も得点を重ね、毎回、先発全員の21安打を記録。佐実も9回に3点を返して粘りを見せますが、最後は先発・笹永をリリーフした金丸が後続を絶ち、初出場の宇部がベスト16に名乗りを挙げました。
 そして第3試合、甲府が3回に先制。5回にも追加点を挙げ、終盤もホームランなどで加点する理想的な試合展開。平安も2回以降毎回ランナーを出すなど反撃をしますが、甲府先発・神原の要所を締めた投球の前にあと一本が出ず、1回戦の逆転劇の再現はならず。甲府が接戦を制し、ベスト16最後の椅子にすべり込みました。

<明日の予定>
▽3回戦
(8:00)光星学院-神村学園
(10:30)済々黌-大阪桐蔭
(13:00)新潟明訓-明徳義塾
(15:30)倉敷商-秋田商
 これでベスト16がすべて出揃いました。内訳は東北3、関東4、北信越1、近畿2、中国2、四国1、九州・沖縄3となっています。明日からは3回戦。ベスト8に駒を進めるのはどのチームでしょうか?

第94回全国高校野球・第8日の結果

▽2回戦
作新学院(栃木) 19-3 立正大淞南(島根)
桐光学園(神奈川) 7-5 常総学院(茨城)
浦添商(沖縄) 6-1 滝川二(兵庫)
天理(奈良) 6-2 鳥取城北(鳥取)

 第94回全国高校野球は第8日。第2試合に好投手の桐光・松井、そして第3試合は地元の滝川二に応援の熱い沖縄・浦添商が出るとあって、今日も甲子園は満員となりました。
 まず第1試合、作新が4回に篠原、高山の連続ホームランで2点を先制。6回に2点を追加すると、7回にも4点を加え、さらに山下の3ランが出て完全に立正にとどめを刺しました。作新は終盤にも追加点を挙げ、結局19安打19得点の大勝。うちクリーンナップで11安打、14打点を稼ぎました。
 第2試合は、5回までに桐光が5点をリード。1回戦で大会新となる22奪三振を記録した桐光先発・松井は、この試合も5回まで1安打10奪三振と常総打線を封じますが、6回に初失点。さらに8回、常総は松井のスライダーを狙い撃ち、足を絡めて2点差まで詰め寄りますが、反撃もここまで。松井はこの試合も毎回の19奪三振(大会2位タイ)となり、2試合合計で41奪三振。2試合連続毎回奪三振は史上5回目となります。
 第3試合は、浦添が1回、2回と得点。3回には當眞のランニングホームランなどで3点を追加して、試合の主導権を握ります。滝川はようやく7回に1点を返しますが、浦添の宮里、金城のリレーに7安打に封じられました。浦添は毎回安打。3回戦は桐光学園との対戦となり、松井との対決が注目されます。
 そして第4試合、天理が2回に2死満塁から3連続タイムリーで4点を先制。その後も4回、8回と追加点を挙げる効率の良い攻めで鳥取を圧倒。天理先発・中谷はセンバツでの負傷降板(腰の骨折)もあり、昨秋以来となる完投。鳥取は9回に1点を返しましたが、序盤のビハインドが大きく響きました。

<明日の予定>
▽2回戦
(8:00)浦和学院-聖光学院
(10:30)宇部鴻城-佐世保実
(13:00)龍谷大平安-東海大甲府
 明日は2回戦の残り3試合。第1試合、ともに1回戦を好投した浦学・佐藤、聖光・岡野の投げ合いに注目。第2試合では、初出場校で唯一初戦を突破(初出場校同士の対戦による)した宇部が、ベスト16に挑みます。
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