2008年04月20日
大いなる陰謀
原題 LIONS FOR LAMBS
上映時間 92分
製作年度 2007年 製作国 アメリカ
初公開年月 2008/04/18
監督 ロバート・レッドフォード
脚本 マシュー・マイケル・カーナハン 音楽 マーク・アイシャム
出演 ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ
マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク、アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・バーグ
上映時間 92分
製作年度 2007年 製作国 アメリカ
初公開年月 2008/04/18
監督 ロバート・レッドフォード
脚本 マシュー・マイケル・カーナハン 音楽 マーク・アイシャム
出演 ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ
マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク、アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・バーグ
ロバート・レッドフォードが7年振りにメガホンをとり、レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズとオールスターキャストが勢ぞろいし、アメリカの対テロ政策の裏を描く感動的な群像ドラマ。政治家とジャーナリストの間で繰り広げられるサスペンスフルな展開に、戦場でのドラマ、大学教授と無気力な生徒のやりとりが複雑に絡み合う。戦争や生死の意味という根源的な問題への、レッドフォードのアプローチに注目したい。
未来の大統領とも目される上院議員のアーヴィング(トム・クルーズ)は、テレビジャーナリストのロス(メリル・ストリープ)に最新の戦略についての情報をリークする。そのころ、大学教授マレー(ロバート・レッドフォード)の教え子(デレク・ルーク、マイケル・ペーニャ)は、兵士としてアフガニスタンの雪山でその戦略のひとつに携わっていた。
【耕作のコメント】
キャストの豪華さに誘われて観に行くと、その地味さにガッカリする方がいるかも(笑)
てな、作品かな。
明らかに今年の大統領選挙にあわせて製作された作品だからだ。
監督の「ロバート・レッドフォード」はリベラルな映画作家として、すでにハリウッドでは認知されている。
その彼らしいプロパガンダ作品。
その辺を理解して鑑賞しないと、ただの小難しい、字幕だけが膨大な作品としてしか映らないかも知れないな。
将来の大統領になる野望を抱く「トム・クルーズ」演じる共和党のアーヴィング上院議員は、旧知のジャーナリスト「メリル・ストリープ」演じるジャニーンを呼び、彼女を利用して世論の支持を得ようと画策する。
同じ頃、「ロバート・レッドフォード」演じる大学教授マレーは、最近授業に出ない優等生と面談していた。
そんな中、マレー教授のかつての教え子達が対テロ戦争に命をかける事を選択し、戦地のアフガンへと赴くのだった。
てな感じで、三箇所の物語が巧妙に絡み合いながら展開して行く作品。
まず、娯楽性よりも政治色の強い作品だと理解した方が良い。
特に「メリル・ストリープ」が保守派の代議士に論破されるシーンは、9.11以降の揺れ動いた国民達の感情と姿を端的に描いていると思う。
このシーンは彼女の卓越した演技力も伴って、とても印象深い。
そして、「責任」とは何なのか?
さらに「覚悟の重さ」をしつこいくらい説いてくる。
これはアーリントン墓地でのジャニーンの表情に集約される。
尻切れトンボのようなラストだが、これは監督の観客への問い掛けであるのは間違いないと思う。
ただ、これはあくまでもアメリカ国民への問い掛けであり、日本人の私達にはピンと来ないかも知れないな。
おいらみたい?にアメリカの動静に興味を持っている方向けと言う事か(笑)
そういう意味でおいらは、この作品を興味深く観る事が出来た。
派手な見せ場がなくとも、字幕いっぱいの登場人物同士の論戦は見応えがあったし。
アメリカ人が今何を考えているのか。
果たして何処へ行こうとしているのか。
今のアメリカの混沌が良く伝わってきたと思う。
それもやっぱり、このキャストだから出来た事なのか、と感じる。
てか、「ロバート・レッドフォード」と「メリル・ストリープ」以上に、「トム・クルーズ」の演技が上手く感じたのは意外(爆)
良くも悪くも「ロバート・レッドフォード」の考えが色濃く反映された作品ですね。
演出も妙に皮肉に満ちたものばかりだし(笑)
あっ、(精神的)引き篭もりのトッドを演じた「アンドリュー・ガーフィールド」が妙に印象に残りましたね。
結論。
万人向けの作品ではありません(笑)
惜しむらくは、「ロバート・レッドフォード」と「トム・クルーズ」の直接の演技合戦が観たかったかも。
二人とも忙しいからなのかな。
それと邦題はちょっとニュアンスが違う気がする。
しかし、本当にアメリカは何処へ行くのでしょうか?
