國弘流英語の話しかた
國弘 正雄
たちばな出版
1999-12-25

 
 
【紹介】
 英語は勉強をする人が多いからか、勉強方法についての本がたくさんある。英語クラスタの人がtwitterで取り上げていらしたのを見て、中国語の勉強の仕方の参考になればと思って読んだ。
 作者は通訳として有名な方で、NHKの英語講座をしていらしたこともあるという。「只管朗読」という方法を勧めていらっしゃる。
 
【感想】
「只管朗読」というのは、意味の分かる簡単な英語、例えば中学校の教科書程度の英語を、何度も何度も何度も何度も音読するという方法で、最低500回くらい音読するらしい。それによって英語の回路を作るのだそうだ。
 
 そのやり方は次のように説明されている。
 まずテキストを決め、音声を聞くと同時に意味を理解し、単語レベルでの発音をできるようにし、途中でつっかえずに発音できるようになったら、構文の切れ目を理解して音読する。
 イメージが生き生きと実感でき、朗読していて自然さと楽しさが感じられ、テキストの例文の応用可能性に気づき、英語力が広がっていく可能性を実感できる。
 ……前半は方法だけど、後半は効果じゃないのかなあ。
 
 最後の方に、テキストの音読とは他に、生の教材を聞いたり、ニュースを毎日聞いたり、読書をしたり、文法を調べたり、実際に会話したりすることも大事と書かれている。
 
 音読だけしてたら英語ができるようになるよという本だと捉えては一面的だろう。理解をしたらそこで止めずに、それが身に沁みこむまで音読し、自分のものにしなさい、ということをおっしゃっているんだと思う。音読をバットの素振りに例えていらっしゃる。語学は訓練、ということなのだろう。
 
 私は「音読50回」というのをやっていけれど、500回しないとダメなのか……10倍かあ……
 
 英語に特化した部分は斜め読み。
 
 でも、英語の音読ってどうやってやるんだろう。
 中国語は最初に発音をやるので、発音できないまでも個々の発音に対する理想の音がわかっていて、それを目指して音読できる。
 英語は、発音がまずわからない。音読するには発音記号がどんな音かをまず学ぶ必要がある。少なくとも、私が英文を音読しようとするならば。
 
【読書期間】
 2018.3.26~2018.3.30
 
【その他】
 そういえば、前にも「英語を学ぶには音読」という本を見たことがあるなあ、と自分の本棚を漁ってみたら、あった。これも作者の本だ。
 

 
 
 
 
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