2008年04月22日
フィクサー
原題 MICHAEL CLAYTON
上映時間 120分
製作年度 2007年 製作国 アメリカ
初公開年月 2008/04/12
監督 トニー・ギルロイ
製作 シドニー・ポラック、スティーヴン・ソダーバーグ、ジョージ・クルーニー
脚本 トニー・ギルロイ 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントン
シドニー・ポラック、マイケル・オキーフ、オースティン・ウィリアムズ、メリット・ウェヴァー
上映時間 120分
製作年度 2007年 製作国 アメリカ
初公開年月 2008/04/12
監督 トニー・ギルロイ
製作 シドニー・ポラック、スティーヴン・ソダーバーグ、ジョージ・クルーニー
脚本 トニー・ギルロイ 音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントン
シドニー・ポラック、マイケル・オキーフ、オースティン・ウィリアムズ、メリット・ウェヴァー
弁護士事務所に所属し、裏で暗躍するもみ消し屋“フィクサー”の苦悩と焦燥を描きながら、ある大企業の集団訴訟をめぐる陰謀劇に迫る社会派サスペンス。主人公の“フィクサー”こと、マイケル・クレイトンを演じるのはジョージ・クルーニー。『ボーン・アイデンティティー』の脚本家トニー・ギルロイが初監督に挑む。各映画賞を席巻しているクルーニーをはじめ、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントンら、キャストの熱演が見どころ。
大手法律事務所のフィクサーとして活躍するマイケル(ジョージ・クルーニー)。在職15年にして共同経営者への昇進もない彼が焦りと不安を感じる中、大企業の集団訴訟にかかわっていた同僚の弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)が精神に異常をきたす事態が発生。マイケルはその後始末をするため、アーサーの下へ向かう。
【耕作のコメント】
オーシャンズ・シリーズの仲良しコンビ、「スティーヴン・ソダーバーグ」と「ジョージ・クルーニー」に加えて、「シドニー・ポラック」が参加している作品という事でけっこう期待していた作品。
う〜ん、これ。
宣伝の仕方を間違ったと思うけど。
>【フィクサー】……弁護士事務所に所属する“もみ消しのプロ”。
>男は、完璧に罪を消せるはずだった……。
こんなコピーだと、娯楽性に溢れた、サスペンス性の強い作品だと思っちゃうよね。
実際には、地味な社会派ドラマ。
娯楽性は皆無に近い。
原題「MICHAEL CLAYTON(主人公の名前)」通り、彼の行動を地味に追ったもの。
宣伝に誘われて来た方は戸惑うかも知れませんね。
個人的には割りと好みの路線なんですが。
完成度に関してはそんなに高くない、という印象。
時間軸を工夫した演出やキャストの演技はとても良かったのですが。
如何せん、キャラの掘り下げ方や物語の背景の描き方が不親切。
主人公を演じた「ジョージ・クルーニー」。
今までとは一味違った演技でとても印象に残りました。
かつてはギャンブルに身をやつし、今は老後の心配だけをしている。
そんな小市民さが良く出ていた。
その辺の演出は細かくて秀逸でしょう。
いわゆる「フィクサー」としての活躍がないのは、作品の性質上「止むを得ない」とは思うのですが…。
しかし、彼のキャラを描く為にファミリーが登場します。が、これが分り辛いと思うし、何気に絡み方が警官の弟を除いて薄い。
息子とのエピソードもありましたが、別れたらしい妻の方の描き方が薄いので、これも主人公にどう影響しているのか分り辛い。
極めつけは「馬」のシーン。
これは本当に意味不明。
てか、唐突すぎる。
ひょっとしたら、関連しているシーンを見逃したのか?と、思うほど。
悪役?のカレンを演じた「ティルダ・スウィントン」。
オスカーの助演女優賞を受賞した彼女。
トイレでの演技とクライマックスの演技は秀逸。
観る価値があります。
が、個人的には彼女のキャラが一番ぶれていたような気がします。
はたして、彼女のようなエリート、キャリアが、あのような短絡的な行動に出るものなのか?
自分が大切なのか、会社が大切なのか、その辺も分り辛い。
観客には分らない「彼女の背景」があったとしか考えられません。
てか、会社の「危機感」が伝わってこなかったのも痛いかも。
主人公の盟友アーサーを演じた「トム・ウィルキンソン」。
個人的には、この方にオスカーをあげたい(笑)
いやぁ、上手いです、この方。
ただ、この方もキャラの描き方が浅い。
この方も何でそんな行動に出たのかが分り辛い。
正義感からなのか、同情からなのか、はたまた…。
この方の家族の描写が欲しかった。
あれ?いなかった?
