第12回(2014年)「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。
 毎度当該大賞は外れがなく愉しく読んでいる。
 題名を見ると,なぜ捜査二課なのか,という単純な疑問にぶち当たるのだが,つまりそれは立てこもり犯人からのご指名ということなのだった。
 どうしてもミステリーは辻褄合わせをしようとして最後がドタバタしてしまう。
 本作のその間は否めない。
 しかし本作はあちこち場所移りするものと違い,ほとんど銀行と対策本部が舞台という特色を持つので,落ち着いて読めるのである。
 オブザーバーとして,実働することのない警察庁が現場に入っていたり,SITの警部を差し置いて警部補が特命指揮官になるなんて現行警察では考えられないようなシチュエーションも読み手からは余り問題になることなくどういう結末を迎えるのかという期待だけで最後の最後まで読み進んだのだった。
 確かに本作も,このミステリーがすごい!,に値する佳作である。