これはテトリス Advent Calendar 2017 10日目の記事です.
おはようございます. あすなろです.
「PSのテトリスに興味があるけど, どれをプレイすればいいのかわからない…」
皆さんはこんな悩み, かかえていませんか? かかえてますよね!
でも, もう大丈夫です! このYes/Noチャートをたどるだけで, あなたにピッタリのソフトが見つかります! それではご覧ください!

PSテトリスにはソフトは6本もありますが, 頑張って紹介していきたいと思います.
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Aタイプのあなたにオススメ!
『ザ ネクスト テトリス』(BPS)
なぜか3D表示のテトリミノが特徴?のテトリス. 他のテトリスとはかなり異なっているので, まずそこから解説する.
このテトリスではどのモードでも,
①1~2色に塗られたテトリミノが降ってくる.
②接地させると1列にそろったラインが消えたのち, 同じ色のミノ同士がくっつく.
③色ごとのかたまりそれぞれについて, 下に落ちられるだけ落ちる.
要はカスケード. 下のような場合, 接地後はまずTミノの紫のモノミノが落下し, 1ライン消えたのちに右端列が落下し, 9ライン同時消しとなる.

「落下中にはくっつかないミスタードリラー」と言った方が分かる人には分かりやすいかもしれない.
上の③のこと, あるいは②③の繰り返しによって次々にラインが消えることを, カスケードという.
モードは, ゴミブロック(ガーベージ)を制限時間内に掘りきるOne Player Game, ガーベージを速く消すMarathon, 得点(消した列数×カスケード数)を稼ぐScore Marathon, ガーベージを相手より早く消すTwo Player Gameの4種類.
諸々の感想としては,
・The Next感を「奥行き」で出したからか, テトリミノが3D表示なのはまあよしとして, Next表示もz軸方向なのはよくわからない.
・壁蹴りだけでなく床蹴り(こんな用語があるかは分からないが今後も使う)も充実していて, 思った通りにミノを動かせる印象.
・Two Player Gameでは, 多段消しやカスケードを行うと, 相手にフィールド回転などの攻撃を送れるが, 普通に消した方が速そうな気もする.
といった感じ. どのモードでもカスケードを意識する必要があり, 普通のテトリスとはかなり積み方が異なるので, テトリスをやりたい,という人にはあまりおすすめではないが, ゲームとしての出来は良いので興味があったらプレイしてみるといいと思う.
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Bタイプのあなたにオススメ!
『テトリスプラス』(ジャレコ)
これも一風変わったゲーム. どう変わっているかはパズルモード内で説明する.
遊べるモードはノーマルモードと, パズルモード, VSモード, エディットモードの4つ.
----ノーマルモード----
普通のテトリス. 時間経過やライン消しによってレベルメーターがあがり, 満タンになるごとにレベルが1上がる. 壁蹴りは一切ない. 横溜めまでの時間は長くないが, 横溜めが終わった状態でも横移動は遅く, 接地から固定までの時間も短いため, レベル20くらいから一瞬の迷いが命取りになる. とはいえツモ補正が強めだったりNextが3つ見えたりするのは良心的. ミノの回転軸, 出現位置はTGMと同じ. テトリスプラスのアーケードの稼働はTGMより早いので, こっちがオリジナルではある.
----パズルモード----
100面からなるステージをクリアしていくモード. 面ごとに異なる指定の位置にいる「教授」を1段目まで落とせばクリア. 教授は2×2のサイズで,
① テトリミノと重なっているときは上にのぼる.
② ①でないとき横に歩く.
③ ②で障害物にぶつかると反対向きに歩きだす. 逆に何もないところに達してもそのまま歩き, 躊躇なく下に落ちる.
というように動く. 教授が徐々に下がるつり天井に接触するとGame Overとなる. また, つり天井より上に置かれたミノはすべて消える.

84面. 1P側中央3, 4段目にいるのが教授. つり天井を目指して一目散にのぼる姿に, 迷いは見られない
最後のほうの面になるにつれ, ただ掘るだけでなく作者の意図したとおりにクリアする必要がある問題が多くなり, 特に面白い.
ノーマルモードとパズルモードは一人用であるが, 2PのStartボタンを押せば, 二人で独立にプレイすることもできる. アーケードの名残か.
----VSモード----
パズルモードとほぼ同じであり, 二人で同じ面をプレイしてより早くクリアしたほうが勝ちである. 2ライン以上同時消しで相手に火力を送れるが, 基本普通に掘ったほうがはやい.
----エディットモード----
自分でパズルモードの盤面を制作できる, マリオメーカーの先駆けともいえるモードだ. そんなことはない.ただネットを通して世界中の人に遊んでもらえるわけでもなく, 一人で制作して一人で遊ぶのも精神的に厳しいものがあるが, 誰かを呼んで遊んでもらってもそれはそれで,
「どうだった?」
「面白かったよ.」
「......」
「......」
となりがちなので注意.