オフィシャルサイトはこちらから→http://movies.foxjapan.com/ooinaru/
【耕作のコメント】
キャストの豪華さに誘われて観に行くと、その地味さにガッカリする方がいるかも(笑)
てな、作品かな。
明らかに今年の大統領選挙にあわせて製作された作品だからだ。
監督の「ロバート・レッドフォード」はリベラルな映画作家として、すでにハリウッドでは認知されている。
その彼らしいプロパガンダ作品。
その辺を理解して鑑賞しないと、ただの小難しい、字幕だけが膨大な作品としてしか映らないかも知れないな。
将来の大統領になる野望を抱く「トム・クルーズ」演じる共和党のアーヴィング上院議員は、旧知のジャーナリスト「メリル・ストリープ」演じるジャニーンを呼び、彼女を利用して世論の支持を得ようと画策する。
同じ頃、「ロバート・レッドフォード」演じる大学教授マレーは、最近授業に出ない優等生と面談していた。
そんな中、マレー教授のかつての教え子達が対テロ戦争に命をかける事を選択し、戦地のアフガンへと赴くのだった。
てな感じで、三箇所の物語が巧妙に絡み合いながら展開して行く作品。
まず、娯楽性よりも政治色の強い作品だと理解した方が良い。
特に「メリル・ストリープ」が保守派の代議士に論破されるシーンは、9.11以降の揺れ動いた国民達の感情と姿を端的に描いていると思う。
このシーンは彼女の卓越した演技力も伴って、とても印象深い。
そして、「責任」とは何なのか?
さらに「覚悟の重さ」をしつこいくらい説いてくる。
これはアーリントン墓地でのジャニーンの表情に集約される。
尻切れトンボのようなラストだが、これは監督の観客への問い掛けであるのは間違いないと思う。
ただ、これはあくまでもアメリカ国民への問い掛けであり、日本人の私達にはピンと来ないかも知れないな。
おいらみたい?にアメリカの動静に興味を持っている方向けと言う事か(笑)
そういう意味でおいらは、この作品を興味深く観る事が出来た。
派手な見せ場がなくとも、字幕いっぱいの登場人物同士の論戦は見応えがあったし。
アメリカ人が今何を考えているのか。
果たして何処へ行こうとしているのか。
今のアメリカの混沌が良く伝わってきたと思う。
それもやっぱり、このキャストだから出来た事なのか、と感じる。
てか、「ロバート・レッドフォード」と「メリル・ストリープ」以上に、「トム・クルーズ」の演技が上手く感じたのは意外(爆)
良くも悪くも「ロバート・レッドフォード」の考えが色濃く反映された作品ですね。
演出も妙に皮肉に満ちたものばかりだし(笑)
あっ、(精神的)引き篭もりのトッドを演じた「アンドリュー・ガーフィールド」が妙に印象に残りましたね。
結論。
万人向けの作品ではありません(笑)
惜しむらくは、「ロバート・レッドフォード」と「トム・クルーズ」の直接の演技合戦が観たかったかも。
二人とも忙しいからなのかな。
それと邦題はちょっとニュアンスが違う気がする。
しかし、本当にアメリカは何処へ行くのでしょうか?
オフィシャルサイトはこちらから→http://movies.foxjapan.com/ooinaru/
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21. mini review 08332「大いなる陰謀」★★★★★★★★☆☆ [ サーカスな日々 ] 2008年11月07日 03:01
ロバート・レッドフォードが7年振りにメガホンをとり、レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズとオールスターキャストが勢ぞろいし、アメリカの対テロ政策の裏を描く感動的な群像ドラマ。政治家とジャーナリストの間で繰り広げられるサスペンスフルな展開に、戦...
20. 大いなる陰謀 [ M's daily life ] 2008年06月04日 22:08
「大いなる陰謀」
原題 : Lions for Lambs (2007年 米 92分)
監督 : ロバート・レッドフォード
出演 : トム・クルーズ、メリ??.
19. 『大いなる陰謀』 @日劇 [ 映画な日々。読書な日々。 ] 2008年05月17日 20:35
ベテラン・ジャーナリスト、ジャニーン・ロスは、未来の大統領候補と目されるジャスパー・アーヴィング上院議員の独占インタビューに赴き、対テロ戦争の新作戦について知らされる。同じ時刻、カリフォルニア大学の歴史学教授マレーは、優秀であるのに勉学に身が入らない学生
18. 大いなる陰謀 観てきました [ よしなしごと ] 2008年05月07日 10:23
ゴールデンウィーク後半。と言っても前半なんて休日が1日あるだけの普通の日でしたけれど。皆さんはいかがお過ごしですか?私はとりあえず映画です。と言うわけで大いなる陰謀です。
17. 【2008-100】大いなる陰謀(LIONS FOR LAMBS) [ ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! ] 2008年04月30日 22:40
人気ブログランキングの順位は?
