2007年01月25日

インタビュー リアルコミュニケーションズ鈴木秀則CEO(企業家ニュース)

インタビュー リアルコミュニケーションズ鈴木秀則CEO

国内最大級のドロップシッピング事業を展開

[2007-01-23 18:17:13]

【インタビュー】 リアルコミュニケーションズ代表取締役CEO兼COO 鈴木 秀則氏

 次世代のEC(電子商取引)として急速に注目を集めているのが、ドロップシッピングだ。在庫を持たずとも商品を自由に販売できるシステムは、ネットショップ、アフィリエイト(成果報酬型広告)に次ぐ新しいECとして期待が高まっている。国内最大級のドロップシッピング事業を展開するリアルコミュニケーションズの鈴木秀則CEO兼COOは「Web 2.0は第2次産業革命。ドロップシッピングは流通の革命を起こす」と語る。 

●企業理念は創発

問:まずは企業理念についてお聞かせください。

鈴木:我々のコーポレート・アイデンティティーは「創発」です。インターネット上でメーカー・店舗・消費者など様々なプレイヤーが多様に自由に活発に取引をすることで、新しい商品やサービスを生み出す「創発」市場を作りたいと考えています。インターネットを事業領域にしながらも仮想(バーチャル)ではなく、現実(リアル)なものとして地に足をつけて実現させたい。その想いから、リアルコミュニケーションズという社名をつけました。

●国内最大級の商品卸売サイトを展開

問:御社は国内最大級のネットショップの仕入れ卸売りサイトなどを手がけておりますね。

鈴木:現在、ネットショップに対する卸売りが主な収益源です。主力のサービスは、メーカーとネットショップがインターネット上で大量の商品を取引するマーケットシステムです。それがイーコマース(電子商取引、EC )の商品卸売サイト「リアルマーケット」なのです。リアルマーケットは経済産業省のIT活用型モデル事業の補助事業としてスタートしました。これまで約300社のメーカーから美容や健康関連の商品を中心に約1000 商品を仕入れ、約1000 社のネットショップに対してネット上で卸売販売してきました。

 現在は自社調達に加え大手商社との業務提携で多くのジャンルで仕入れ、商品数は6046 アイテムまで増えています。
 
 大きな特徴は売れ筋商品を1個から仕入れることができることです。1個単位で仕入れが可能なので、在庫リスクをなくしています。また取引会社約1000社の売上ランキングを日々集計し、ヒットの理由を分析付きで毎日配信しています。週間売れ筋ランキングもあるので、マーケティング・データとしても活用できます。その他、小売サイトの「クチコミ美的生活」や「Health&Beauty」を手がけています。 

問:現在の業績は。

鈴木:2005 年3 月期の売上高は7億1000万円、06年3 月期は12億7000 万円です。経常利益は収支トントンといったところです。07年には株式公開を予定しています。

●ドロップシッピング事業に注力

問:御社が力を入れているドロップシッピング事業についてお聞かせください。

鈴木:ドロップシッピングは販売者が在庫や倉庫を持たずにネットショップなどの小売店を運営することができるサービスです。ネットショップ、アフィリエイト(成果報酬型広告)に次ぐ新しいEC として期待が高まっています。

 ドロップシッピングでは、EC機能を持たないサイトでも低コスト・低リスクでEC機能を導入できます。そのメリットは、サイト運営者が受け取る報酬が高くなることです。アフィリエイトのように小売店の販売代理ではなく、メーカーとの直接取引となるからです。また、受注・配送・回収などのバックヤード業務は弊社が一括で請け負うことでサイト運営者の人件費や手間隙を削減できるなどのメリットがあります。今後はブログや個人サイト、法人サイトなど、あらゆるサイトがEC機能を持つ時代になると考えています。

問:今年9 月にドロップシッピング事業で大手商社などの7 社と資本・業務提携しました。この狙いは。

鈴木:ドロップシッピングの普及のためには、多くのメーカーや数多くの商品を持つ商社との提携で登録商品数を増やし、多数のユーザーを持つネットメディア企業との提携で導入サイト数を増やす必要がありました。資本・業務提携をしたのは、伊藤忠商事、住友商事、サイバーエージェント、セプテーニ、ファンコミュニケーションズ、GMOインターネットグループ、メイクショップ、オプトなど日本を代表する商社やネット企業です。各社の協力を得ることで国内商品1000 万点の商品データベースの構築とドロップシッピングのサービス拡大が図れます。この圧倒的な商品数が我々の強みになるでしょう。将来的には、商品数と顧客数のデータベースにおいて日本一の規模となることを目標にしています。

●Web2.0は第2次産業革命

問:「Web2.0」をどのように定義しているのでしょうか。

鈴木:Web2.0は第2次産業革命だと思っています。ドロップシッピングは商品の作り手であるメーカーと売り手であるショップの取引を小規模化・個人化した流通プラットフォームです。これは大量生産・大量流通・大量販売の仕組みを大きく変える第2次産業革命だと考えています。グーグルは技術力でネット広告のプラットフォームを作り、広告主と広告メディアの取引を小規模化・個人化しました。アドセンス広告やアドワーズ広告で、ロングテール市場を開拓したのです。市場規模は広告よりも流通のほうははるかに大きいですから、ドロップシッピングこそWeb2.0の本命といえます。

 今後は、ヘルスケア、コスメなどの女性向け消費財を中心に国内の中小メーカーの「ロングテール」商品をデータベース化し、数多くのネットショップやアフィリエイト、ドロップシッピングなど多様な流通経路で消費者に販売していきたい。さらにユーザーの商品の評価やアンケート、クチコミなどのデータをマーケティングに活用し、メーカーが新商品の開発につなげる循環型のマーケットを形成したいと考えています。

<コメント>
正に第2次産業革命。ちょっと気になるのは、アフィリエイトも同じだが、商品に責任を持たない売り子がどんどん増えること。メーカーの誇大広告による責任問題をどうクリアしていくのか?
消費者の選択眼は、育っていくのか?

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コメント一覧

1. Posted by 村松満恵   2013年11月27日 06:37
【薬事法違反】健康食品卸会社「リアル」社長、鈴木秀則容疑者(42) 無承認のやせ薬
東京の健康食品卸会社の社長らが、許可がないのにやせ薬と称した錠剤を販売目的で持っていたとして、薬事法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。逮捕されたのは、東京・品川区の健康食品卸会社「リアル」の社長鈴木秀則容疑者(42)や取締役の角田航容疑者(35)ら3人です

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