以上でテトリスプラスのレビューを終わる. 操作感, ゲーム性は悪くはないので, Bタイプの人はプレイしてみてもいいと思う.
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Cタイプのあなたにおすすめ!
『テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート』(アリカ)
ご存じ大人気シリーズCCさくらとのコラボ作品. ストーリーについては置いておいて, ゲーム性についてのみ述べることにする.
モードはストーリーモードと対戦テトリスの2つ.
----ストーリーモード----
ステージごとに配置された「プラチナミノ」を消していくモードで, 全18ステージからなる. ステージごとに特殊なギミックもあって面白い.
回転法則はTGMと同じで, 壁蹴りもある程度あるほかワールドルールとは異なる特殊な回転入れもある. 上入力で一番下まで落下し, (このままだと固定に数フレームかかるので, )下入力すると固定される, という変わった操作を必要とするのも特徴的.
また, ソフトドロップがめちゃくちゃ速く, 下から3段以内で止めるのさえかなり至難の業.
ちなみに, ○□で左回転, △×で右回転となっており, 右側に右回転のボタンがほしい人は, △で右回転, □で左回転とすると快適.
----対戦モード----
火力を送り合い, 相手を窒息させたら勝ち. 2ライン以上同時消しで火力を送ることができ, 最後に消した空白部分と同じ形が, 同じ位置に上限反転された状態でせり上がる. つまり, 例えば, TミノをTの字の向きで消すと, 凸の字型にせり上がるので強い.
他に8回に一回, アイテムミノが降ってきて, これを消すとキャラクター(全13種類)とミノごとに異なるさまざまな効果を得られる.
突然ですが, ここであすなろの独断と偏見による環境トップアイテムランキングを発表します!
第5位 「じぶんのつんでいるミノを1ラインおきに、けしてくれるよ」(ゲーム内の説明そのまま)
解説 第2位の下位互換.
第4位 「あいてのつんだミノを、たていちれつだけ、けしちゃうよ」
解説 掘りにも攻撃にも万能なIミノを, すべてこいつの修復に回される.
第3位 「あいてフィールドのうえしたをひっくりかえすよ」
解説 相手のせり上がりが上にでてくるので一瞬火力は出るが, 下に大きな空洞ができてしまう. 相手がこのアイテムを使うキャラクターのときは, とにかく地形を平らに保つと吉.
第2位 「じぶんのつんでいるミノのうえはんぶんを けしちゃうよ」
解説 相手の上部の地形を崩すアイテムはいくつかあるが, それらによる被害を帳消しにし, かつせり上がりにまで一気に到達できる. 上半分にあった他のアイテムミノも消えてしまうので, このアイテムを使う前に処理しておくこと. 実は第2~4位のアイテムは, 13キャラ中8キャラが使える.
さて, 全19種類のアイテムの中の頂点に輝いた, 栄えある第1位は・・・・・・・
「あいてフィールドのミノのあるばしょとないばしょをいれかえるよ」
おめでとうございます.そして死ね
解説 なんとも凶悪なアイテム. 自分の地形が一瞬にして. 尻つぼみでスカスカになってしまう.
対策としては, 短期戦に持ち込んでアイテムを引かせないこと(とはいえ相殺はないが), 常に地形を低く平らに保つこと, 2位や5位のような, 地形を半分消せるアイテムを使えるキャラを選ぶこと, なにより大事なことは, このアイテムを使える唯一のキャラクター, エリオルを自分で使うことである(基本的に同キャラは選べない).

まさに今廃墟と化そうとしている2Pさくらのフィールド.そしてこのエリオルの笑顔である
お気づきかもしれないが, PS, PS2のテトリスを通して, さくらテトリスだけが普通のテトリスモードがない. これは「1プラットフォーム1ソフト」という当時のライセンス方針に引っかかるため(らしいが, よくわからない).
というわけで短いストーリーモードと対戦モードしかないさくらテトリスですが, その分凝縮された面白さ, 熱く盛り上がる対戦, PSらしさ満開のまったく調節する気がないキャラ性能差, といった魅力たっぷりの一本です.
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Dタイプのあなたにおすすめ!
『マジカルテトリスチャレンジ featuring ミッキー』(カプコン)
テトリスがディズニーとコラボをして生まれた, しかしまったくゆるくないテトリス.
遊べるモードは, マジカルテトリスモードとアップダウンテトリスモードそれぞれについてストーリーとVSがあり, エンドレスモードには普通のテトリスとエンドレスマジカルテトリスがある.