陰謀をたくらむ1人の政治家
立ち上がる2人の青年
彼らの代償はあまりにも大きかった
人は何のために戦うのか
人は何のために死ぬのか
16. 大いなる陰謀 2008-21 [ 観たよ〜ん〜 ] 2008年04月30日 05:48
「大いなる陰謀」を観てきました〜♪
大統領を目指す野心家の上院議員アーヴィング(トム・クルーズ)の事務所に、ジャーナリストのジャニーン・ロス(メリル・ストリープ)が訪れる。アーヴィングは、ジャニーンにアフガニスタンで展開される、新しい軍事作戦の内容を話...
15. 真・映画日記(2)『大いなる陰謀』 [ ] 2008年04月29日 05:59
JUGEMテーマ:映画
(1から)
午後6時過ぎに外出し、池袋へ。
池袋「サンシャインシネマ」の『大いなる陰謀』8時45分の回。
2日目なのにガラガラ。
20人もいたかどうか。
やはり『フィクサー』と同様に「男の映画」は動員が厳しい。
「男の映画」と言っても...
14. 大いなる陰謀 を観ました。 [ My Favorite Things ] 2008年04月26日 10:13
久しぶりの原題VS邦題対決かな?
13. 大いなる陰謀 [ 映画鑑賞★日記・・・ ] 2008年04月23日 22:50
【LIONS FOR LAMBS】2008/04/18公開(04/08鑑賞)製作国:アメリカ監督:ロバート・レッドフォード出演:ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ、マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク、アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・バーグ正義感は....
12. 『大いなる陰謀』 [ 京の昼寝〜♪ ] 2008年04月23日 17:32
□作品オフィシャルサイト 「大いなる陰謀」□監督 ロバート・レッドフォード□脚本 マシュー・マイケル・カーナハン □キャスト ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ、マイケル・ぺーニャ、アンドリュー・ガーフィールド、デレク・ルーク&nbs...
11. 【大いなる陰謀】 [ 日々のつぶやき ] 2008年04月23日 14:20
監督:ロバート・レッドフォード
出演:トム・クルーズ、メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード、マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク
「対テロ戦争で、新たな作戦が実行された。
自分の野望のため作戦を掲げ行使した議員のアーヴィングは懇意にしてい...
10. 真・映画日記(2)『大いなる陰謀』 [ ] 2008年04月22日 18:05
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午後6時過ぎに外出し、池袋へ。
池袋「サンシャインシネマ」の『大いなる陰謀』8時45分の回。
2日目なのにガラガラ。
20人もいたかどうか。
やはり『フィクサー』と同様に「男の映画」は動員が厳しい。
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9. 大いなる陰謀 [ アートの片隅で ] 2008年04月21日 19:08
「大いなる陰謀」を観て来ました。
今回は久々に試写会では、ありません。(特別鑑賞券が当たったからなんだけどね)
この映画は一般試写会が無かったので、特別鑑賞券に応募したら当たったのです♪♪
公開初日土曜日の新宿歌舞伎町の映画館でしたが、お客の入りは2割くら...
8. 映画「大いなる陰謀」(2007年、米) [ 富久亭日乗 ] 2008年04月21日 07:02
★★★☆☆ Robert Redford 監督、主演の社会派ドラマ。 原題は「Lions for Lambs 」。 カルフォルニア大教授Stephen Malley (Robert Redford)の 優秀な学生2人は、Malleyの反対を押し切って、 志願して軍隊に入る。 2人は、アフガニスタンでテロ組織を壊滅...
7. 劇場鑑賞「大いなる陰謀」 [ 日々“是”精進! ] 2008年04月21日 06:12
「大いなる陰謀」を鑑賞してきましたロバート・レッドフォード監督が、トム・クルーズ、メリル・ストリープという2大スターを迎えた社会派ドラマ。政治、マスメディア、軍隊、教育とことなる視点から、アメリカが掲げる”対テロ戦争”の実態と、米国の構造的な問題点を浮...
