これはテトリス Advent Calendar 2017 9日目の記事です.

はじめまして, あすなろです. まずは長めの自己紹介から(興味のない人は次章まで飛ばして下さい).


東京大学3年生で, 東京大学テトリス研究会(通称テト研)に所属しています.

僕のテトリス歴は2014年のぷよぷよテトリス(3DS)から始まります.それまですこしぷよぷよをやっていたことや, PVのDT砲かっこい~!て思ったことなどが理由で, ぷよテトを購入したところ, 始めて5日でレートでの勝率がテトリスの方がよくなって, これをテトリスの才能の芽と勘違いしたこと※1が幸いして, テトリスにはまっていったのでした.

そんなこんなで2015年に東大生になり, サークルはどうしようかとふらっとテト研に立ち寄ったところ, 画面の奥でしか見たことのなかった※2全一プレイヤー, hebo-MAIさんがそこにいたものですから, たぶんその年で一番驚きました.※3

そこから2年ほどは対戦メインでプレイしてきましたが, 次第にりょくちゃさん※4に触発されて対戦以外にも目を向けるようになり, 今年はTGMに挑んだり, PS, PS2のテトリスを集めたりしています.


自己紹介を最後まで読んでいただきありがとうございました.


※1 3DSぷよテトは, テトリスがかなり有利だといわれている.
※2 当時は2014RedBull5Gの動画しか見たことがなかった.
※3 この日, これえんさん(当時のテト研代表)が「せっかくだし何でも聞いていいよ」と言ってくれたので, せっかくなのでへぼまいさんに「どうしてDT砲を使わないんですか(※2参照)」と聞いたら, かなり嫌な顔をされた記憶がある. 理由を聞いたりプレイを見ると確かに開幕はさほど重要でない気がしてきたが, 最近のあめみやさんとかを見るとやっぱり大事な気もしてきている.
※4 テト研現代表. このアドカレにも寄稿する予定なので, 是非そちらの方もご覧ください.


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さて, 今回のアドカレではPS, PS2テトリスについて語っていこうと思います. まぁ気楽に読んでくださいな.


「PS2のテトリスに興味があるけど, どれをプレイすればいいのかわからない…」


皆さんはこんな悩み, かかえていませんか? かかえてますよね!

でも, もう大丈夫です! このYes/Noチャートをたどるだけで, あなたにピッタリのソフトが見つかります! それではご覧ください!




アドカレ1



なんだこれ.



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 Aタイプのあなたにオススメ!
『テトリスコレクション』(SEGA)
ルールの数
・・・☆☆☆☆☆
ルールの独特さ
・・・☆☆☆
壁蹴り, 回転入れ
・・・☆or☆☆☆☆☆
オススメ度
・・・☆☆☆☆☆
二人プレイ
・・・☆☆☆☆

このゲームではSEGAのアーケードのテトリス各種と, テトリスニューセンチュリーというオリジナルのテトリスを楽しめる. 順に紹介していく.


--------クラシックテトリス--------

----テトリス(システム16)----
アーケード情報には疎いので恐縮ですが, SEGAの普通のアーケードテトリスにもいろいろな種類があるらしく, その中でもシステム16という基盤を使った, SEGAの初代テトリスがこれ. サルが出てくるやつといえばわかりやすいか.

余談になるが, 自分が初めてテトリスをプレイしたのは, 確かまだ小学校に入ってないくらいの時で, 家族でどこかの旅館に泊まったとき, ゲームコーナーに置いてあったこの筐体をやった記憶があります. BGMも背景も怖かったし, 急に落下が速くなるのも怖かった. なぜかよく覚えてるんだよなぁ.

  話を戻す. 普通のテトリス(普通にラインを消し, スコアなどを稼ぐ. 以降も普通のテトリスと呼ぶ)しか入っていないが, これが結構奥深い, らしい. 壁蹴りは一切なく, 出現してから即落下するので, レベルが上がると端までもっていくのはかなりきつくなる. その上ミノは左回転しかしてくれないので, まず操作等のゲームシステムに慣れるまでに一苦労する. Nextが1つしか見えないのも厳しい.
なお, 二人で同時にプレイすることもできる.


というわけでSEGAテトは操作すらおぼつかない私には魅力が何かわかりませんが, 少なくともアーケードのテトリスを家庭でできるのは非常に魅力的なことだと思います.


----テトリス(システムE)----
システム16の廉価版だが, 出荷数は少なかったらしい. デザインが違うだけで, ゲームシステムは上と同じ.


----テトリス(メガドライブ)----
説明書コラム「本作に収録されているメガドライブ版『テトリス』は, 完成しながらも家庭用ゲームソフトとしては販売されることはなく, 一部のアーケードゲーム機でのみプレイすることができたという幻のソフトです」
ということです.

普通のテトリスと, 3分間のタイムトライアル, 12×20盤面で協力してテトリミノを積むダブルスの, 3種類のモードがプレイできる. 操作感は上と同様. 新たにアイテムも設定できるようになった. これは, たまに効果付きミノが降ってきて, これを使ってラインを消せると, ミノごとに異なる効果を得られるというものだが, 効果はいずれも地味. 例えばOミノ・・・スコア200点加算, など.


----フラッシュポイント----
指定された段を消す, という全100ステージのゲーム. ホールドも回転入れもないので, 1度致命的な置きミスをすると, かなり面倒くさい.