ストーリーモードはストーリーに沿って出てくる相手を倒していくモードで, 選べるキャラはミッキー, ミニー, ドナルド, グーフィーの四人だが, キャラ性能はなくストーリーが少し変わるだけ. 各キャラについてマジカルテトリスモードとアップダウンテトリスモードではストーリーは同じ.
VSモードは二人で遊べるモードで, エンドレスマジカルテトリスはマジカルテトリスのストーリーモードからストーリーを取り除いたモード.
よって今回は両ストーリーモードとエンドレステトリスモードについて解説する.
この時点で既にややこしいが, ゲーム内容はこんなものでは済まないのが恐ろしい.
----マジカルテトリスモード----
レベルは3段階から選べる(それとは独立にゲームオプションに5段階のレベル設定もある).
ゲーム序盤は普通のテトリス. Nextは2つ見えるが, 2つ目のNextは共有されており, 先にミノを置いたほうがそれを自分の1個先のNextとして手に入れられる.
2ライン以上同時に消すと, 相手に「おじゃまピース」を送ることができる. おじゃまピースはI, T, U, W, Z, F(Jの一番平らな面の真ん中に1ミノ加わった形), Fの鏡像, の7種類のペントミノのうちのいずれかで, 多くのラインを同時に消すほど※1おじゃまピースがたくさん送られる. お察しの通り, Iペントミノで5ライン同時消し(ペントリス)を行うと, たくさんのおじゃまを送れる. おじゃまピースは自分のNext以降(Nextも合わせてストックエリアという)にストックされる.
おじゃまピースがストックされた状態で1ラインでも消すと, ライン数に応じて※1おじゃまピースを送り返すことができる. これをカウンターという. カウンターによって, 後ろの方にストックされているおじゃまピースをいくつか相手に送り返せるが, こうして返されたピースは「カウンターピース」となり, ストックエリアには「?」と表示される.
カウンターピースは最初は2×2のサイズだが, さらにこれをカウンターすると3×3になり, さらにカウンターし返すと4×4, 5×5にまで成長する. 5×5のカウンターピースは送り返せない.
※1 連続消し(1REN以降, 本作ではRENでなくHITやコンボという)でも, 少し火力が上乗せされる.
ストックエリアにあるピースが限界を超えて溜まると, ストックされたミノのうち後ろのほうから順に「!」と表示される. !のミノは送り返せない. 形は下画像の2Pのようなもの(全3種).

世紀末なピースが降り注ぐ2P. ストックエリアや共有されたネクネクについてもお分かりいただけるだろうか
まだ終わらない.
上画像中央上の赤い時計に表示されたLv. 4というのがマジカルレベルで, レベルが高いと火力が全体的に上がる(マージンのようなもの).
1Pの枠左にある, 高さ8のゲージがマジカルゲージで, 相手から火力を送られたり, 1ライン消しをするとここにマジカルエネルギーが溜まっていく(2Pのほうが見えやすいか). マジカルエネルギーが溜まりきると,
① 全ミノが下にカスケードされる.
② 最も低い縦列が消える.
③ マジカルゲージの高さより上にあるミノがすべて消される.
というように, すぐに火力を出せる態勢になる.
ゲージの初期の高さは選択したレベル(VSモードなら選択したハンデ)によって変わり, マジカルゲージが1回満タンになるごとに高さが1上がり, パーフェクトクリア(盤面のミノをすべて消す)をするとゲージが2下がる.
以上.
ディズニーとコラボしておきながら, ターゲット層に小さい子もディズニー通も全く眼中にない. マジレスすると, よくわからないまま遊んでもそこそこ楽しいとは思う
プレイした感想としては,
・床は蹴らないが壁蹴りはある. ぷよテトと違ってペントミノなどにもちゃんと壁蹴りがあって快適.
・ラインを消すと, 次のミノの落下開始までの時間が少し短くなり, 慣れが必要.
・ツモ補正が逆に働いている感じがする. 特に, IミノやSZミノは連続して出やすい印象.
・ミノの出現向きが独特. 一番尖ってる向きで出現する.
・中盤以降はどちらかにおじゃまがストックされていることが多いのでNextの奪い合いは本質ではなくなりがち.
といったところ.
戦略としては,
・1ライン分でもいいので常にカウンターのリソースを持つ, あるいはすぐにカウンターできる用意をしておく
・マジカルゲージは大いに越したことはなく, 雲行きが怪しくなる少し前にはマジカルゲージを溜め始める
・マジカルレベルが4になったら一気に畳みかけ, !ミノを送る.
とCPUにも勝ちやすいが, 上級者相手にどう立ち回ればよいかは(対人ではほとんどプレイしていないので)わからない. おそらくカウンターピースをいつ受けるかなど意識する必要がありそう.
----アップダウンテトリスモード----
よくある対戦テトリス. ツモとマジカルゲージの仕様はマジカルテトリスと同じ.
