2009年06月20日
新澤健一郎(pf) 太田朱美(fl) Duo @ 大塚Greco

JR山手線、大塚駅からおよそ5分。住宅街の細い路地を入って行った先に、ひっそりと佇むライブスペース”Greco”。友人の家に来て、広いリビングルームでのプライベートコンサートを見ているような気分に浸れる、落ち着いた空間だ。
この日の演奏は、ピアニスト新澤健一郎さんとフルート太田朱美さんのデュオ。太田さんは卓越したテクニックとスケールの大きな演奏が素晴らしく、以前から生でじっくりと聴いてみたいと思っていたフルート奏者。そんな彼女が、豊かなコード感とグルーヴに満ちた演奏が魅力の実力派ピアニスト、新澤さんとデュオで共演するということで、非常に楽しみにしていたステージだ。
構成は太田さんや新澤さんのオリジナルを中心に、JAZZという枠に囚われない自由な選曲と演奏。新澤さんが自身のグループNervioで演奏していた大曲” Pa・ra・bo・la”、 ブラジルの才人Egberto Gismontiによる名曲”Frevo”などが印象に残った。また、太田さんはChick CoreaのReturn to foreverで有名なフルート奏者、Joe Farrelを敬愛するというだけあり、Return to foreverの名曲”What game shall we play today”の演奏は特に素晴らしかった。
音楽の芯を新澤さんが作り、それを鮮やかに広げてゆく太田さんのフルート。お互いを刺激し合い、高めあうその演奏は、まさにデュオというスタイルの真骨頂。非常に内容の濃いステージだった。
今後まだまだ深みを増していきそうな2人のコラボレーション。次回以降のライブにも是非注目していきたい。
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