6. ★「大いなる陰謀」 [ ひらりん的映画ブログ ] 2008年04月21日 03:46
今週の週末のナイトショウ鑑賞は・・・
6000マイル貯めて一ヶ月無料パスのゲットを狙ってるTOHOシネマズで本作を「ウォッチンぐぅぅぅぅーーーー」。
5. 大いなる陰謀/Lions for Lambs [ 我想一個人映画美的女人blog ] 2008年04月20日 21:42
トムちんが、「イエスか、ノーか{/eq_1/}」と迫るシーンが予告篇で一番印象的。
『モンタナの風に抱かれて』(←つまらなかった)以来約7年振りとなる
ロバート・レッドフォード監督作品。
アフガニスタンにおけるアメリカの対テロ戦争の裏側を描くといった社会派映画で...
4. 大いなる陰謀 [ 利用価値のない日々の雑学 ] 2008年04月20日 21:25
とにかくメッセージの多い作品だった。その場の台詞やカット毎には良く理解でき、受け止められたのだが、実際作品を観終わった段階で、ではトータル的に何が残っているかというと、鑑賞中に受けたメッセージを集約されたものが何一つ自分の中に残らなかったという珍しい...
3. 大いなる陰謀 [ ★YUKAの気ままな有閑日記★ ] 2008年04月20日 13:02
豪華キャストだけど・・・どうかなぁ〜【story】未来の大統領とも目される上院議員のアーヴィング(トム・クルーズ)は、テレビジャーナリストのロス(メリル・ストリープ)に最新の戦略についての情報をリークする。そのころ、大学教授マレー(ロバート・レッドフォード)の...
2. アメリカの現実?『大いなる陰謀』 [ 水曜日のシネマ日記 ] 2008年04月20日 09:27
対テロ戦争を巡る物語です。
1. 大いなる陰謀 [ eclipse的な独り言 ] 2008年04月20日 07:01
これは言いたいことが絞りきれていない映画です。構成が難しかったです。(4月18
この記事へのコメント
1. Posted by 由香 2008年04月20日 13:29
こんにちは!
『アメリカ国民への問い掛け』
耕作さんもそうお感じになりましたか〜私もです。
それから、内容はとても興味深かったのですが、とにかく会話の中にこめられたメッセージ性が強過ぎて・・・ちょっと疲れちゃったかもです。
トムは良かったですね〜
凄く政治家がハマっていました♪
『アメリカ国民への問い掛け』
耕作さんもそうお感じになりましたか〜私もです。
それから、内容はとても興味深かったのですが、とにかく会話の中にこめられたメッセージ性が強過ぎて・・・ちょっと疲れちゃったかもです。
トムは良かったですね〜
凄く政治家がハマっていました♪
2. Posted by 耕作 2008年04月21日 19:41
◆由香さん
>トムは良かったですね〜
いやぁ、想像以上に頑張っていましたね(笑)
ちょっと、見直しました♪
映画としては、ちょっと微妙だったかもしれないですね。
屁理屈好きのおいらとしてはハマりましたけど(笑)
>トムは良かったですね〜
いやぁ、想像以上に頑張っていましたね(笑)
ちょっと、見直しました♪
映画としては、ちょっと微妙だったかもしれないですね。
屁理屈好きのおいらとしてはハマりましたけど(笑)
3. Posted by M 2008年06月04日 22:15
こんばんは。ご無沙汰しております。
私もこの映画決して嫌いなタイプではありませんでしたが、万人受けは無理ですね。
メリルが素晴らしいのは言うまでもないですが、トム・クルーズが良かったという方も多いですねー。 こういう役、とってもはまり役だと思います。
アンドリュー・ガーフィールドの起用も良かったと思います。イギリスの舞台で活躍している役者さんとは思いませんでしたが・・・。
私もこの映画決して嫌いなタイプではありませんでしたが、万人受けは無理ですね。
メリルが素晴らしいのは言うまでもないですが、トム・クルーズが良かったという方も多いですねー。 こういう役、とってもはまり役だと思います。
アンドリュー・ガーフィールドの起用も良かったと思います。イギリスの舞台で活躍している役者さんとは思いませんでしたが・・・。
4. Posted by 耕作 2008年06月05日 20:33
◆Mさん
いえいえ。
こちらも覗かせてもらっているだけですから♪
「トム・クルーズ」は意外でしたね、ある意味(笑)
あんなに表情があるとは。
「アンドリュー・ガーフィールド」は要注目ですね?
いえいえ。
こちらも覗かせてもらっているだけですから♪
「トム・クルーズ」は意外でしたね、ある意味(笑)
あんなに表情があるとは。
「アンドリュー・ガーフィールド」は要注目ですね?