回転入れもTスピンもなく, 1, 2, 3, 4ライン同時消しで0, 1, 2, 4段の火力を送れる. RENがつくと+1段.
穴は都合がいいところに空くことが非常に多く, 例えば右端1列を空けておくと, その真下にせり上がりの直穴がくる.
というわけで, 「Iミノを引きIミノを引かせないゲーム」である.
----エンドレステトリスモード----
落下速度が速くなる中でスコアを競う形式だが, スコアは
基礎点(1ライン消しから順に100, 250, 750, 3000点)×2のn乗(nはREN数, 最初は0)
で計算されるので, 完全にRENゲーである.
というわけで計り知れないゲーム性を秘めたマジカルテトリス, 我こそはという方は是非究めてほしい. 究めてどうする
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Eタイプのあなたにオススメ!
『SuperLite 1500シリーズ ザ・テトリス』(BPS/サクセス)
モードは1Playerモードと2Playerモードの2つ.
----1Playerモード----
普通のテトリス. 10ライン消すごとにレベルが1上がり, 最大99レベル. レベルが上がるごとに落下速度が速くなるが, 5レベルごとに少し戻る. 50レベルで大きく戻る. スタートレベルは5レベル刻みで選べる.
ミノの出現向きはワールドルールと同じ. 壁蹴りがあり, 床も蹴ってくれるが, Iミノだけはあまり壁蹴りが強くない.
接地から硬直までの時間もさることながら, 出現から落下開始までの時間が, レベル99でもかなり長いのが特徴. リズムにのってミノを積むべし.
----2Playerモード----
普通の対戦テトリスだが, LEVEL(開始レベル), HEIGHT(開始ゴミブロックの高さ), RISING(せり上がり1列あたりに空いている穴の数)を設定できる.
しかし, HEIGHTがある程度以上高かったり, RISINGでEASY(穴1個, 位置は10段ごとに変わる)でなくNORMAL(穴4個, 位置はランダム)以上のものに設定すると, 掘ったら損な火力ゲーになってしまうので, 実質なにも設定することはない.
なおせり上がりは2, 3, 4ライン消しで1, 2, 4段.
といった感じで, 説明書が丁寧なこと(火力や得点がちゃんとまとめてある)以外特に優れた点はないといえる.
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Fタイプのあなたにオススメ!
『テトリスX』(BPS)
モードはCLASSIC(普通の)とBATTLEの2種類. 以上!
CLASSICは開始レベルを4段階で選べる. 最高のEXPERTにすると120レベル.
壁蹴りは一切ないが, 出現位置と出現する向き, 回転軸がワールドルールと同じなので思ったより積みやすい. 横移動も速くミノを端まで動かしやすいが, 横溜めの時間はそこまで短くはないので, 思っていた場所より少しずれることが多い. 「滑る」といった印象. 固定されたミノがすべてピンク色になるのは慣れれば気にならない.
NEXT表示は1つ. BATTLEは盤面が7×18であること以外変わったことはないが, 盤面が細く(おそらく)ツモ補正もないため, Iミノを待つのは難しい.
というわけであまりにも代わり映えがなくボリュームも少ないので, フローチャートでFタイプになった人にもそうでない人にもおすすめしない.
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いかがだったでしょうか.
E, Fタイプはなかったことにしようかとも思ったのですが, あまりにも不憫なので一応候補にあげました. できるだけ到達しにくいようにはしたのですが, それでもE, Fタイプになってしまった方は, これも運命だと思ってプレイしてあげてください. 決して悪いソフトではないのです. ただ, 下位互換なだけなのです.
他はかなり個性的なソフトがそろった感じです. かなり奥が深いものも多いので, 気になったものから順にプレイしていただければこちらとしても嬉しいです. ・・・・・・・・・・・・嬉しいのか?
1つだけ宣伝させてください.
僕も所属しているテトリス研究会の宣伝記事が明日のアドカレで投稿されます. オフラインでテトリスをしたいという, 大学生か大学生以外の皆様, 是非そちらの方も読んでみてください. そして是非一緒にテトリスしましょう!
それではまた.
「PSのテトリスに興味があるけど, どれをプレイすればいいのかわからない…」
皆さんはこんな悩み, かかえていませんか? かかえてますよね!
でも, もう大丈夫です! このYes/Noチャートをたどるだけで, あなたにピッタリのソフトが見つかります! それではご覧ください!

PSテトリスにはソフトは6本もありますが, 頑張って紹介していきたいと思います.
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Aタイプのあなたにオススメ!