----ブロクシード----
ノーマルモード(一定時間ごとにせり上がりのあるテトリス)と, 二人対戦モードの2種類がプレイできる. せり上がりはだいたい端のほうに1マス空きがあるもので, 穴の位置もあまり変わらない親切設計. 2人対戦は, n(n≧2)段同時消しでn段の火力を送れ, 穴の位置は自分が最後に置いたミノと同じ位置に同じ形の穴が送られる.

また, 5種類のアイテムがあり, どちらのモードにも出現する. 上から好きな位置にモノミノを落とせるFrickyなど個性豊か.


--------テトリスニューセンチュリー--------

実は普通のワールドルールのテトリス. しかしデザインはアーケード初代テトリスをベースにしていて, 趣深い.
ハードドロップ, ホールド, 3つ先まで見えるNext表示, 回転入れなどの実装はもちろんだが, ミノの色もワールドルールに合わされた.

モードはマラソン(10ラインでレベルが1上がる. 150ライン消すとクリア), 40ライン(40ラインを速く消す), ウルトラ(3分間のスコアタ), エクストラ(マラソンの, クリア条件とレベル上限がなくなったモード)と, 2人対戦の5つ.
モードは確かにぷよテトに似ていること以外特に変哲はない. 40ラインが秒単位でしか記録されないこと以外特に不満もない.

おすすめのモードはエクストラで, 無限回しはなしに設定した方がオススメ.

対戦の火力は独特で, 消した列は下から①②…○nのような形であったとすると, せり上がりは上から

2段消し
・・・①(1段)
3段消し
・・・①②(2段)
4段消し
・・・①②③④(4段) とはいえ, テトリスなので直列穴になる
TSS
・・・①①(2段)
TSD
・・・①①②②(4段)
TST
・・・(回転軸が動かないものがT-spinとされているので存在しない)
BTB
・・・1段. 穴はランダム(検証不十分?)に数か所開く

となっているものが送られてくる. 特にTSDとBTBのせり上がりはえげつないので注意.

つまり例えば1PがTSDを2回打つと以下のようにせり上がる.

tetris new century


  という感じで, SEGAテトファンにもそうでない人にも楽しめる一本です.


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Bタイプのあなたにオススメ!
『テトリス ~KIWAMEMICHI~』(サクセス)
ルールの数
・・・☆☆☆☆☆
ルールの独特さ
・・・☆☆☆
壁蹴り, 回転入れ
・・・☆☆☆☆☆
オススメ度
・・・☆☆☆☆☆
二人プレイ
・・・☆☆☆☆☆

僕はこれを極道(ゴクドウ)とよんでいます.

モードは普通のテトリス, ターゲット(与えられた盤面から時間内に掘りきる), ホットライン(時間内に指定された段を消す), レベルスター(時間内に一定数のラインを消す)の4種類と, 対戦, 協力プレイ(20×20の盤面に, 複数人同時にミノを積む).
 
あと, この意味でのモードではないのだが, このゲームの最大の特徴は, オプションで設定できる「ゲームモード」だ. ゲームモードにはノーマル, キワメミチ1~キワメミチ4の5種類があり, これによりミノの落下スピードの上がり方が変わり, ゲームの難易度が大きく変わる. これは全ルールで共通なのだが, 普通のテトリスを例に説明してみる.


ノーマルは, レベル0から始まり, 10ライン消すごとにレベルが1上がる(最大20レベル). レベル20では20G(落下が始まると次のフレームには一番下まで落ちきる)に到達するが, 接地から硬直までの時間が長く, ミノの無限回しも可能で, さらに出現から落下が始まるまでの時間が長くて落下が始まるまでにミノを端まで動かせる. しかも, キワメミチはワールドルールに準拠していることもあり, 回転入れが豊富でNextも3つ表示されるので, ノーマルでの普通のテトリスはかなり易しい.

一方, キワメミチ1~キワメミチ4では,
・ミノを1つ置く
・ホールドを入れかえる
・1段消す
ごとにレベルが1上がるのだが, ゲームモードがキワメミチ4ともなると, 落下速度はレベル10で早くもノーマルでのレベル20に到達する. そこからさらに徐々に接地までの時間も短くなっていき(レベル100毎に少し戻るが), 結構難しい.

自分の実力では, どこまで早くなるのか検証はできなかった. 

続いて他ルールについて.

一人用のルールは全体的に王道といった感じの印象. 特にターゲットとレベルスターは, 純粋なテトリス力がそのまま必要とされる.
ホットラインと協力は, テトリスパーティープレミアム(DS)をやったことがある人にはなじみが深いだろう.
対戦ではアイテムごとにありなしを選択できる. Tスピンでの火力強化はなく, 2, 3, 4段消すと1, 2, 4段せり上がる.

これらのルールにもゲームモードが反映される. その中でもおすすめはキワメミチ4での協力プレイだ. 認識しなければならない地形が増え, ネクスト表示が1つになった中, 置きたい場所がかぶったり操作しているテトリミノがごっちゃになったりと, とにかく積みにくい. わちゃわちゃして盛り上がるので, 是非友人とご一緒に楽しんでもらいたいです.

といった感じで, キワメミチ4がとにかく楽しい『テトリス ~KIWAMEMICHI~』でした.



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いかがだったでしょうか. どちらも魅力があり面白いので, Aタイプの方もBタイプの方も両方手に入れると良いと思います. というわけでPS2編を終わります.

次回はPS編ですが, PS2のハードがあればPSのソフトもプレイできるので, PSのソフトもプレイしてみたい! と思っている方は, 次回の記事も参考にしてみてはいかがでしょうか. それではまた.