横浜Down beatにて横浜JAZZプロムナード2009 2日目

2009年10月10日

横浜JAZZプロムナード2009 1日目

毎年この時期恒例の横浜JAZZプロムナードに今年も参戦。2日間で7ステージ、大いに堪能してきた。

酒井俊酒井俊オーケストラ

酒井俊(vo.) 林栄一(as.) 松島啓之(tp.) 太田惠資(vl.) 桜井芳樹(g,banjo.) 田中信正(p.) 関島岳郎(tuba) 芳垣安洋(ds,per.)


今年の1本目に選んだのは、ヴォーカリスト酒井俊のオーケストラ。

彼女のライブは、歌うとは何か、表現するとは何かを常に考えさせてくれる。歌の種類もJAZZという言葉では括れないくらい多様。時として語りであり、時として演劇の様でさえある。酒井俊にしか作れない独特の世界観を、7人の個性的なメンバーが鮮やかに彩った。

JAZZプロムナードでしか見られないスペシャルエディション。たっぷりと2時間、感動的なステージだった。


bill maysBill Mays trio

Bill Mays(p) 川村竜(b) Joe La Barbera(ds)


Bill Maysは今回初めて聴くピアニストだが、スウィンギーな演奏からリリカルバラードまで、ベテランらしい上手さを以て存分に聴衆を魅了した。癖のない端正な演奏が好印象だった。

共演した若手ベーシスト川村竜が、Maysときっちりアイコンタクトを取って、楽しげに息の合った演奏を披露していたのが印象的。

Bill Evans trio最後のドラマー、Joe La Barberaが参加していたのでEvans縁の"Waltz for Debby"と"Hear's that rainy day"の2曲が。Debbyはなかなか生で聴く機会がないので、聴けて嬉しかった。

僕の中でまた一人、贔屓のピアニストが増えた。


信正田中信正KARTELL

田中信正(p) 山田晃路(b) 大槻カルタ英宣(ds) 神田佳子(per)


この日の最後はライブハウス"Jazz is"で田中信正。

CDを何度も聴いてこのバンドの手法は分かっていたけど、ライブで聴くと更に中毒性が高い。フレーズの執拗な反復、ポリリズムの応酬、破壊と再生。

かなりアバンギャルドな演奏なのだけれど、信正氏の音楽性がしっかり地に根を張っているのが明確にわかるので、どれだけ壊れた演奏をしても、安心して聴くことができる。フリーキーな演奏から戻って、筋の通った瞬間の心地よさが、聴く者の心を捉えて離さない。

パーカッションの神田佳子さんも、ダイナミックな演奏でこのバンドの世界観を更に豊かにひきたてていた。


3バンドながら大満足な初日だった。

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