『ザ ネクスト テトリス』(BPS)
ルールの数
・・・☆☆
ルールの独特さ
・・・☆☆☆☆☆
壁蹴り, 回転入れ
・・・☆☆☆
オススメ度
・・・☆☆☆
二人プレイ
・・・☆☆
なぜか3D表示のテトリミノが特徴?のテトリス. 他のテトリスとはかなり異なっているので, まずそこから解説する.
このテトリスではどのモードでも,
①1~2色に塗られたテトリミノが降ってくる.
②接地させると1列にそろったラインが消えたのち, 同じ色のミノ同士がくっつく.
③色ごとのかたまりそれぞれについて, 下に落ちられるだけ落ちる.
要はカスケード. 下のような場合, 接地後はまずTミノの紫のモノミノが落下し, 1ライン消えたのちに右端列が落下し, 9ライン同時消しとなる.

「落下中にはくっつかないミスタードリラー」と言った方が分かる人には分かりやすいかもしれない.
上の③のこと, あるいは②③の繰り返しによって次々にラインが消えることを, カスケードという.
モードは, ゴミブロック(ガーベージ)を制限時間内に掘りきるOne Player Game, ガーベージを速く消すMarathon, 得点(消した列数×カスケード数)を稼ぐScore Marathon, ガーベージを相手より早く消すTwo Player Gameの4種類.
諸々の感想としては,
・The Next感を「奥行き」で出したからか, テトリミノが3D表示なのはまあよしとして, Next表示もz軸方向なのはよくわからない.
・壁蹴りだけでなく床蹴り(こんな用語があるかは分からないが今後も使う)も充実していて, 思った通りにミノを動かせる印象.
・Two Player Gameでは, 多段消しやカスケードを行うと, 相手にフィールド回転などの攻撃を送れるが, 普通に消した方が速そうな気もする.
といった感じ. どのモードでもカスケードを意識する必要があり, 普通のテトリスとはかなり積み方が異なるので, テトリスをやりたい,という人にはあまりおすすめではないが, ゲームとしての出来は良いので興味があったらプレイしてみるといいと思う.
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Bタイプのあなたにオススメ!
『テトリスプラス』(ジャレコ)
ルールの数
・・・☆☆☆☆
ルールの独特さ
・・・☆☆☆☆
壁蹴り, 回転入れ
・・・☆
オススメ度
・・・☆☆☆☆
二人プレイ
・・・☆☆☆
これも一風変わったゲーム. どう変わっているかはパズルモード内で説明する.
遊べるモードはノーマルモードと, パズルモード, VSモード, エディットモードの4つ.
----ノーマルモード----
普通のテトリス. 時間経過やライン消しによってレベルメーターがあがり, 満タンになるごとにレベルが1上がる. 壁蹴りは一切ない. 横溜めまでの時間は長くないが, 横溜めが終わった状態でも横移動は遅く, 接地から固定までの時間も短いため, レベル20くらいから一瞬の迷いが命取りになる. とはいえツモ補正が強めだったりNextが3つ見えたりするのは良心的. ミノの回転軸, 出現位置はTGMと同じ. テトリスプラスのアーケードの稼働はTGMより早いので, こっちがオリジナルではある.
----パズルモード----
100面からなるステージをクリアしていくモード. 面ごとに異なる指定の位置にいる「教授」を1段目まで落とせばクリア. 教授は2×2のサイズで,
① テトリミノと重なっているときは上にのぼる.
② ①でないとき横に歩く.
③ ②で障害物にぶつかると反対向きに歩きだす. 逆に何もないところに達してもそのまま歩き, 躊躇なく下に落ちる.
というように動く. 教授が徐々に下がるつり天井に接触するとGame Overとなる. また, つり天井より上に置かれたミノはすべて消える.

84面. 1P側中央3, 4段目にいるのが教授. つり天井を目指して一目散にのぼる姿に, 迷いは見られない
最後のほうの面になるにつれ, ただ掘るだけでなく作者の意図したとおりにクリアする必要がある問題が多くなり, 特に面白い.
ノーマルモードとパズルモードは一人用であるが, 2PのStartボタンを押せば, 二人で独立にプレイすることもできる. アーケードの名残か.
----VSモード----
パズルモードとほぼ同じであり, 二人で同じ面をプレイしてより早くクリアしたほうが勝ちである. 2ライン以上同時消しで相手に火力を送れるが, 基本普通に掘ったほうがはやい.
----エディットモード----
自分でパズルモードの盤面を制作できる, マリオメーカーの先駆けともいえるモードだ. そんなことはない.ただネットを通して世界中の人に遊んでもらえるわけでもなく, 一人で制作して一人で遊ぶのも精神的に厳しいものがあるが, 誰かを呼んで遊んでもらってもそれはそれで,
「どうだった?」
「面白かったよ.」
「......」
「......」
となりがちなので注意.
