【感想】
正直に言う。ちょうど半分くらい読むまで何が書かれているのかさっぱりわからなかった。
半分くらいのところにきて、ようやく、「宇宙空間は平坦だ」と書かれていることに気づいた。そこからは、そりゃ難しいところはわからないけれど、でもそれなりに書かれていることが理解できるようになった。
何にもない空間というのはむしろ不安定で、何にもないところからものは生まれる。空間のエネルギーはゼロじゃない。何にもないとは空間すらないこと。宇宙で星と星とは今もすごい速さで遠ざかっていて、今は宇宙を観測することで色々考えられるけど、遠い未来には銀河同士なんかも遠ざかりすぎて存在すらも確かめられなくなってしまい、学者たちには観測すらできず「宇宙にはこの銀河一つしかない」と思ってしまう可能性もある。
どれも私の持っていたぼんやりとした宇宙のイメージからはかけ離れていて、私の常識では全く想像もつかない世界なんだと理解するのに半分くらいまで字面を追い続けるしかなかった。
常識に沿って宇宙があるわけでは当然なく、今知られている物理の法則も、それに沿って宇宙ができたのではなくこの宇宙ではたまたまその法則が成立しているだけかもしれないーーなんて言われると、もう途方もなさすぎて、あっけにとられるばかりだった。
翻訳本だから当然日本語で書かれているんだけど、ちょっと何言ってるのかわからないという経験を久しぶりにした。
【読書期間】
〜2018.12.9
【その他】
twitterには(もう2年くらい読んでる)と書いたけど、出版は2017年1月6日だった。出版されてすぐ買って読み始めていたとしても、2年かからず1年11カ月で読み終えられたのか。えらいぞ私。
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