キャリー・フィッシャー

女優のキャリー・フィッシャーさんは、『スター・ウォーズ エピソード8』の撮影終了後の2016年12月に心臓発作を起こし、帰らぬ人となりました。なので、2017年12月に公開予定の『スター・ウォーズ エピソード8』が遺作になるだろうと言われていたのですが、なんと最終章の『エピソード9』にも出演することが決まったそうです。えええ!?どういうことなの?

脚本家や作家としても活躍した女優キャリー・フィッシャーさんは、エピソード7となる『スター・ウォーズ フォースの覚醒』で約30年ぶりにレイア将軍役を務め、歳月を重ねた重厚な演技が話題となりました。

続くエピソード8『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の撮影は亡くなる前に完了していたため、これについては問題がないものの、「エピソード9でのレイアの扱いがどうなるか?」が大問題に。

なぜなら、エピソード9ではレイア将軍が非常に重要な役どころになることが事前に報じられていたからで、キャリー・フィッシャー抜きでの最終作に関して様々な憶測を生むことになったのです。

例えば、2016年に公開されたスピンオフ作品『ローグ・ワン』では、CGによって昔のレイア姫を再現していたため、ファンの間で「同様の手法で登場させるのではないか?」との噂が巻き起こりました。

しかし、ルーカス・フィルムはこれをきっぱりと否定。技術的な問題なのか、それとも倫理的な問題なのかは分かりませんが、「CGのキャリーが登場することはあり得ない」と公言したのです。

では、エピソード9にレイアは出て来ないのか?ストーリーを変更するのか?この疑問に切り込んだのが、キャリー・フィッシャーの弟のトッド・フィッシャーでした。トッドさんはスタジオ側に「どうやって彼女を出演させないようにするつもりですか?」とたずねたそうです。

すると「レイアの出番はカットしません。当初の予定通り、出演していただきます」との返答が!そこでトッドさんは、「キャリー・フィッシャーの最近の映像に関する使用許可をスタジオ側に与えた」とのこと。

”最近の映像”とは、おそらくエピソード7と8で撮影されたアウトテイクのことでしょう。最近のハリウッド映画では、一つのシーンを複数(5〜6台)のカメラで撮影し、その中から必要なフィルムだけを選んで繋いでいるため、「本編で使用されなかった映像」が結構あるのです。

なので、それらの映像を上手く使えば、キャリー・フィッシャーを登場させることが可能だろう…ということなんですけど、練り上げたストーリーに既存の映像を組み合わせ、しかも自然に見えるように再構成する苦労が加わったわけですから、容易なことではありません。

しかしトッドさんは、「彼女は何よりもシリーズの大きな部分を占めていますし、その存在はよりパワフルなものになったと思います。オビ=ワンがライトセーバーで斬られてからよりパワフルな存在になったように。それと同じことがキャリーにも起きているのだと感じます。伝説は受け継がれていくべきだと思います」とコメント。

またトッドさんは、レイアをどのような形でエピソード9に登場させるのかについては、スタジオに干渉するつもりは一切なく、「フィルムメイカーたちはきっと素晴らしい仕事をしてくれるでしょう」と全幅の信頼を寄せていることも明かしました。

エピソード9の撮影は7月よりロンドンで始まり、2019年の全米公開を予定しています。果たしてレイアはどのような活躍を見せるのか?そしてスター・ウォーズはどのような結末を迎えるのか?期待して待ちたいと思います(^_^)