以上でテトリスプラスのレビューを終わる. 操作感, ゲーム性は悪くはないので, Bタイプの人はプレイしてみてもいいと思う.
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Cタイプのあなたにおすすめ!
『テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート』(アリカ)
ルールの数
・・・☆☆☆
ルールの独特さ
・・・☆☆☆
壁蹴り, 回転入れ
・・・☆☆☆☆
オススメ度
・・・☆☆☆
二人プレイ
・・・☆☆☆☆
ご存じ大人気シリーズCCさくらとのコラボ作品. ストーリーについては置いておいて, ゲーム性についてのみ述べることにする.
モードはストーリーモードと対戦テトリスの2つ.
----ストーリーモード----
ステージごとに配置された「プラチナミノ」を消していくモードで, 全18ステージからなる. ステージごとに特殊なギミックもあって面白い.
回転法則はTGMと同じで, 壁蹴りもある程度あるほかワールドルールとは異なる特殊な回転入れもある. 上入力で一番下まで落下し, (このままだと固定に数フレームかかるので, )下入力すると固定される, という変わった操作を必要とするのも特徴的.
また, ソフトドロップがめちゃくちゃ速く, 下から3段以内で止めるのさえかなり至難の業.
ちなみに, ○□で左回転, △×で右回転となっており, 右側に右回転のボタンがほしい人は, △で右回転, □で左回転とすると快適.
----対戦モード----
火力を送り合い, 相手を窒息させたら勝ち. 2ライン以上同時消しで火力を送ることができ, 最後に消した空白部分と同じ形が, 同じ位置に上限反転された状態でせり上がる. つまり, 例えば, TミノをTの字の向きで消すと, 凸の字型にせり上がるので強い.
他に8回に一回, アイテムミノが降ってきて, これを消すとキャラクター(全13種類)とミノごとに異なるさまざまな効果を得られる.
突然ですが, ここであすなろの独断と偏見による環境トップアイテムランキングを発表します!
第5位 「じぶんのつんでいるミノを1ラインおきに、けしてくれるよ」(ゲーム内の説明そのまま)
解説 第2位の下位互換.
第4位 「あいてのつんだミノを、たていちれつだけ、けしちゃうよ」
解説 掘りにも攻撃にも万能なIミノを, すべてこいつの修復に回される.
第3位 「あいてフィールドのうえしたをひっくりかえすよ」
解説 相手のせり上がりが上にでてくるので一瞬火力は出るが, 下に大きな空洞ができてしまう. 相手がこのアイテムを使うキャラクターのときは, とにかく地形を平らに保つと吉.
第2位 「じぶんのつんでいるミノのうえはんぶんを けしちゃうよ」
解説 相手の上部の地形を崩すアイテムはいくつかあるが, それらによる被害を帳消しにし, かつせり上がりにまで一気に到達できる. 上半分にあった他のアイテムミノも消えてしまうので, このアイテムを使う前に処理しておくこと. 実は第2~4位のアイテムは, 13キャラ中8キャラが使える.
さて, 全19種類のアイテムの中の頂点に輝いた, 栄えある第1位は・・・・・・・
「あいてフィールドのミノのあるばしょとないばしょをいれかえるよ」
おめでとうございます.
解説 なんとも凶悪なアイテム. 自分の地形が一瞬にして. 尻つぼみでスカスカになってしまう.
対策としては, 短期戦に持ち込んでアイテムを引かせないこと(とはいえ相殺はないが), 常に地形を低く平らに保つこと, 2位や5位のような, 地形を半分消せるアイテムを使えるキャラを選ぶこと, なにより大事なことは, このアイテムを使える唯一のキャラクター, エリオルを自分で使うことである(基本的に同キャラは選べない).

まさに今廃墟と化そうとしている2Pさくらのフィールド.そしてこのエリオルの笑顔である
お気づきかもしれないが, PS, PS2のテトリスを通して, さくらテトリスだけが普通のテトリスモードがない. これは「1プラットフォーム1ソフト」という当時のライセンス方針に引っかかるため(らしいが, よくわからない).
というわけで短いストーリーモードと対戦モードしかないさくらテトリスですが, その分凝縮された面白さ, 熱く盛り上がる対戦, PSらしさ満開のまったく調節する気がないキャラ性能差, といった魅力たっぷりの一本です.
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Dタイプのあなたにおすすめ!
『マジカルテトリスチャレンジ featuring ミッキー』(カプコン)
ルールの数
・・・☆☆☆
ルールの独特さ
・・・☆☆☆☆
壁蹴り, 回転入れ
・・・☆☆☆
オススメ度
・・・☆☆☆☆
二人プレイ
・・・☆☆☆☆☆
テトリスがディズニーとコラボをして生まれた, しかしまったくゆるくないテトリス.
