来年の4月に続編が公開される『パシフィック・リム』シリーズですが、今後、ゴジラやキングコングなどの巨大怪獣とクロスオーバーするかもしれない…そんな噂が流れているそうです。えええ〜?「パシリムの巨大ロボとゴジラが激突!」みたいな映像が観られるの!?
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昨日『キング・コング』(76年)のエントリーをアップしたら、あまりにも文字数が多過ぎて書き込みエラーが出てしまい、後半が物凄く読みにくくなってしまった。自分で読んでてもイヤになるほど読みにくいので、潔く2部に分ける事に決定。多少は読み易くなったと思います。
さて、本作を語る上で避けて通れないのが、プロデューサーの存在だ。おそらく、日本で監督以上に注目された最初のプロデューサー、それがディノ・デ・ラウレンティスであろう。なんせ監督のジョン・ギラーミンよりも、ラウレンティスの名で宣伝されたほどなのだから、影響力の凄さが伺える。『戦争と平和』や『天地創造』など超大作を乱発した挙句に、5000万ドル(120億円)を投じて『砂の惑星』(84年)を製作したものの、見事にコケまくって会社を倒産させるなど、武勇伝には事欠かない。
そんな名物プロデューサー・ラウレンティスは、12歳の自分の娘がオリジナル版のポスターを見てコング映画を観たがったため、リメイク版の製作を決定したらしい。とんだ親バカぶりである。しかし、ラウレンティス映画の面白さは、この無節操で大雑把でいい加減なところにあるのだ。『キング・コング』における数々のハッタリ描写などは、まさに“ラウレンティスならでは”と言えるだろう。
■ストーリー『石油会社ペトロックスの重役ウィルソンは、南太平洋上に未知の海底油田を求めて謎の孤島に上陸する。しかし、そこに油田は見つからず、代わりに原住民が“コング”と呼ぶ巨大なゴリラを発見した。動物学者のプレスコット(ジェフ・ブリッジス)の懸念をよそに、ウィルソンはコングをニューヨークに持ち帰り、盛大なショーを開く。しかし、コングは檻を破壊し、ニューヨークの街に飛び出してしまった!』
さて、ピーター・ジャクソンのおかげでオリジナル版の『キング・コング』も再評価されつつある昨今、忘却の彼方に忘れ去られているかわいそうな映画を取り上げてみたい。それがジョン・ギラーミン版の『キング・コング』(76年)だ。もちろん、この映画の評判が著しく低いという事は知っているし、オリジナル版のファンから「あれはキング・コングじゃない!」と不評を買っている事も承知している。しかし、僕はこの映画が醸し出す“インチキ臭さ”が大好きなのだ(笑)。
まず、パッケージのイラストからいきなりインチキ臭い。今は無き世界貿易センタービルの屋上で仁王立ちになったコングが、片手に美女を持ち、もう片方の手でジェット戦闘機を握り潰しているという、実にワイルドでかっこいいイラストである。だが、こんなシーンは1ミリたりとも本編には出てこない。ラストでコングを攻撃するのは、ジェット機ではなくヘリコプターだし、しかも良く見るとコングはツインタワーの両方に足を掛けて立っているではないか。いくらなんでもデカ過ぎるだろ!?この、「ウソ・大げさ・紛らわしい」と三拍子揃ったJAROもビックリのハッタリマインドが、もはや「素晴らしい!」としか言いようがありません(笑)。宣伝用のイラストからしてこんな有様だから、内容はもっとハッタリ全開で、しかもストーリーが全然違うという恐ろしい有様となっている。
■ストーリー『1933年ニューヨーク。野心家の映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)は、かつてない冒険映画を撮り、映画界をあっと言わせたいという野望を持っていた。ある日、「映画の撮影がある」と言って、脚本家のジャック(エイドリアン・ブロディ)と美しい新人女優アン(ナオミ・ワッツ)を誘い、撮影クルーとともに航海に乗り出す。そして船が到着したのは、幻の孤島:スカル・アイランドだった。樹木がうっそうと生い茂る密林で、主人公たちは島に生息するとてつもない生き物たちを目撃する!『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が描き出す、空前絶後のアドベンチャー超大作!』
連日、雑用に忙殺されている私ですが、ようやくわずかばかりの時間が取れたので、久しぶりに映画館へ行ってきましたよ。なんと今年初の劇場鑑賞です、トホホ。
というワケで本作は、ピーター・激ヤセ・ジャクソン監督が「子供の頃に観て以来の大ファン」だと公言して憚らない『キング・コング』を、念願叶って自らの手でリメイクしたVFX超大作である。さすが「ずっと撮りたかった映画だ」と言うだけあって、力の入れ方がハンパではない。フルCGで作られたコングのリアルな描写やアクションシーンは、我が目を疑うほどのド迫力!特に、巨大恐竜と繰り広げる“怪獣プロレス”の凄まじさたるや、あまりにもスゴ過ぎて思わず笑ってしまうほどだ(全力疾走するブロントサウルスの群れが、次々と将棋倒しになるシーンなんてサイコー!)。
また、1933年のニューヨークを忠実に再現したビジュアルも実に素晴らしい。当時の資料をかき集め、9万棟以上のビルをCGで作り出し、車や衣装や小道具なども全て30年代の本物を用意。挙句の果てには、広大な土地に「ニューヨークの大通りのオープンセット」まで作ってしまうというこだわりようで、開いた口が塞がらない。掛かった費用はなんと『タイタニック』を抜いて、史上最高の3億ドル!まさに、「思い入れの成せるワザ」と言えるだろう。
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