ともかく、この方の行動が理解できなかったのは確か。
いや本当に、役者陣のレベルは高かったと思う。
淡々とした全体的な流れも好み。
実は120分もそんなに長く感じなかったし。
でも、物語には納得できなかったですね。
登場人物の行動に説得性が薄いのは、個人的にはちょっときついです。
ラストも「ざまーみろ!」と言った展開ですが、イマイチ納得は出来なかった。
単なる意趣返しだったのか、それとも敵討ちのつもりだったのか、それとも…。
う〜ん。
そんな感じの微妙な作品でした(笑)
オフィシャルサイトはこちらから→http://www.fixer-movie.com/
【耕作のコメント】
オーシャンズ・シリーズの仲良しコンビ、「スティーヴン・ソダーバーグ」と「ジョージ・クルーニー」に加えて、「シドニー・ポラック」が参加している作品という事でけっこう期待していた作品。
う〜ん、これ。
宣伝の仕方を間違ったと思うけど。
>【フィクサー】……弁護士事務所に所属する“もみ消しのプロ”。
>男は、完璧に罪を消せるはずだった……。
こんなコピーだと、娯楽性に溢れた、サスペンス性の強い作品だと思っちゃうよね。
実際には、地味な社会派ドラマ。
娯楽性は皆無に近い。
原題「MICHAEL CLAYTON(主人公の名前)」通り、彼の行動を地味に追ったもの。
宣伝に誘われて来た方は戸惑うかも知れませんね。
個人的には割りと好みの路線なんですが。
完成度に関してはそんなに高くない、という印象。
時間軸を工夫した演出やキャストの演技はとても良かったのですが。
如何せん、キャラの掘り下げ方や物語の背景の描き方が不親切。
主人公を演じた「ジョージ・クルーニー」。
今までとは一味違った演技でとても印象に残りました。
かつてはギャンブルに身をやつし、今は老後の心配だけをしている。
そんな小市民さが良く出ていた。
その辺の演出は細かくて秀逸でしょう。
いわゆる「フィクサー」としての活躍がないのは、作品の性質上「止むを得ない」とは思うのですが…。
しかし、彼のキャラを描く為にファミリーが登場します。が、これが分り辛いと思うし、何気に絡み方が警官の弟を除いて薄い。
息子とのエピソードもありましたが、別れたらしい妻の方の描き方が薄いので、これも主人公にどう影響しているのか分り辛い。
極めつけは「馬」のシーン。
これは本当に意味不明。
てか、唐突すぎる。
ひょっとしたら、関連しているシーンを見逃したのか?と、思うほど。
悪役?のカレンを演じた「ティルダ・スウィントン」。
オスカーの助演女優賞を受賞した彼女。
トイレでの演技とクライマックスの演技は秀逸。
観る価値があります。
が、個人的には彼女のキャラが一番ぶれていたような気がします。
はたして、彼女のようなエリート、キャリアが、あのような短絡的な行動に出るものなのか?
自分が大切なのか、会社が大切なのか、その辺も分り辛い。
観客には分らない「彼女の背景」があったとしか考えられません。
てか、会社の「危機感」が伝わってこなかったのも痛いかも。
主人公の盟友アーサーを演じた「トム・ウィルキンソン」。
個人的には、この方にオスカーをあげたい(笑)
いやぁ、上手いです、この方。
ただ、この方もキャラの描き方が浅い。
この方も何でそんな行動に出たのかが分り辛い。
正義感からなのか、同情からなのか、はたまた…。
この方の家族の描写が欲しかった。
あれ?いなかった?
ともかく、この方の行動が理解できなかったのは確か。
いや本当に、役者陣のレベルは高かったと思う。
淡々とした全体的な流れも好み。
実は120分もそんなに長く感じなかったし。
でも、物語には納得できなかったですね。
登場人物の行動に説得性が薄いのは、個人的にはちょっときついです。
ラストも「ざまーみろ!」と言った展開ですが、イマイチ納得は出来なかった。
単なる意趣返しだったのか、それとも敵討ちのつもりだったのか、それとも…。
う〜ん。
そんな感じの微妙な作品でした(笑)
オフィシャルサイトはこちらから→http://www.fixer-movie.com/
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本家アカデミー賞の発表も近いので、
昨年の受賞作をもう1本観ておく事に。
オスカーは作品賞を含め7部門にノミネートされ、
ティルダ・スウィントンが助演女優賞を獲得してるのね。
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