遊べるモードは, マジカルテトリスモードとアップダウンテトリスモードそれぞれについてストーリーとVSがあり, エンドレスモードには普通のテトリスとエンドレスマジカルテトリスがある.
ストーリーモードはストーリーに沿って出てくる相手を倒していくモードで, 選べるキャラはミッキー, ミニー, ドナルド, グーフィーの四人だが, キャラ性能はなくストーリーが少し変わるだけ. 各キャラについてマジカルテトリスモードとアップダウンテトリスモードではストーリーは同じ.
VSモードは二人で遊べるモードで, エンドレスマジカルテトリスはマジカルテトリスのストーリーモードからストーリーを取り除いたモード.
よって今回は両ストーリーモードとエンドレステトリスモードについて解説する.
この時点で既にややこしいが, ゲーム内容はこんなものでは済まないのが恐ろしい.
----マジカルテトリスモード----
レベルは3段階から選べる(それとは独立にゲームオプションに5段階のレベル設定もある).
ゲーム序盤は普通のテトリス. Nextは2つ見えるが, 2つ目のNextは共有されており, 先にミノを置いたほうがそれを自分の1個先のNextとして手に入れられる.
2ライン以上同時に消すと, 相手に「おじゃまピース」を送ることができる. おじゃまピースはI, T, U, W, Z, F(Jの一番平らな面の真ん中に1ミノ加わった形), Fの鏡像, の7種類のペントミノのうちのいずれかで, 多くのラインを同時に消すほど※1おじゃまピースがたくさん送られる. お察しの通り, Iペントミノで5ライン同時消し(ペントリス)を行うと, たくさんのおじゃまを送れる. おじゃまピースは自分のNext以降(Nextも合わせてストックエリアという)にストックされる.
おじゃまピースがストックされた状態で1ラインでも消すと, ライン数に応じて※1おじゃまピースを送り返すことができる. これをカウンターという. カウンターによって, 後ろの方にストックされているおじゃまピースをいくつか相手に送り返せるが, こうして返されたピースは「カウンターピース」となり, ストックエリアには「?」と表示される.
カウンターピースは最初は2×2のサイズだが, さらにこれをカウンターすると3×3になり, さらにカウンターし返すと4×4, 5×5にまで成長する. 5×5のカウンターピースは送り返せない.
※1 連続消し(1REN以降, 本作ではRENでなくHITやコンボという)でも, 少し火力が上乗せされる.
ストックエリアにあるピースが限界を超えて溜まると, ストックされたミノのうち後ろのほうから順に「!」と表示される. !のミノは送り返せない. 形は下画像の2Pのようなもの(全3種).

世紀末なピースが降り注ぐ2P. ストックエリアや共有されたネクネクについてもお分かりいただけるだろうか
まだ終わらない.
上画像中央上の赤い時計に表示されたLv. 4というのがマジカルレベルで, レベルが高いと火力が全体的に上がる(マージンのようなもの).
1Pの枠左にある, 高さ8のゲージがマジカルゲージで, 相手から火力を送られたり, 1ライン消しをするとここにマジカルエネルギーが溜まっていく(2Pのほうが見えやすいか). マジカルエネルギーが溜まりきると,
① 全ミノが下にカスケードされる.
② 最も低い縦列が消える.
③ マジカルゲージの高さより上にあるミノがすべて消される.
というように, すぐに火力を出せる態勢になる.
ゲージの初期の高さは選択したレベル(VSモードなら選択したハンデ)によって変わり, マジカルゲージが1回満タンになるごとに高さが1上がり, パーフェクトクリア(盤面のミノをすべて消す)をするとゲージが2下がる.
以上.
ディズニーとコラボしておきながら, ターゲット層に小さい子もディズニー通も全く眼中にない. マジレスすると, よくわからないまま遊んでもそこそこ楽しいとは思う
プレイした感想としては,
・床は蹴らないが壁蹴りはある. ぷよテトと違ってペントミノなどにもちゃんと壁蹴りがあって快適.
・ラインを消すと, 次のミノの落下開始までの時間が少し短くなり, 慣れが必要.
・ツモ補正が逆に働いている感じがする. 特に, IミノやSZミノは連続して出やすい印象.
・ミノの出現向きが独特. 一番尖ってる向きで出現する.
・中盤以降はどちらかにおじゃまがストックされていることが多いのでNextの奪い合いは本質ではなくなりがち.
といったところ.
戦略としては,
・1ライン分でもいいので常にカウンターのリソースを持つ, あるいはすぐにカウンターできる用意をしておく
・マジカルゲージは大いに越したことはなく, 雲行きが怪しくなる少し前にはマジカルゲージを溜め始める
・マジカルレベルが4になったら一気に畳みかけ, !ミノを送る.
とCPUにも勝ちやすいが, 上級者相手にどう立ち回ればよいかは(対人ではほとんどプレイしていないので)わからない. おそらくカウンターピースをいつ受けるかなど意識する必要がありそう.
----アップダウンテトリスモード----
よくある対戦テトリス. ツモとマジカルゲージの仕様はマジカルテトリスと同じ.
回転入れもTスピンもなく, 1, 2, 3, 4ライン同時消しで0, 1, 2, 4段の火力を送れる. RENがつくと+1段.
穴は都合がいいところに空くことが非常に多く, 例えば右端1列を空けておくと, その真下にせり上がりの直穴がくる.
というわけで, 「Iミノを引きIミノを引かせないゲーム」である.
----エンドレステトリスモード----
落下速度が速くなる中でスコアを競う形式だが, スコアは
基礎点(1ライン消しから順に100, 250, 750, 3000点)×2のn乗(nはREN数, 最初は0)
で計算されるので, 完全にRENゲーである.
というわけで計り知れないゲーム性を秘めたマジカルテトリス, 我こそはという方は是非究めてほしい. 究めてどうする
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Eタイプのあなたにオススメ!
『SuperLite 1500シリーズ ザ・テトリス』(BPS/サクセス)
ルールの数
・・・☆☆
ルールの独特さ
・・・☆
壁蹴り, 回転入れ
・・・☆☆☆
オススメ度
・・・☆☆
二人プレイ
・・・☆☆
モードは1Playerモードと2Playerモードの2つ.
----1Playerモード----
普通のテトリス. 10ライン消すごとにレベルが1上がり, 最大99レベル. レベルが上がるごとに落下速度が速くなるが, 5レベルごとに少し戻る. 50レベルで大きく戻る. スタートレベルは5レベル刻みで選べる.
ミノの出現向きはワールドルールと同じ. 壁蹴りがあり, 床も蹴ってくれるが, Iミノだけはあまり壁蹴りが強くない.
接地から硬直までの時間もさることながら, 出現から落下開始までの時間が, レベル99でもかなり長いのが特徴. リズムにのってミノを積むべし.
----2Playerモード----
普通の対戦テトリスだが, LEVEL(開始レベル), HEIGHT(開始ゴミブロックの高さ), RISING(せり上がり1列あたりに空いている穴の数)を設定できる.
しかし, HEIGHTがある程度以上高かったり, RISINGでEASY(穴1個, 位置は10段ごとに変わる)でなくNORMAL(穴4個, 位置はランダム)以上のものに設定すると, 掘ったら損な火力ゲーになってしまうので, 実質なにも設定することはない.
なおせり上がりは2, 3, 4ライン消しで1, 2, 4段.
といった感じで, 説明書が丁寧なこと(火力や得点がちゃんとまとめてある)以外特に優れた点はないといえる.
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Fタイプのあなたにオススメ!
『テトリスX』(BPS)
ルールの数
・・・☆
ルールの独特さ
・・・☆
壁蹴り, 回転入れ
・・・☆
オススメ度
・・・☆
二人プレイ
・・・☆
モードはCLASSIC(普通の)とBATTLEの2種類. 以上!
CLASSICは開始レベルを4段階で選べる. 最高のEXPERTにすると120レベル.
壁蹴りは一切ないが, 出現位置と出現する向き, 回転軸がワールドルールと同じなので思ったより積みやすい. 横移動も速くミノを端まで動かしやすいが, 横溜めの時間はそこまで短くはないので, 思っていた場所より少しずれることが多い. 「滑る」といった印象. 固定されたミノがすべてピンク色になるのは慣れれば気にならない.
NEXT表示は1つ. BATTLEは盤面が7×18であること以外変わったことはないが, 盤面が細く(おそらく)ツモ補正もないため, Iミノを待つのは難しい.
というわけであまりにも代わり映えがなくボリュームも少ないので, フローチャートでFタイプになった人にもそうでない人にもおすすめしない.
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いかがだったでしょうか.
E, Fタイプはなかったことにしようかとも思ったのですが, あまりにも不憫なので一応候補にあげました. できるだけ到達しにくいようにはしたのですが, それでもE, Fタイプになってしまった方は, これも運命だと思ってプレイしてあげてください. 決して悪いソフトではないのです. ただ, 下位互換なだけなのです.
他はかなり個性的なソフトがそろった感じです. かなり奥が深いものも多いので, 気になったものから順にプレイしていただければこちらとしても嬉しいです. ・・・・・・・・・・・・嬉しいのか?
1つだけ宣伝させてください.
僕も所属しているテトリス研究会の宣伝記事が明日のアドカレで投稿されます. オフラインでテトリスをしたいという, 大学生か大学生以外の皆様, 是非そちらの方も読んでみてください. そして是非一緒にテトリスしましょう!
それではまた.
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